デスマッチ 檻の中の拳闘
デスマッチ 檻の中の拳闘 | |
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Donnybrook | |
監督 | ティム・サットン |
脚本 | ティム・サットン |
原作 |
フランク・ビル 『Donnybrook』 |
製作 |
デヴィッド・ランカスター ステファニー・ウィルコックス |
製作総指揮 |
ジョン・シフマン アンドリュー・シュワルツバーグ デヴィッド・アトラン・ジャクソン ジョエル・ティブー |
出演者 |
ジェイミー・ベル フランク・グリロ ジェームズ・バッジ・デール マーガレット・クアリー |
音楽 | フィリップ・モスマン |
撮影 | ダヴィド・ウンガロ |
編集 | スコット・カミングス |
製作会社 |
バックアップ・メディア ランブル・フィルムズ ザ・ジョーカーズ |
配給 |
IFCフィルムズ アットエンタテインメント |
公開 |
2019年2月15日 2020年6月19日 |
上映時間 | 102分[1] |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | $26,284[2] |
『デスマッチ 檻の中の拳闘』(デスマッチ おりのなかのけんとう、Donnybrook)は2018年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はティム・サットン、出演はジェイミー・ベルとフランク・グリロなど。フランク・ビルが2013年に上梓した小説『Donnybrook』を原作とし、どん底生活から抜け出すため、賞金10万ドルを賭けた格闘技大会「ドニーブルック」に挑む男を描いている[3]。
2018年9月に開催された第43回トロント国際映画祭で初上映された[4]。
ストーリー
[編集]この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
元海兵隊員のアールは妻と2人の子供たちと一緒にトレイラー・パークで暮らしていた。アールは家族にもっと良い暮らしをさせてやりたいと思っていたが、腕っ節以外に人より秀でているものはなく、今までの生活を維持するのが精一杯であった。そんなある日、アールは優勝賞金10万ドルの乱闘大会が開催されるという情報を得た。アールは近所のガンショップから金を強奪し、その金で参加費を工面することにした。アールが帰宅すると、そこには借金取り(アンガスと妹のデリア)がいた。アンガスは麻薬の売人としても活動しており、良心のかけらもないことで知られていた。両者の間に険悪な雰囲気が漂ったが、ほどなくして、アンガスは家から出て行った。その後、アールは家族を連れて乱闘大会の会場へと向かった。
アンガスがデリアと帰宅したところ、自宅は炎に包まれていた。火災を引き起こした料理人を殺した後、アンガスはビジネスパートナーのエルドンを訪ねた。アンガスはエルドンに金の無心をしたが、エルドンはそれを素っ気なく断った。怒ったアンガスはデリアにエルドンの殺害を命じた。デリアはエルドンから「アンガスを殺せば、君は自由になれる」と言われたが、結局はアンガスの指示に従った。アンガスから罵倒されるばかりの日々にうんざりしたデリアは、自殺したいという衝動に駆られたが、あと一歩のところで踏みとどまった。そして、デリアはアンガスを銃撃した。デリアはアールの話を盗み聞きしており、麻薬をカバンに詰め込んだ後、乱闘大会の会場へ向かった。その頃、何とか生きていたアンガスはデリアに復讐すると心に誓っており、偶然通りかかった車を強奪して彼女の後を追う。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替
- ジャーヘッド・アール: ジェイミー・ベル(福田賢二)
- チェーンソー・アンガス: フランク・グリロ(鶴岡聡)
- ウェーレン: ジェームズ・バッジ・デール(庄司然)
- デリア・アンガス: マーガレット・クアリー(大津愛理)
- マッギル: クリス・ブラウニング
- ドート: アダム・バートリー
- ポー: ジェームズ・ランドリー・ヘバート
- エルドン: パット・ヒーリー
- モーゼス: アレクサンダー・ウォッシュバーン
- パーセル: デヴィッド・マイヤーズ・グレゴリー
製作
[編集]2017年5月11日、バックアップ・メディアがティム・サットン監督の新作映画に出資すると報じられた[5]。10月17日、ジェイミー・ベル、フランク・グリロ、ジェームズ・バッジ・デール、マーガレット・クアリーの起用が発表された[6]。23日、本作の主要撮影がオハイオ州のシンシナティで始まった[7]。31日、アダム・バートリーとジェームズ・ランドリー・ヘバートがキャスト入りした[8]。2018年5月1日、フィリップ・モスマンが本作で使用される楽曲を手掛けるとの報道があった[9]。
公開・興行収入
[編集]2018年9月7日、本作は第43回トロント国際映画祭でプレミア上映された[10]。14日、IFCフィルムズが本作の全米配給権を獲得したと報じられた[11]。21日、ファンタスティック・フェストで本作の上映が行われた[12]。2019年1月25日、本作のオフィシャル・トレイラーが公開された[13]。2月15日、本作は全米80館で限定公開され、公開初週末に9802ドル(1館当たり188ドル)を稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場65位となった[14]。
評価
[編集]本作に対する批評家からの評価は伸び悩んでいる。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには46件のレビューがあり、批評家支持率は39%、平均点は10点満点で5.5点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「『デスマッチ 檻の中の拳闘』が表現しようとしたものは高尚なものであり、キャストには優れた俳優が起用されている。しかし、表層的なストーリーと強烈に過ぎる暴力描写のために、同作の魅力は薄れてしまっている。」となっている[15]。また、Metacriticには15件のレビューがあり、加重平均値は53/100となっている[16]。
出典
[編集]- ^ “デスマッチ 檻の中の拳闘”. 映画.com. 2020年6月8日閲覧。
- ^ “Donnybrook (2019)” (英語). The Numbers. 2020年6月8日閲覧。
- ^ “デスマッチ 檻の中の拳闘”. WOWOW. 2021年3月18日閲覧。
- ^ Wilner, Norman (2018年8月8日). “TIFF 2018: Nicole Kidman, Elisabeth Moss films to compete for Platform Prize” (英語). NOW Magazine 2021年3月18日閲覧。
- ^ Keslassy, Elsa (2017年5月11日). “Backup Media to Fully Finance Tim Sutton’s ‘Donnybrook’ (EXCLUSIVE)” (英語). Variety 2020年6月9日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2017年10月17日). “Frank Grillo, Jamie Bell to Star in Indie ‘Donnybrook’” (英語). Variety 2020年6月9日閲覧。
- ^ Mains, Brian (2017年10月19日). “Brawler film 'Donnybrook' to shoot in Cincinnati” (英語). WPCO 2020年6月9日閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (2017年10月31日). “James Landry Hebert, Adam Bartley Cast In ‘Donnybrook’; Amy Gumenick Joins ‘Bird Box’” (英語). Deadline.com 2020年6月9日閲覧。
- ^ “Phil Mossman Scoring ‘Donnybrook’” (英語). Film Music Reporter. (2018年5月1日) 2020年6月9日閲覧。
- ^ Vlessing, Etan (2018年8月8日). “Toronto: Nicole Kidman Starrer 'Destroyer,' Alex Ross Perry's 'Her Smell' Join Festival Lineup” (英語). The Hollywood Reporter 2020年6月9日閲覧。
- ^ Setoodeh, Ramin (2018年9月14日). “Toronto: IFC Films Buys ‘Donnybrook’ Starring Jamie Bell (EXCLUSIVE)” (英語). Variety 2020年6月9日閲覧。
- ^ Ramos, Dino-Ray (2018年9月21日). “Fantastic Fest: ‘Halloween’, ‘Hold The Dark’, ‘Climax’ Set For Second Wave Of Programming” (英語). Deadline.com 2020年6月9日閲覧。
- ^ “Donnybrook - Official Trailer HD IFC Films” (英語). YouTube. IFC Films (2019年1月25日). 2020年6月9日閲覧。
- ^ “Domestic 2019 Weekend 7 / February 15-17, 2019” (英語). Box Office Mojo. 2020年6月9日閲覧。
- ^ “Donnybrook (2018)” (英語). Rotten Tomatoes. 2021年3月18日閲覧。
- ^ “Donnybrook Reviews”. Metacritic. 2020年6月9日閲覧。