ドミノ (ローランド・カークのアルバム)
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『ドミノ』 | ||||
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ローランド・カーク の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
1962年4月18日 ニューヨーク ノラ・ペントハウス・サウンド・スタジオ(#7 - #10)[1] 1962年9月6日 シカゴ Ter-Mar Recording Studio (#1 - #6)[1] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
レーベル | マーキュリー・レコード | |||
プロデュース | ジャック・トレイシー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ローランド・カーク アルバム 年表 | ||||
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『ドミノ』(Domino)は、アメリカ合衆国のジャズ・ミュージシャン、ローランド・カークが1962年にマーキュリー・レコードから発表したスタジオ・アルバム。
解説
[編集]オリジナルLP収録曲のうち4曲は、1962年4月18日にニューヨークで録音され、ロイ・ヘインズがドラムスを担当した[1]。なお、カークは同年5月には、ヘインズのリーダー・アルバム『アウト・オブ・ジ・アフタヌーン』の録音に参加している[1]。残りの6曲は9月6日にシカゴで録音され[1]、当時カークが率いていたレギュラー・バンドによる演奏である[2]。
1962年4月17日に行われたセッションにはハービー・ハンコックが参加しており[1]、この日の録音はオリジナルLPには収録されなかったが、2000年にヴァーヴ・レコードから発売された本作のリマスターCD (314 543 833-2)にボーナス・トラックとして収録された。
Lindsay Planerはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「カークが以前に発表した作品も常に、彼の規格外の才能に忠実だったとはいえ、後年のよりアグレッシヴなサウンドと比べると、まだ独創性に欠けていた。彼は『ドミノ』において、その堂々たる存在感の起源を徹底的に明示した」「アルバム全体で明示されているように、カークの曲作りは、より濃密かつ複雑になった」と評している[3]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はローランド・カーク作。
- ドミノ - "Domino" (Don Raye, Jacques Plante, Louis Ferrari) - 3:31
- ミーティング・オン・ターミニズ・コーナー - "Meeting on Termini's Corner" - 3:38
- タイム - "Time" (Richie Powell) - 3:11
- ラメント - "Lament" (J. J. Johnson) - 3:37
- ストリッチ・イン・タイム - "A Stritch in Time" - 5:04
- 3-イン-1・ウィズアウト・ジ・オイル - "3-In-1 Without the Oil" - 2:31
- ゲット・アウト・オブ・タウン(「リーヴ・イット・トゥ・ミー」より) - "Get Out of Town from "Leave It to Me"" (Cole Porter) - 4:48
- ローランド - "Rolando" - 3:44
- アイ・ビリーヴ・イン・ユー - "I Believe in You" (Frank Loesser) - 4:25
- E.D. - "E.D." - 2:21
2000年リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- "Where Monk and Mingus Live"/"Let's Call This" (Roland Kirk/Thelonious Monk) - 4:12
- "Domino" [alternate version] (D. Raye, J. Plante, L. Ferrari) - 4:07
- "I Didn't Know What Time It Was" (Lorenz Hart, Richard Rodgers) - 3:15
- "I Didn't Know What Time It Was" (L. Hart, R. Rodgers) - 2:18
- "I Didn't Know What Time It Was" (L. Hart, R. Rodgers) - 2:21
- "Someone to Watch Over Me" [breakdown take] (George Gershwin, Ira Gershwin) - 2:37
- "Someone to Watch Over Me" (G. Gershwin, I. Gershwin) - 3:38
- "Termini's Corner" - 2:35
- "Termini's Corner" [breakdown take] - 2:28
- "Termini's Corner" - 2:45
- "Termini's Corner" - 4:10
- "When the Sun Comes Out" (Harold Arlen, Ted Koehler) - 2:48
- "When the Sun Comes Out" (H. Arlen, T. Koehler) - 2:05
- "When the Sun Comes Out" (H. Arlen, T. Koehler) - 2:44
- "Time Races with Emit" - 0:22
日本盤再発CDボーナス・トラック
[編集]2002年再発CD (UCCM-9061)、2003年再発CD (UCCU-5116)、2007年再発CD (UCCU-9588)、2011年再発CD (UCCU-6145)に収録。
- モンク&ミンガス - "Where Monk and Mingus Live"/"Let's Call This" (R. Kirk/T. Monk)
- ドミノ(別テイク) - "Domino" [alternate version] (D. Raye, J. Plante, L. Ferrari)
- アイ・ディドント・ノウ・ホワット・タイム・イット・ウォズ - "I Didn't Know What Time It Was" (L. Hart, R. Rodgers)
- やさしき伴侶を - "Someone to Watch Over Me" (G. Gershwin, I. Gershwin)
参加ミュージシャン
[編集]- ローランド・カーク - テナー・サクソフォーン、フルート、ノーズ・フルート、マンツェロ、ストリッチ、サイレン、ボーカル
- ヴァーノン・マーティン - ベース
- アンドリュー・ヒル - ピアノ(on #1 - #6)
- ウィントン・ケリー - ピアノ(on #7 - #10)
- ヘンリー・ダンカン - ドラムス(on #1 - #6)
- ロイ・ヘインズ - ドラムス(on #7 - #10)
脚注・出典
[編集]- ^ a b c d e f “Roland Kirk Discography”. Jazz Discography Project. 2017年9月10日閲覧。
- ^ 2003年再発CD (UCCU-5116)ライナーノーツ(岡崎正通)
- ^ Planer, Lindsay. “Domino - Rahsaan Roland Kirk, Roland Kirk”. AllMusic. 2017年9月10日閲覧。