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トリフェニル酢酸エチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

トリフェニル酢酸エチル(トリフェニルさくさんエチル、英語、triphenylacetic acid ethyl ester)とは、トリフェニル酢酸エタノールとが脱水縮合しカルボン酸エステルを形成してできる有機化合物である。

概要

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トリフェニル酢酸エチルの分子式はC20H16O2であり、分子量は約316.4である[1]。常温常圧では固体であり、常圧での融点は120 ℃から121 ℃である[2]。ちなみに、トリフェニル酢酸エチルを加水分解してエタノールを外せばトリフェニル酢酸になる。トリフェニル酢酸の分子量は約288.35と、トリフェニル酢酸エチルよりも分子量が小さいのにもかかわらず、トリフェニル酢酸の常圧での融点は約267 ℃と格段に高い。これは加水分解によってカルボキシ基ができるために、分子間で強い水素結合が生ずるためである。

出典

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  1. ^ トリフェニル酢酸エチル”. 日本化学物質辞書ウェブ. 2016年3月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年3月6日閲覧。
  2. ^ 大木 道則、大沢 利昭、田中 元治、千原 秀昭 編集 『化学辞典』 p.976 東京化学同人 1994年10月1日発行 ISBN 4-8079-0411-6