トゥルサーンスダン
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トゥルサーンスダン (フィンランド語: tursaansydän イク・トゥルソの心臓の意)もしくはムルスンスダン (フィンランド語: mursunsydän セイウチの心臓の意)は、有史以前からフィンランドを中心に北欧で用いられていた、卍に似た古代のシンボルマーク。
概要
[編集]トゥルサーンスダンは、フィンランドのウッコ、北欧神話のトールのような雷神が持つ、宙を飛び回転するハンマーを表しているほか、ロシアのペルーンが持つような球電とも関係があると考えられる。また、セイウチやフィンランドで知られる怪物イク・トゥルソの心臓をかたどったものであるという説もある。この図版は、フィンランド史上で様々な用途に用いられてきた。トゥルサーンスダンは人に幸運をもたらし、苦難から守ると信じられていた。またフィンランドでは、木造建築の装飾にも用いられた。18世紀以降は、より単純な卍やハカリスティ(逆卍)が装飾に用いられることが多くなった。
参考文献
[編集]- Ilmar Talve: Suomen kansankulttuuri (1989, 1990)
- Pieni tietosanakirja: Hakaristi