トヨタ・e-com
トヨタ・e-comとは、トヨタ自動車が開発した小型電気自動車である。
概要
[編集]トヨタ・e-com | |
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ボディ | |
乗車定員 | 2人 |
ボディタイプ | 3ドア ハッチバック |
駆動方式 | 前輪駆動 |
パワートレイン | |
モーター | 永久磁石同期モーター |
最高出力 | 18.5kw(25ps)/2,300-4,500rpm |
最大トルク | 76Nm(7.7kgm)/0-2,300rpm |
車両寸法 | |
ホイールベース | 1,800mm |
全長 | 2,790mm |
全幅 | 1,475mm |
全高 | 1,605mm |
車両重量 | 770kg |
その他 | |
バッテリー | ニッケル・水素蓄電池 |
航続距離 | 約100km |
都市移動のための新たな手段として提案された2人乗りのシティコミューターである。軽自動車に分類され、小型で小回りが効き、駐車スペースも小さく済む。
モーターは永久磁石型同期モーターをFFレイアウトで搭載し、バッテリーはニッケル・水素蓄電池を採用。家庭用のAC100Vでも充電可能で、約6時間で充電が終了する。最高速度は100km / h、1回の充電で100 km程度(10・15モード)走行可能である。
e-comは過去にMEGAWEBのライドワンなどで試乗可能で、MEGAWEB開業時から2010年12月30日までの間は「E-comライド」という案内軌条式鉄道(ガイドウェイ)上を自動運転するe-comに乗車するアトラクションが存在した。
また、電気自動車共同利用システム「Crayon」において重要な役割を果たす。(下記参照)
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リア
Crayon
[編集]「Crayon(クレヨン)」とは、ITSを利用したe-comの共同利用システムのこと。
限定された地域内の拠点(駅など)にe-comと充電スタンド付き専用駐車場を設置し、通勤通学時に共同利用するシステムで、いわゆる「パークアンドライド」を採用して渋滞緩和と環境負荷低減を図るシステムである。
利用者はイグニッションキーの代わりにICカードを所持し、利用予約や決済などはインターネットを通じて行う。車内にはVICS対応カーナビが搭載され、渋滞情報などが利用者に提供される。e-comの乗り捨ては地域内では自由で、各車両はGPSによって管理される。
トヨタではこの「Crayon」の実証実験を1999年から2006年まで、本社周辺の豊田市・刈谷市・安城市・大府市においてグループ企業4社(豊田自動織機、アイシン精機(現:アイシン)、デンソー、アイシン・エィ・ダブリュ(現:アイシン))と共に行っており、他にも京都市など各地域で実証実験を行った。
関連項目
[編集]- トヨタ自動車
- トヨタ・ヴィッツ - 初代のインテリア・インパネのデザインが当車種に近い。
- 電気自動車
- 日産・ハイパーミニ - 1999年に市販化された電気自動車
- スズキ・ツイン - 2003年に市販化された軽自動車型のハイブリッドカー
- トヨタ・C+pod - 2020年に市販化された超小型電気自動車
- パークアンドライド
外部リンク
[編集]- Crayon(PDF)
- MEGAWEB「E-comライド」