ドノヴァンの贈り物/夢の花園より
『ドノヴァンの贈り物/夢の花園より』 | ||||
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ドノヴァン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | フォークロック、サイケデリック・フォーク | |||
時間 | ||||
レーベル |
エピック・レコード パイ・レコード | |||
プロデュース | ミッキー・モスト | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ドノヴァン アルバム 年表 | ||||
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『ドノヴァンの贈り物/夢の花園より[注釈 1]』(原題:A Gift from a Flower to a Garden)は、イギリスのシンガーソングライター、ドノヴァンが1967年に発表した5作目のスタジオ・アルバム。オリジナルLPは2枚組だったが、再発CDは1枚にまとめられた。
背景
[編集]LPのディスク1は『ウェア・ユア・ラヴ・ライク・ヘヴン』、ディスク2は『フォー・リトル・ワンズ』と題されており、音楽的には前者がエレクトリック色、後者がアコースティック色を強調している[3][4]。ドノヴァン自身は、前者が「私と同世代の、結婚生活に入ろうとしている人々への音楽」、後者が「新しい世代の子供たちへの贈り物」と説明している[5]。
ドノヴァンは2枚組での発売にこだわったが、エピック・レコード側は反対し、最終的には個々のアルバムを単体で発売しつつ、ドノヴァンの意向通り2枚組のセットとしても発売する形となり[3]、1967年12月16日の『ビルボード』誌でも、その旨が報じられた[6]。なお、2019年5月24日には、日本の「オールデイズ・レコード」から個々のアルバムに分割した形での再発CDが発売された[4]。
ミッキー・モストがプロデューサーとしてクレジットされているが、実際にモストがプロデューサーとして積極的に携わったのは、シングル用に作られた「天国の愛につつまれて」と「オー・ゴーシュ」だけだったという[3]。
反響・評価
[編集]1968年1月6日付の『ビルボード』誌の記事では、前年末に発売された個々のアルバムおよび2枚組ボックス・セットのうち、特にボックス・セットの売り上げが好調だと報じられた[7]。アメリカのBillboard 200では最終的に、単体で発売された『ウェア・ユア・ラヴ・ライク・ヘヴン』が60位、『フォー・リトル・ワンズ』が185位に達し、ドノヴァンの意図通りに発売された2枚組セットは、両者より上の19位を記録した[2]。また、本作からのシングル「天国の愛につつまれて」はBillboard Hot 100で23位に達した[2]。
パイ・レコードから発売されたイギリス盤ボックス・セットは、1968年5月5日付の全英アルバムチャートで初登場21位となり[8]、最終的には14週トップ100入りして、最高13位を記録した[1]。
Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、アルバムの全体像に関して「当時のムーディー・ブルースの平均的なアルバムと比べると、少々風変わりで、より現実離れしている」、アコースティック色の強い曲に関して「以前のサウンドに回帰し、"Sunshine Superman"などエレクトリック色の強いシングル・ヒット曲から離れようとしていた」と評している[9]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はドノヴァン作。
ウェア・ユア・ラヴ・ライク・ヘヴン
[編集]- 天国の愛につつまれて[注釈 2] - "Wear Your Love Like Heaven" – 2:27
- ジョンは逃げていく - "Mad John's Escape" – 2:20
- スキップ・ア・ロング・サム - "Skip-a-long Sam" – 2:26
- おひさま - "Sun" – 3:17
- あの日あの時 - "There Was a Time" – 2:03
- オー・ゴーシュ - "Oh Gosh" – 1:48
- コーデュロイを着た男の子 - "Little Boy in Corduroy" – 2:34
- 緑の木陰で - "Under the Greenwood Tree" (Words by William Shakespeare, Lewis Carroll/ music by Donovan Leitch) – 1:58
- 夢の世界へ - "The Land of Doesn't Have to Be" – 2:30
- 誰かが歌っている - "Someone Singing" – 3:06
フォー・リトル・ワンズ
[編集]- 自然主義者の妻の歌 - "Song of the Naturalist's Wife" – 2:47
- 魅惑のジプシー - "The Enchanted Gypsy" – 3:22
- 幻想の中へ - "Voyage into the Golden Screen" – 3:16
- アイレー島 - "Isle of Islay" – 2:24
- マンドリン弾きの秘密 - "The Mandolin Man and His Secret" – 3:35
- レイ・オブ・ザ・ラスト・ティンカー - "Lay of the Last Tinker" – 1:49
- いかけ屋とカニの話 - "The Tinker and the Crab" – 2:54
- ショールの未亡人 - "Widow with a Shawl (A Portrait)" – 3:02
- 春の子守歌 - "The Lullaby of Spring" – 3:27
- かささぎ - "The Magpie" – 1:31
- スター・フィッシュ・オン・ザ・トースト - "Starfish-on-the-Toast" – 2:48
- デロルへの書簡 - "Epistle to Derroll" – 5:48
参加ミュージシャン
[編集]- ウェア・ユア・ラヴ・ライク・ヘヴン
- ドノヴァン - ボーカル、アコースティック・ギター、口笛
- エリック・リース - エレクトリック・ギター
- マイク・オニール - オルガン、ピアノ、ハープシコード
- クリフ・バートン - エレクトリックベース
- ジャック・ブルース - エレクトリックベース(on "Someone Singing")
- キース・ウェブ - ドラムス
- キャンディ・ジョン・カー - コンガ、ボンゴ
- マイク・カー - ヴィブラフォン
- ハロルド・マクネア - フルート
- フォー・リトル・ワンズ
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b DONOVAN | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ a b c “Donovan - Awards”. AllMusic. 2016年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月26日閲覧。
- ^ a b c 1994年再発CD (ESCA 7537)ライナーノーツ(中川五郎、1994年3月11日)
- ^ a b “オールデイズ・レコード通信5月号”. 芽瑠璃堂 (2019年). 2021年9月26日閲覧。
- ^ オリジナルLP (B2N 171)、1994年再発CD (ESCA 7537)共通英文ライナーノーツ(ドノヴァン)
- ^ “Epic Promoting 2 Donovan Albums”. Billboard (Nielsen Business Media) 79 (50): 3. (1967-12-16). ISSN 0006-2510. Google Books参照
- ^ “Epic Takes Hits New Peak 6th Yr. in Row”. Billboard (Nielsen Business Media) 80 (01): 3. (1968-01-06). ISSN 0006-2510. Google Books参照
- ^ “Official Albums Chart Top 40 - 05 May 1968 - 11 May 1968”. Official Charts Company. 2021年9月26日閲覧。
- ^ Eder, Bruce. “A Gift from a Flower to a Garden - Donovan”. AllMusic. 2021年9月26日閲覧。
外部リンク
[編集]- ドノヴァンの贈り物/夢の花園より - Discogs (発売一覧)