テレサ・マグバヌア型巡視船
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テレサ・マグバヌア型巡視船 | |
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基本情報 | |
船種 | 多目的対応船(Multi-Role Response Vessel, MRRV)[1] |
建造所 | 三菱重工業下関造船所[2] |
運用者 | フィリピン沿岸警備隊 |
計画数 | 2 |
建造数 | 2 |
原型艦 | くにがみ型巡視船 |
要目 | |
総トン数 | 2,260 トン [3] |
全長 | 96.6 m[4] |
幅 | 11.5 m |
深さ | 5.2 m |
吃水 | 4.3 m |
主機 | ディーゼルエンジン×2基 |
出力 | 17,700 hp |
巡航速力 | 24 kt[4] |
航続距離 | 4,000 nmi[4] |
乗員 | 67 名 |
搭載艇 |
複合艇×2艇 ROV |
テレサ・マグバヌア型巡視船(テレサ・マグバヌアがたじゅんしせん、英語: Teresa Magbanua-class patrol vessel)は、フィリピン沿岸警備隊の巡視船の船級。海上保安庁のくにがみ型巡視船の発展型にあたる[5]。
設計
[編集]設計面では海上保安庁のくにがみ型巡視船をベースとしているが、ヘリコプター甲板に加えて格納庫も設置されており[5]。H145T2ヘリコプター1機を搭載できる[6]。また広範囲の海を監視できる最新のレーダーや、遠隔操作型の無人潜水機(ROV)なども備えている[7]。 潜水病患者を治療するための再圧タンクや、救助した遭難者を収容するための居室も設けられている[6]。
同型船
[編集]船番 | 船名 | 進水 | 就役 |
---|---|---|---|
MRRV-9701 | テレサ・マグバヌア BRP Teresa Magbanua |
2021年 7月26日 |
2022年 5月6日[5] |
MRRV-9702 | メルチョラ・アキノ BRP Melchora Aquino |
2021年 11月18日 |
2022年 6月12日[8] |
また2024年5月15日には、97メートル型巡視船5隻を政府開発援助(ODA)の円借款で追加調達することが発表された[9]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 三好 翔太「フィリピン沿岸警備隊向けMRRVの引渡と現地トレーニングについて」『西部支部メールマガジン』第103号、日本船舶海洋工学会、2022年8月31日 。
- ^ “フィリピン共和国向け多目的船受注 三菱造船、2022年に2隻を完成・引渡し”. 三菱重工業 (2020年3月6日). 2023年10月19日閲覧。
- ^ “フィリピン沿岸警備隊向け 2隻目の巡視船 進水式 下関市”. nhk.or.jp (18 November 2021). 2021年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月7日閲覧。
- ^ a b c “Philippine Coast Guard Gets Boost with Two New Patrol Vessels”. 2021年7月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年7月29日閲覧。
- ^ a b c 「山口・下関生まれの大型巡視船 フィリピン沿岸警備隊で運用開始 ヘリも搭載OK」『乗りものニュース』2022年5月11日 。2023年10月18日閲覧。
- ^ 「日本がフィリピンに大型巡視船を供与 中国念頭に連携強化」『NHK政治マガジン』2022年5月6日 。
- ^ 「日本生まれの巡視船「メルチョラ・アキノ」フィリピンで就役 ヘリや無人艇も運用OK」『乗りものニュース』2022年6月14日 。2023年10月18日閲覧。
- ^ 「フィリピン、日本から巡視船5隻追加調達へ 17日に覚書 「将来にわたって主力船」」『産経新聞』2024年5月15日 。