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デュンケル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

デュンケル、またはドゥンケルドイツ語: Dunkelbierドイツ語: Dunkles)はビールスタイルの一つである。

概要

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ドイツ語: Dunkel(ドゥンケル)は「暗い」を意味する単語であり、ドイツ南部発祥の褐色の液色をしたビールである[1]。18世紀になって液色の薄いピルスナーが開発されるまでは、ほとんどのビールが濃色であったため[1]、単にデュンケルと呼んだ場合には、バイエルン地方のダークビール全般を指す[2]

ミュンヒナーデュンケル

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ミュンヒナーデュンケルドイツ語: Münchner Dunkel)はミュンヘンで造られる伝統的な下面発酵ビール[2][3]

麦の甘味、ホップの苦味、軽い口当たりのバランスが取れているのが特徴[2][3]

『ビアスタイル・ガイドライン1208』ではヨーロピアンスタイル・ダークミュンヒナー・デュンケルとして以下のように定義している[3]

  • 色合いは、ライト・ブラウンからダーク・ブラウン
  • ホップの苦味よりも、モルトのフレーバーが大きく勝っている
  • ミュンヘン・ダークモルトに由来するチョコレート香、トースト香、ビスケット香が特徴
  • アルコール度数は4.5%から5%
  • IBU 16から25
  • SRM 15から20

デュンケルヴァイツェン

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デュンケルヴァイツェン(英製ドイツ語: Dunkel weizen)は、小麦を主原料にした上面発酵ビール。ローストしたモルトを使用するのが特徴[3]。製品は酵母入りであるため、生産者はボトルのラベルに「酵母を混ぜてグラスに注いで欲しい」か「酵母を混ぜないで上澄みだけをグラスに注いで欲しい」か明記する必要がある[3]

『ビアスタイル・ガイドライン1208』ではデュンケルヴァイツェンを以下のように定義している[3]

  • 色合いは、カッパー・ブラウンからダーク・ブラウン
  • ホップの苦味よりも、モルトのフレーバーが大きく勝っている
  • ローストしたモルトに由来する麦芽の甘味とチョコレート香がはっきりしている
  • アルコール度数は4.8%から5.4%
  • IBU 10から15
  • SRM 10から19

ダブル・デュンケル、トリプル・デュンケル

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通常のデュンケルの基準値よりもアルコール度数が高いが、味、香り、色合いなどの特徴が維持されており、かつその特徴と高アルコール分が調和しているいものをダブル・デュンケルトリプル・デュンケルと呼ぶ[3]

ダブル・デュンケル・ヴァイツェンの製品にはアルコール度数7%を超すものもある。

出典

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  1. ^ a b 散歩の達人MOOK編集部『新 東京ビアグルメ』交通新聞社、2014年、105頁。 
  2. ^ a b c 日本ビール文化研究会『日本ビール検定公式テキスト 2016年6月改訂版』マイナビ出版、2016年、65頁。ISBN 9784839958428 
  3. ^ a b c d e f g ビアスタイル・ガイドライン 1208” (PDF). 日本地ビール協会. 2017年2月17日閲覧。