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ナガレタゴガエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナガレタゴガエル
ナガレタゴガエル
ナガレタゴガエル。山梨県立富士湧水の里水族館飼育展示個体。
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
亜目 : カエル亜目 Neobatrachia
: アカガエル科 Ranidae
亜科 : アカガエル亜科 Ranidae
: アカガエル属 Rana
: ナガレタゴガエル
R. sakuraii
学名
Rana sakuraii
T. Matsui & M. Matsui, 1990[2]
和名
ナガレタゴガエル[3]
英名
Stream brown frog[1]

ナガレタゴガエル(流田子蛙、学名:Rana sakuraii)は、アカガエル属カエルの一種。種小名のsakuraiiは、発見者である桜井淳史にちなむ。

分布

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日本固有種で、中国地方から関東地方にかけての標高1000mほどまでの山間部の渓流地帯に生息している。

形態

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は体長 38 - 45mm、は 43 - 60mm ほど。雌雄同色で背面は黄土色から赤褐色、灰褐色など。喉から胸部にかけ、黒色の斑が入る。鼓膜の周囲は濃褐色で、鼓膜は目立たない。

本種はタゴガエルRana tagoi)に非常に近縁であるが、生殖の時期や場所、雄の鳴き声などが異なる。また、タゴガエルと比べ、後足の水かきがよく発達している。

繁殖期にはオスの腹面は赤みを帯びる。また、雌雄ともに皮膚が伸びて、ひだ状になる。

生態

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他の日本に生息する多くのカエル類とは違い、渓流やその付近に生息している。

繁殖期は2月から4月の間で、本州に生息するカエル類の中では最も早い。渓流の水中で繁殖が行われる。卵は水中の石の下などに産まれ、産卵数は50 - 170個程度である。

繁殖期が過ぎると成体は陸上にあがり、昆虫などを捕食しながら生活する。秋になると、渓流に戻ってきて、水中で越冬を行う。

出典

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  1. ^ a b IUCN SSC Amphibian Specialist Group. 2021. Rana sakuraii. The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T58708A179363864. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2021-1.RLTS.T58708A179363864.en. Accessed on 23 October 2023.
  2. ^ Takaji Matsui & Masafumi Matsui, “A New Brown Frog (Genus Rana) from Honshu, Japan,” Herpetologica, Volume 46, No. 1, Herpetologists' League, 1990, Pages 78-85.
  3. ^ 日本爬虫両棲類学会 (2023) 日本産爬虫両生類標準和名リスト(2023年9月8日版). http://herpetology.jp/wamei/ (2023年10月24日アクセス).

参考文献

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