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デヴィッド・ロバーツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デヴィッド・ロバーツ
David Roberts
出生名 David Scott Roberts
生誕 (1958-09-13) 1958年9月13日(66歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ボストン
ジャンル ポップスロック
職業 ソングライター、歌手、ミュージシャン
担当楽器 ボーカルキーボード

デヴィッド・ロバーツ[1]David Roberts、本名:David Scott Roberts、1958年9月13日 - ) は、AORアーティストシンガーソングライター

経歴

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アメリカボストンに生まれる。カナダ人であり、カナダトロントで青春時代を過ごした。幼少期はビートルズビーチ・ボーイズに親しみ、ハイスクール時代にはバンドでボーカルも執るようになる。この頃、クロスビー、スティルス&ナッシュや、スティーリー・ダンエルトン・ジョンらを愛聴し、影響を受けたという。その後、アートスクール時代はピンク・フロイドジェネシス等を聴きながらも音楽を離れ、一時はアニメの世界を志したこともあったが、間もなく音楽活動を再開。19歳のとき、とあるコンテストに送ったデモテープが最優秀賞に輝き、このことが遠因となってワーナーと契約することとなった。

しかし、契約後他の収録曲の作曲が思うようにいかず、同時に進行していたプロデューサー選びも難航。この間、LAのサウンドを志向するようになり、デイヴィッド・フォスタージェイ・グレイドン等にプロデュースを依頼するに至った。ところが、多忙な彼らは揃ってグレッグ・マティソンを推薦し、彼がプロデュース、ジェイ・グレイドンがエグゼクティヴ・プロデューサーとして、当時最高峰のスタジオ・ミュージシャンであったTOTOビル・チャンプリン等を集め、制作を進めることとなった。そして、1982年、アルバム『オール・ドレスト・アップ』でようやくデビューにこぎつけた。

デビュー作からヒット曲が生まれることはなかった。しかし、日本では非常に高い人気を誇り、すぐに廃盤となったCDが高値で取り引きされるという事態が起きた。

また、音楽業界では彼の作曲能力が高く評価されており、作曲するたびに楽曲提供を申し入れられる状態であった。結局、セカンド・アルバムの制作を諦め、作家活動を本格化。TV番組のテーマ・ソング、CMソング等も多く制作している。

一方、フレデリック・スラマの音楽プロジェクト、AORにボーカリストとしても参加したことがある。

2008年7月には26年ぶりのニュー・アルバム『ベター・レイト・ザン・ネヴァー』が日本先行で発売された。全10曲はすべて2007年から2008年にレコーディングされたもの。前作に続いて5曲をグレッグ・マティソンがプロデュース、ギターにマイケル・ランドウ、ベースにエイブラハム・ラボリエル、ドラムにマイク・ベアードと豪華面子がバックアップ。スターシップに提供した「Before I Go」のセルフカバーや、ジョン・ウェイトにより発表されるはずであった「Stay With Me Tonight」、そして1990年代にデモとしてレコーディングされていた3曲がこのアルバムのためにリレーコーディングされた。

そして残り5曲は、ダン・ヒルをはじめアメリカジミー・ウェッブの音楽プロデューサーとしてしられるフレッド・モーリンとともに制作された、書き下ろしの新曲であった。そのフレッド・モーリンの他、ナッシュッビルのポップ・カントリー界を代表する面々が参加。ドラマーのシャノン・フォレストは、トリーシャ・イヤウッドといったアーティストのアルバムへの参加で一般的に知られているが、TOTOの2代目ボーカリストであったファーギー・フレデリクセンが中心となった産業ロック系プロジェクト「メッカ」のドラマーでもあった。ギターにはブレント・メイソンや、リチャード・マークスの『デイズ・イン・アヴァロン』(2000年)をサポートしたJ.T.コレンフローズらがしっかりとバックを固め、26年のブランクをまったく感じさせない音を届けてくれた。

2008年10月4日、6日、7日、8日に、東京、大阪、名古屋のCLUB QUATTROで初来日公演。プロデューサーのフレッド・モーリンがサポートにあたった他、キーボードにはフィル・コリンズのレコーディングおよびツアー・バンド・メンバーでもあるブラッド・コールを帯同。更に来日記念盤として、未発表音源の中から選りすぐられた13曲を収録した『ミッシング・イヤーズ』が発売。1曲目には、1993年にTBS系のドラマ『新幹線物語'93夏』のエンディングテーマ「アイデンティティ」の原曲である「Run Back」(ランディ・グッドラムとの共作)が収録されている。

ディスコグラフィ

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アルバム

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  • 『オール・ドレスト・アップ』 - All Dressed Up (1982年、Elektra)
  • 『ベター・レイト・ザン・ネヴァー』 - Better Late Than Never (2008年、Vivid Sound)
  • 『ミッシング・イヤーズ』 - The Missing Years (2008年、Vivid Sound)

提供曲

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等多数

ボーカル参加曲

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  • "On Dangerous Ground" (2003年) ※AOR『Dreaming of L.A』収録

脚注

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  1. ^ デイヴィッド・ロバーツ」の表記もある。

参考文献

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  • CD『オール・ドレスト・アップ』ライナーノーツ

外部リンク

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