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トゲナベブタムシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トゲナベブタムシ[1]
保全状況評価
絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト
[2]
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: カメムシ目(半翅目) Hemiptera
下目 : タイコウチ下目 Nepomorpha
: ナベブタムシ科[1] Aphelochiridae[1]
: Aphelocheirus[1]
: トゲナベブタムシ[1] A. nawai[1]
学名
Aphelocheirus nawai[1]
(Nawa, 1905)[1]
和名
トゲナベブタムシ[1]

トゲナベブタムシAphelocheirus nawai)は、カメムシ目(半翅目)・ナベブタムシ科の水生昆虫である。

形態

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体長8.5 - 10mm[3]、円形に近い扁平[3]。腹部各節の側棘が大きいため、腹部の縁が荒いノコギリ状となっており、これが和名の由来となっている[4]

生態

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砂礫の多い渓流底に生息[3]トビケラ類の幼虫を捕食[3]。ナベブタムシと比較した実験では、より生きたカワニナ類に産卵するという報告がある[5]。幼虫は皮膚呼吸[6]、成虫はプラストロン呼吸により、他の水生カメムシ類と異なり、完全に水中で生活できる[4]

分布

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日本(本州・四国・九州)・朝鮮半島・ロシア[3]

人間との関わり

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日本全国で絶滅が危惧されている[7]

近縁種

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日本に生息する同属の種は、本種を含め3種である。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2018年11月13日閲覧。
  2. ^ 環境省 第4次レッドリスト 昆虫
  3. ^ a b c d e 『新訂 原色昆虫大圖鑑 III』北隆館 2008.1.25新訂版初版 176P。ISBN 978-4-8326-0827-6
  4. ^ a b 『川の生物図鑑』リバーフロント整備センター 1996.4.1 266-267P。ISBN 4-381-02139-8
  5. ^ 2種ナベブタムシの産卵基質選好性(生活史・分布)”. 後藤 ふき子 吉安 裕. 2013年7月17日閲覧。
  6. ^ 近畿地方におけるナベブタムシ属2種(半翅目:ナベブタムシ科)の生活環ならびにそれらの発育と生息環境”. 京都府立大学大学院農学研究科応用昆虫学研究室 石田 直人 吉安 裕. 2013年7月17日閲覧。
  7. ^ 日本のレッドデータ

関連項目

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外部リンク

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各都道府県でのレッドデータ