トレイルミックス
トレイルミックス | |
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種類 | スナック |
主な材料 | ドライフルーツ、穀物、ナッツ、チョコレートなど |
トレイルミックス(英: Trail mix, scroggin)は、スナックミックスの一種である。一般的にはグラノーラ、ドライフルーツ、ナッツなどを混ぜたもの(チョコレートを入れることもある)で、ハイキングの際に携帯する食品として開発された。トレイルミックスは軽量で保存が容易で栄養価が高く、ドライフルーツやグラノーラの炭水化物で素早くエネルギーを補給できるとともにナッツの脂質からも持続的にエネルギーを得られるため、ハイキングに理想的な軽食と考えられている。
ナッツ、レーズン、チョコレートの組み合わせで作られたトレイルスナックは少なくとも1910年代から確認されており、野外活動愛好家ホーラス・ケパート作の有名キャンプガイドでも紹介されている[1]。
その他の名称
[編集]ニュージーランドでは「scroggin」「schmogle」などと呼ばれている[2]。一説では、「scroggin」は「sultanas, carob, raisins, orange peel, grains, glucose, and nuts(サルタナ、キャロブ、レーズン、オレンジピール、穀物, グルコース、およびナッツ)」または「sultanas, chocolate, raisins and other goody-goodies including nuts(サルタナ、チョコレート、レーズン、およびナッツを含むその他のおいしいもの)」の略とされているが、バクロニム(後付け)の可能性もある[3]。
アメリカ英語では「gorp」という名称が北アメリカのハイカーの間で広く用いられている。これは一般的には「good ol' raisins and peanuts(古き良きレーズンとピーナッツ)」の頭字語とされている[4]が、 M&M'sやその他ナッツ類を入れることもある。オックスフォード英語辞典では動詞「gorp」について1913年の参考文献を引用し、「ガツガツ食べる」を意味するとしている。
ドイツ、ポーランド、ハンガリー、オランダ、スカンディナヴィア、その他ヨーロッパ諸国では、現地の言葉で「学生の餌」「学生のオート麦」「学生のミックス」などと呼ばれており、通常チョコレートは入っていない。イランでは、ミックスナッツは「ajil」と呼ばれており、ヤルダーのようなお祭りやメフムニ(mehmooni)などの社交行事で食されている[5]。
材料
[編集]一般的な材料は以下のとおりである。
- ナッツ(アーモンド、カシューナッツなど)
- 豆果(ピーナッツ、煎ったダイズなど)
- ドライフルーツ(クランベリー、アンズ、リンゴ、バナナチップ、オレンジピールなど)
- チョコレート(チョコチップ、粒チョコレート、M&M's)
- シリアル(グラノーラなど)
- ライ麦チップス
- プレッツェル
- 種子(カボチャの種、ヒマワリの種など)
- キャロブチップス
- ココナッツシュレッド
- ショウガ(砂糖で煮て乾燥させ薄切りにしたもの)
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- ^ Kephart, Horace (1916). The Book of Camping and Woodcraft. p. 196
- ^ Harper, Laura; Mudd, Tony; Whitfield, Paul (2002). Rough guide to New Zealand. Rough Guides. p. 1023. ISBN 1-85828-896-7
- ^ “World Wide Words: Gorp”. World Wide Words. 2010年4月5日閲覧。
- ^ Olver, Lynne. “The Food Timeline-history notes: muffins to yogurt”. The Food Timeline. 2010年1月31日閲覧。
- ^ Nilipour, Leila (September 5, 2014). “How to Survive a Mehmooni Party in Iran”. Vice Magazine