コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

トム・コーラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トム・コーラー
Tom Koehler
ブルージェイズ時代(2017年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス区
生年月日 (1986-06-29) 1986年6月29日(38歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 MLBドラフト18巡目
初出場 2012年9月5日 ミルウォーキー・ブルワーズ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

トーマス・R・コーラーThomas R. Koehler, 1986年6月29日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス区出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。

経歴

[編集]

プロ入り前

[編集]

少年時代はニューヨーク・ヤンキースのファンだった[1]

プロ入りとマーリンズ時代

[編集]

2008年MLBドラフト18巡目(全体538位)でフロリダ・マーリンズから指名され、6月11日に契約。契約後、傘下のA-級ジェームズタウン・ジャマーズ英語版でプロデビュー。15試合(先発13試合)に登板して5勝5敗、防御率3.68、58奪三振を記録した。

2009年はまずA級グリーンズボロ・グラスホッパーズでプレーし、18試合に先発登板して5勝5敗、防御率3.20、82奪三振を記録した。8月にA+級ジュピター・ハンマーヘッズへ昇格。6試合に先発登板して4勝1敗、防御率3.38、25奪三振を記録した。

2010年はAA級ジャクソンビル・サンズで28試合に先発登板。16勝2敗、防御率2.61、145奪三振と好成績を残し、サザンリーグの最優秀投手に選ばれた[2]

2011年はAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズでプレーし、28試合に先発登板して12勝7敗、防御率4.97、116奪三振を記録した。オフの11月18日にマーリンズとメジャー契約を結び、40人枠入りした[3]

2012年3月18日にAAA級ニューオーリンズへ異動し、そのまま開幕を迎えた。開幕後はAAA級ニューオーリンズでプレーし、28試合に先発登板して12勝11敗、防御率4.17、138奪三振を記録した。9月2日にメジャーへ昇格し[4]、9月5日のミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャーデビュー。1点ビハインドの6回表から登板したが、2回を投げ3安打4失点だった[5]。シーズン最終戦となる10月3日のニューヨーク・メッツ戦で先発として初登板を果たしたが、5回を投げ6安打3失点でメジャー初黒星を喫した[6]。この年メジャーでは8試合に登板して0勝1敗、防御率5.40だった。

2013年2月19日にマーリンズと1年契約に合意。3月22日にAAA級ニューオーリンズへ異動し、そのまま開幕を迎えた。4月19日にジョン・メインDFAとなったため、メジャーへ昇格[7]。昇格後はリリーフとして6試合に登板していたが、5月12日のロサンゼルス・ドジャース戦から先発に復帰。6月20日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦では7回を3安打1失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた[8]。24試合に登板したが、7月4日にヘンダーソン・アルバレス故障者リストから復帰したため、AAA級ニューオーリンズへ降格した[9]。7月13日にチャド・クオルズパタニティ・リスト入りしたため、メジャーへ昇格。その後は先発ローテーションに定着した。この年は29試合(先発23試合)に登板して5勝10敗、防御率4.41、92奪三振を記録した[10]

2014年は、フルシーズン先発ローテーションに定着し、32試合に登板した。防御率3.81、自身初の二桁勝利となる10勝10敗、153奪三振という成績を記録し[10]、重要な役割を果たした。

2015年は、ホセ・フェルナンデスやアルバレスらの主力先発投手を欠く中、年間通じて唯一ローテーションを守って1試合のリリーフ登板を含む32試合に登板。防御率4.08、11勝14敗(2年連続二桁勝利)、WHIP1.37という成績で[10]、前年よりは全体的にやや低下したが、それでもローテーションの軸として重要な役割を演じた。

2016年も先発ローテーションを守ったが、防御率4.33、9勝13敗という成績に終わり[10]、連続二桁勝利が2年でストップしたほか、防御率も悪化した。

2017年は移籍までに12試合に先発したが、防御率7.92、1勝5敗[10]とさらに成績を落としていた。

ブルージェイズ時代

[編集]

2017年8月19日にオスマン・グティエレスとのトレードで、トロント・ブルージェイズへ移籍した[11]。8月24日のレイズ戦で移籍後初先発登板したが、敗戦投手となった[12]。それ以降はリリーフに転向し、14試合に登板した。結局ブルージェイズでは15試合登板(先発1試合)で防御率2.65、0勝2敗[10]と一定の復活を見せた。12月1日ノンテンダーFAとなった[13]

ドジャース時代

[編集]

2017年12月20日にロサンゼルス・ドジャースと1年契約を結んだ[14]

2018年は1試合も登板することなく、11月20日にドジャースから放出された[15]

2020年3月2日引退を表明した

詳細情報

[編集]

年度別投手成績

[編集]




















































W
H
I
P
2012 MIA 8 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 56 13.1 15 4 2 1 0 13 0 0 8 8 5.40 1.28
2013 29 23 0 0 0 5 10 0 0 .333 601 143.0 140 14 54 2 5 92 7 0 72 70 4.41 1.36
2014 32 32 0 0 0 10 10 0 0 .500 803 191.1 177 16 71 0 7 153 4 0 84 81 3.81 1.30
2015 32 31 0 0 0 11 14 0 0 .440 800 187.1 180 22 77 3 6 137 2 0 18 18 4.08 1.37
2016 33 33 0 0 0 9 13 0 0 .409 774 176.2 176 22 83 7 5 147 9 0 93 85 4.33 1.47
2017 12 12 0 0 0 1 5 0 0 .167 259 55.2 67 15 29 3 5 44 1 0 50 49 7.92 1.73
TOR 15 1 0 0 0 0 2 0 2 .000 75 17.0 16 1 6 0 2 18 0 0 5 5 2.65 1.29
'17計 27 13 0 0 0 1 7 0 2 .125 334 72.2 83 16 35 3 7 62 1 0 55 54 6.69 1.62
MLB:6年 161 133 0 0 0 36 55 0 2 .396 3368 784.2 771 94 322 16 30 604 23 0 408 383 4.39 1.39
  • 2018年度シーズン終了時

年度別打撃成績

[編集]
















































O
P
S
2012 MIA 8 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2013 27 41 39 1 3 0 0 0 3 0 0 0 2 0 0 0 0 17 0 .077 .077 .077 .154
2014 29 59 50 0 3 0 0 0 3 0 0 0 8 0 1 0 0 27 2 .060 .078 .060 .138
2015 30 64 50 2 6 1 0 0 7 1 0 0 12 0 2 0 0 28 1 .120 .154 .140 .294
2016 30 56 51 1 5 0 0 0 5 4 0 0 4 0 1 0 0 28 0 .098 .115 .098 .213
2017 11 21 21 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 15 0 .048 .048 .048 .095
MLB:6年 135 242 212 4 18 1 0 0 19 5 0 0 26 0 4 0 0 116 3 .085 .102 .090 .191
  • 2018年度シーズン終了時

年度別守備成績

[編集]


投手(P)












2012 MIA 8 0 1 0 0 1.000
2013 29 16 15 1 3 .969
2014 32 22 14 0 2 1.000
2015 32 14 20 5 2 .872
2016 33 4 12 1 0 .941
2017 12 2 1 2 0 .600
TOR 15 0 1 0 0 1.000
'17計 27 2 2 2 0 .667
MLB 161 58 64 9 7 .931
  • 2018年度シーズン終了時

背番号

[編集]
  • 34(2012年 - 2017年)

脚注

[編集]
  1. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、294頁。ISBN 978-4-331-52002-4 
  2. ^ Southern League Most Outstanding Pitcher” (英語). MiLB.com. 2014年7月31日閲覧。
  3. ^ Joe Frisaro (2011年11月18日). “Marlins add four players to 40-man roster” (英語). MLB.com. 2017年12月21日閲覧。
  4. ^ Joe Frisaro (2012年9月2日). “Marlins call up pitchers Jennings, Koehler” (英語). MLB.com. 2017年12月21日閲覧。
  5. ^ Scores for Sep 5, 2012” (英語). ESPN (2012年9月5日). 2014年7月31日閲覧。
  6. ^ Scores for Oct 3, 2012” (英語). ESPN (2012年10月3日). 2014年7月31日閲覧。
  7. ^ Tony Meale (2013年4月20日). “Maine designated for assignment; Koehler recalled” (英語). MLB.com. 2017年12月21日閲覧。
  8. ^ Scores for Jun 20, 2013” (英語). ESPN (2013年6月20日). 2014年7月31日閲覧。
  9. ^ Joe Frisaro (2013年7月4日). “Koehler sent to Triple-A to make room for Alvarez” (英語). MLB.com. 2017年12月21日閲覧。
  10. ^ a b c d e f Baseball-Reference参照。2017年12月21日閲覧。
  11. ^ Shi Davidi (2017年8月19日). “Blue Jays acquire veteran right-hander Tom Koehler from Marlins” (英語). Sportsnet. 2017年8月22日閲覧。
  12. ^ Joe Frisaro (2017年8月24日). “Making debut, Koehler impresses with hook” (英語). MLB.com. 2017年12月21日閲覧。
  13. ^ Gregor Chisholm (2017年12月1日). “Toronto allows Goins, Koehler to hit free agency” (英語). MLB.com. 2017年12月21日閲覧。
  14. ^ Ken Gurnick (2017年12月20日). “Dodgers add righty Koehler to bullpen” (英語). MLB.com. 2017年12月21日閲覧。
  15. ^ Tom Koehler Stats” (英語). Baseball Reference.com. 2018年11月23日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]