ドナルド・サクマ
ドナルド・カツミ・サクマ(Donald Katsumi Sakuma)あるいはドン・サクマ(Don Sakuma、1935年5月17日 - 1975年3月16日)は、アメリカ合衆国で活動した日系アメリカ人造園家。ランドスケープアーキテクト。
来歴
[編集]BSをカリフォルニア大学バークレー校(UCB)にて、1957年に卒業し、M.Archをハーバード大学デザイン大学院(GSD)にて、1959年に修了した。
1963年から1972年まで、ワシントン州シアトルを拠点にリチャード・ハーグアソシエイツ社、サクマ・ヤコブ・ピーターソン・ランドスケープアーキテクト、サクマ/ジェームズ・ランドスケープアーキテクト、サクマ・ジェームズ・アンド・ピーターソン・ランドスケープアーキテクト、などで活動。1972年から、ドナルドサクマアンドアソシエイツ(ランドスケープアーキテクト・都市計画)を主宰。
シアトルなどの公園やレクリエーション施設部門で活躍。シアトルの重要な都市公園を設計し評判を得る。シアトル・タイムズは「彼の会社は、国際地区のハーバービュー病院ビューパーク、ヒング・ヘイ・パーク(Hing Hay Park)など、太平洋岸北西部で15以上の公園やレクリエーション施設を設計」と記している[1]。
フリーウェイパーク(ワシントン州シアトル市、1971年-1976年)ではローレンス・ハルプリン&アソシエイツのコンサルタントを務めた。
1963年から1971年、ワシントン大学ランドスケープ学科の助教授。1971年から1975年、ワシントン大学ランドスケープ学科の准教授。ランドスケープカリキュラムの開発担当。このほか客員講師として母校GSDで、講師をトロント大学、ユタ州立大学などで歴任した。
1969年から1971年まで、アメリカランドスケープアーキテクト協会ASLA、太平洋岸北西部地域担当副会長。またワシントン州ランドスケープアーキテクト認定委員会委員、1971年からランドスケープアーキテクトライセンス登録のワシントン州委員会委員長を歴任。
サクマに由来する命名
[編集]ワシントン・シアトル大学の南境にある「サクマビューポイントパーク」は、ドナルド・サクマにちなんで命名され、ランドスケープアーキテクトのマクラウド・レクウォードによって1998年に設計された。
脚注
[編集]- ^ シアトル·タイムズ、1975年3月19日、P.B2
参考文献
[編集]- ピーター・ウォーカー、メラニー・サイモ(翻訳:佐々木葉二・宮城俊作)『見えない庭―アメリカン・ランドスケープのモダニズムを求めて』鹿島出版会、1997年 ISBN 978-4306072060
外部リンク
[編集]- Donald Katsumi Sakuma (Landscape Architect) - Pacific Coast Architecture Database(英語)