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ナイジェル・ブラッドハム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナイジェル・ブラッドハム
Nigel Bradham
refer to caption
イーグルス時代のブラッドハム
基本情報
ポジション ラインバッカー
生年月日 (1989-09-04) 1989年9月4日(35歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
フロリダ州クローフォードビル
身長: 6' 2" =約188cm
体重: 240 lb =約108.9kg
経歴
大学 フロリダ州立大学
NFLドラフト 2012年 / 4巡目全体105位
初出場年 2012年
初出場チーム バッファロー・ビルズ
所属歴
2012-2016 バッファロー・ビルズ
2016-2019 フィラデルフィア・イーグルス
2020* ニューオーリンズ・セインツ
2020 デンバー・ブロンコス
*オフシーズンまたはプラクティス・スクワッドとしての所属のみ
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(1回)
第52回
NFL 通算成績
タックル 558回
QBサック 8.5回
インターセプト 2回
ファンブルフォース 5回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

ナイジェル・ブラッドハム(Nigel Bradham 1989年9月4日- )はフロリダ州クローフォードビル出身の元アメリカンフットボール選手。現役時代のポジションはラインバッカー

経歴

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プロ入りまで

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高校2年次には145タックル、8サック、4インターセプト、2TD、3年次には145タックル、12サック、4TDをあげた。高校3年間で430タックル以上、20サックをあげた。

彼はパレード、SuperPrep、USAトゥデイなどからオールアメリカンに選ばれた。2008年のUSアーミーアメリカンボウルで4タックルをあげて、ホールトロフィーのファイナリストにも選ばれた。

Rivals.com には5つ星の評価をされ、アウトサイドラインバッカーとしては1位にランクされた[1]

高校在学中の2008年、CSTVのトム・レミングより、デリック・ブルックスと比較され、高く評価された[2]

多くの大学から奨学金のオファーを受けていたが、2007年4月、フロリダ州立大学への進学を決断した[3]

大学1年次の2008年は、ローテーションで起用され、主にウィークサイドのラインバッカーとしてプレーした。マイアミ大学戦で初先発を果たした。この年29タックルをあげた[4]

2年次の2009年には12試合に先発出場し、チームトップの93タックル(62ソロタックル)、2サック、1インターセプト、2ファンブルリカバーをあげた。この年、カレッジフットボールニュースより、2年生のオールアメリカンに選ばれた[4]

3年次の2010年には全14試合に先発出場、チームトップの98タックル(54ソロタックル)、5サックをあげた[4]

4年次の2011年にはチームキャプテンを務め、86タックルをあげて、全米4位にランクされるディフェンスを率いた[4]

2年次から4年次までは37試合に先発出場し、3年連続でチーム1のタックルをあげた[5]。フロリダ州立大学の選手で3年連続チーム1のタックルをあげたことは、1990年から1992年に在籍したマービン・ジョーンズ以来のことであった[6]

バッファロー・ビルズ

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ビルズ時代のブラッドハム

2012年のNFLドラフト4巡105位でバッファロー・ビルズに指名されて入団した。

プロ入りまではストロングサイドラインバッカーを務めたことがないが、ポテンシャルの高さから、ビルズのチャン・ゲイリーヘッドコーチらから、ウィークサイドだけでなく、ストロングサイドでの起用が検討された[7]。5月10日、ビルズと4年256万ドルで契約を結んだ。トレーニングキャンプでは、アーサー・モーツクリス・ホワイトタンク・カーダーブライアン・スコットダニー・バッテンとロースタースポットを争い[8]、ストロングサイドLBのモーツの控えとなった。第6週のアリゾナ・カージナルス戦で初先発を果たした[9]。第17週のニューヨーク・ジェッツ戦でシーズン最多の11タックルをあげた。チームは6勝10敗でプレーオフ出場を逃し、チャン・ゲイリーヘッドコーチは解任された[10]。この年彼は先発11試合を含む全16試合に出場し、57タックルをあげた。

2013年インディアナポリス・コルツにトレードされたケルビン・シェパードの後釜として、ミドルラインバッカーとして期待された[11]。新人のキコ・アロンゾ、モーツ、スコットとのポジション争いの結果、ダグ・マローンヘッドコーチからアウトサイドラインバッカーのモーツ、マニー・ローソンの控えとなった。この年は第14週のタンパベイ・バッカニアーズ戦で初めて先発出場したが、翌週は再び控えとなった。第17週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦でシーズン最多の10タックルをあげた。この年全16試合に出場し、51タックル(29ソロタックル)をあげた。

2014年、アロンゾがACLを断裂[12]、モーツはフリーエージェントでピッツバーグ・スティーラーズに去り、ローソンはディフェンシブエンドにコンバートされ、先発ウィークサイドラインバッカーと期待された。7月30日に前年8月のマリファナ不法所持に対してNFLから1試合の出場停止処分が科された。この年、キース・リバースブランドン・スパイクスとともに先発LBを務めた。第3週のサンディエゴ・チャージャーズ戦でシーズン最多の12タックルをあげた。第4週のヒューストン・テキサンズ戦では元チームメートのライアン・フィッツパトリックを相手に1.5サック、1インターセプトをあげた。第3Qにインターセプトした際、負傷してその試合の残り、翌週のデトロイト・ライオンズ戦を欠場した。第10週のニューヨーク・ジェッツ戦でシーズン最多の10ソロタックルをあげた。第13週のクリーブランド・ブラウンズ戦ではシーズン最多の12タックルをあげた。この年14試合に先発出場し、自己ベストの104タックル、2.5サック、1インターセプトをあげた。チームは9勝7敗で終わり、翌年1月1日にダグ・マローンヘッドコーチは辞任した。ジム・シュウォルツに代わってデニス・サーマンが守備コーディネーターに就任、これまでの4-3ディフェンスから3-4ディフェンスにシステムを変えた。レックス・ライアンヘッドコーチより、プレストン・ブラウンとともに先発インサイドラインバッカーに指名された。インディアナポリス・コルツとの開幕戦では8タックルをあげるともに、アンドリュー・ラックをサックした。第4週のニューヨークジャイアンツ戦ではシーズン最多の8タックルをあげた。11月29日のカンザスシティ・チーフス戦で足首を負傷したため、シーズン最後の5試合を欠場した[13]。この年11試合に先発出場し、59タックル、1サックをあげた。ビルズでの4シーズンで彼は38試合の先発出場を含む57試合に出場し、242タックル(154ソロタックル)、3.5サック、2ファンブルフォース、1インターセプトをあげた[6]

シーズン終了後、無制限フリーエージェントとなり、フィラデルフィア・イーグルス、タンパベイ・バッカニアーズ、クリーブランド・ブラウンズ、ジャクソンビル・ジャガーズが彼に興味を持った[14]

フィラデルフィア・イーグルス

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2016年3月9日、フィラデルフィア・イーグルスと2年700万ドル(450万ドルの保証、150万ドルのサインボーナス)で契約を結んだ。イーグルスの守備コーディネーターはジム・シュウォルツであり、2014年ブラッドハムは、彼の下でプレーしていた[15]。この年、ストロングサイドラインバッカーにブラッドハム、ウィークサイドラインバッカーにマイカル・ケンドリクス、ミドルラインバッカーにジョーダン・ヒックスが先発として起用された[16]

第2週のシカゴ・ベアーズ戦では第3Qにジェイ・カトラーのパスをインターセプト、カトラーはそのプレーでブライアン・ホイヤーと交代させられたた[17]。第7週のミネソタ・バイキングス戦では7タックル、1サックの活躍でチームは21-10と勝利した。第16週のニューヨーク・ジャイアンツ戦ではシーズン最多の14タックルをあげた。この年全16試合に先発出場し、102タックル(69ソロタックル)、2サック、1インターセプトをあげた。ランディフェンス、パスディフェンスいずれでも活躍した彼は、プロフットボールフォーカスから、この年のLBの中でNFL9位に評価された[18]

2017年もケンドリクス、ヒックスとともに先発LBを務めた。10月23日のワシントン・レッドスキンズ戦でヒックスがアキレス腱を断裂し、シーズン絶望となってからは最も信頼されるLBであった[15][19]。第15週のニューヨーク・ジャイアンツ戦でシーズン最多の11タックルをあげた。イーグルスは、プレーオフの第1シードをすでに確保したため、最終週のダラス・カウボーイズは欠場した。チームは13勝3敗でNFC東地区優勝、プレーオフのホームフィールドアドバンテージを得た。1月13日のアトランタ・ファルコンズ戦で自身初のプレーオフに出場[5]、4タックル、1サックでチームは15-10で勝利した[20]NFCチャンピオンシップゲームミネソタ・バイキングスに38-7で勝利、第52回スーパーボウルでは7タックルをあげ、チームは41-33でニューイングランド・ペイトリオッツを破った。

2018年3月14日、イーグルスと5年4000万ドルで契約を結んだ[15]。6月29日、NFLより2016年7月にマイアミビーチの警察に逮捕された行為を理由に開幕から1試合の出場停止処分を受けた[21]

人物

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優れたLBであるが、2017年までのシーズンでわずか2インターセプトしかしておらず、2017年シーズンには何度もインターセプトの機会を逃している[22]

2017年7月、ホテルで起こした事件で、暴行および脅迫の加重罪で逮捕された。さらに同年10月3日、銃の不法所持を理由にマイアミ国際空港で逮捕された[23]

脚注

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  1. ^ 2008 Prospect Ranking Rivals.com outside linebackers 2008”. Rivals.com. 2012年9月16日閲覧。
  2. ^ Tom Lemming (2007年4月9日). “Updated 2008 All-American Watch List”. CSTV. 2012年9月16日閲覧。
  3. ^ WHS Football Players Nigel Bradham and C. J. Holton Commit to Florida State University”. wakulla.com (2007年4月16日). 2012年9月16日閲覧。
  4. ^ a b c d Profile”. フロリダ州立大学. 2012年9月16日閲覧。
  5. ^ a b Curt Weiler (2018年2月1日). “Work ethic, determination have led Wakulla's Nigel Bradham to Super Bowl appearance”. Tallahassee Democrat. 2019年1月5日閲覧。
  6. ^ a b 2016-03-10 (2016年3月10日). “Nigel Bradham Joins Linebacker Corps”. フィラデルフィア・イーグルス. 2019年1月5日閲覧。
  7. ^ Kevin Oklobzija (2012年9月8日). “Buffalo Bills linebacker Nigel Bradham will play either side”. democratandchronicle.com. 2012年9月16日閲覧。
  8. ^ Brian Galliford (2012年7月6日). “Buffalo Bills Training Camp Battles, No. 9: Linebacker Depth”. buffalorumblings.com. 2019年1月5日閲覧。
  9. ^ Joe Soriano (2012年10月13日). “Buffalo Bills starting Nigel Bradham”. musketfire.com. 2019年1月5日閲覧。
  10. ^ Bills fire coach Chan Gailey, staff”. ESPN (2013年1月1日). 2019年1月5日閲覧。
  11. ^ Gregg Rosenthall (2013年4月29日). “Indianapolis Colts trade Jerry Hughes to Buffalo Bills”. nfl.com. 2019年1月5日閲覧。
  12. ^ Jack Crosby (2014年7月2日). “Buffalo Bills Rumors: Kiko Alonso to be replaced by Nigel Bradham following injury?”. FANSIDED. 2019年1月5日閲覧。
  13. ^ Brian Galliford (2016年1月21日). “Buffalo Bills have decisions to make with Preston Brown, Nigel Bradham at LB”. buffalorumblings.com. 2019年1月5日閲覧。
  14. ^ Mike Norris (2016年3月10日). “Nigel Bradham to Eagles: Latest Contract Details, Comments and Reaction”. bleacherreport.com. 2019年1月5日閲覧。
  15. ^ a b c Kevin Patra (2018年3月14日). “Nigel Bradham, Eagles agree on five-year, $40M deal”. nfl.com. 2019年1月5日閲覧。
  16. ^ Philadelphia Eagles Archive (10/01/2016)”. ourlads.com (2016年9月29日). 2019年1月5日閲覧。
  17. ^ Ryan Wilson (2016年9月20日). “Jay Cutler says he's 'fine' with teammate bumping him after terrible pick”. CBSスポーツ. 2019年1月5日閲覧。
  18. ^ Mike Alessandrini (2017年7月4日). “Nigel Bradham accepts deferred prosecution on battery charge”. プロフットボールフォーカス. 2019年1月5日閲覧。
  19. ^ Les Bowen (2018年1月24日). “Eagles linebacker Nigel Bradham took on expanded role to keep Super Bowl hopes alive”. フィラデルフィア・インクワイアー. 2019年1月5日閲覧。
  20. ^ Les Bowen (2018年1月14日). “Nigel Bradham backed a stirring defensive effort that kept the Eagles alive”. フィラデルフィア・インクワイアー. 2019年1月5日閲覧。
  21. ^ Chris Wesseling (2018年6月29日). “Eagles LB Nigel Bradham suspended for one game”. nfl.com. 2019年1月5日閲覧。
  22. ^ Nigel Bradham aims to fix one obvious flaw in his game”. NBCスポーツ (2018年6月5日). 2019年1月5日閲覧。
  23. ^ Darin Gantt (2016年10月3日). “Report: Eagles linebacker Nigel Bradham arrested for gun at airport”. NBCスポーツ. 2019年1月5日閲覧。

外部リンク

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