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ナタリア・ゲルマン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナタリア・ゲルマン
Natalia Gherman
2014年撮影
生年月日 (1969-03-20) 1969年3月20日(55歳)
出生地 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国 キシナウ
出身校 ロンドン大学キングス・カレッジ卒業
ルーマニア国立政治行政大学卒業
モルドバ国立大学卒業
所属政党 モルドバ自由民主党
称号 北極星勲章コマンデール第一等級章
モルドバ共和国勲章
「トルクメニスタン永世中立25周年」記念メダル

モルドバの旗 副首相兼外務・欧州統合大臣
在任期間 2013年5月31日 - 2016年1月20日
大統領 ニコラエ・ティモフティ

在任期間 2015年6月22日 - 2015年7月30日
大統領 ニコラエ・ティモフティ

モルドバの旗 在スウェーデン・フィンランドおよびノルウェーのモルドバ特命全権大使
在任期間 2006年 - 2009年
大統領 ウラジーミル・ヴォローニン

モルドバの旗 OSCEおよびその他の在ウィーン国際機関の常駐代表ならびに在オーストリアモルドバ特命全権大使
在任期間 2002年 - 2006年
大統領 ウラジーミル・ヴォローニン
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ナタリア・スネグル=ゲルマンモルドバ語: Natalia Snegur-Gherman1969年3月20日 - )は、モルドバ政治家外交官[1]。副首相兼外務・欧州統合大臣(在任期間: 2013年5月31日 - 2016年1月20日)[2][3]首相代行(在任期間: 2015年6月22日 - 7月30日)[1][2][3]。2010年に北極星勲章英語版コマンデール第一等級章を受章し、2014年にはモルドバ共和国勲章ルーマニア語版英語版を受章している[1][4][5]。1990年から1997年まで同国大統領(初代)を務めたミルチャ・スネグルである[1][2]

経歴

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1969年ソビエト連邦モルダヴィア・ソビエト社会主義共和国にある都市キシナウで生まれる[2]1986年モルドバ国立大学に入学し、1991年に同大学を卒業、英語学およびドイツ語学の学士号を取得する[3][2][5]1992年ルーマニア国立政治行政大学ルーマニア語版英語版を卒業する[6]1998年ロンドン大学キングス・カレッジに入学し、1999年に同大学を卒業、軍事学修士号を取得する[1][3][2][5]

1991年から1992年まで、モルドバ外務省国際機関局の二等書記官を務める[2][7][3]。1992年から1994年まで、同省欧州機関局の一等書記官を務める[2][3]。1994年から1997年まで、欧州安全保障協力機構 (OSCE) およびその他の在ウィーン国際機関のモルドバ政府代表部の副常駐代表および顧問を務める[8][1][3]1997年から2001年まで、モルドバ外務省欧州安全保障・政治軍事局の副局長を務める[2][8][3]。2001年から2002年まで、北大西洋条約機構モルドバ副大使および在ベルギーのモルドバ大使館の大臣顧問を務める[2][3]

2002年から2006年まで、OSCEおよびその他の在ウィーン国際機関の常駐代表ならびに在オーストリアモルドバ特命全権大使を務める[2][3]2006年から2009年までストックホルムに駐在し、在スウェーデン・フィンランドおよびノルウェーのモルドバ特命全権大使を兼務する[7][3]。2009年から2013年まで、外務・欧州統合省英語版の副大臣を務める[7][3]。2013年5月31日から2016年1月20日まで、副首相兼外務・欧州統合大臣を務める[2][3]。2013年7月22日、スロベニアの当時の外務大臣カルル・エリヤヴェツ英語版ブリュッセルで会談する。同月24日、ロシアの外務大臣セルゲイ・ラブロフモスクワで会談する[9]

2013年11月18日、モルドバ自由民主党英語版が発表した「モルドバの欧州統合に向けた国家の責任」宣言文書に署名する。同月19日、ルーマニアの当時の外務大臣ティトゥス・コルラツェアン英語版と会談する[10]2014年、モルドバ自由民主党に入党する[11]2015年キリル・ガブリッチが首相職を辞任したことに伴い、同年6月22日から7月30日まで、首相代行を務める[1][2][3]2016年、国連の事務総長に立候補する(→2016年の国際連合事務総長の選出参照)[12]2017年9月15日、トルクメニスタンアシガバートに本部を置く国連中央アジア予防外交センター (UNRCCA) の所長および国連中央アジア担当事務総長特別代表に任命される[13]

評価・人物

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ゲルマンは、2014年にモルドバが調印した、欧州連合との高度かつ包括的自由貿易圏 (DCFTA) の構築を含む連合協定に関する交渉を主導した[14][15]。2014年4月にモルドバ人が欧州連合加盟国ビザなしで入国できるようになったことに、ゲルマンが欧州連合との交渉を主導したことが大きく寄与したとされる[14][1]。ゲルマンは、ニュージーランドの政治家ヘレン・クラークが2014年の国際女性デーに際して選んだ、世界で積極的な改革を主導している7人の女性のうちの1人でもある[15]ルーマニア語のほか英語、ドイツ語フランス語ロシア語を話す[13]

モルドバとスウェーデンの相互関係の促進・深化に寄与した功績が称えられ、2010年12月9日、スウェーデン国王より北極星勲章英語版コマンデール第一等級章を受章する[1][4][5]。2014年、モルドバの最高の勲章とされるモルドバ共和国勲章英語版を受章する[1]2020年、トルクメニスタンから「トルクメニスタン永世中立25周年」記念メダルを受賞する[16]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j Moldova Secretary General Election”. 国際連合. 2021年2月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月27日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m “Герман, Наталья”. イタルタス通信. https://tass.ru/encyclopedia/person/german-natalya 2022年2月27日閲覧。 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n Natalia GHERMAN, Deputy Prime Minister, Minister of Foreign Affairs and European Integration”. Ministerul Afacerilor Externe şi Integrării Europene al Republicii Moldova. 2016年1月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月27日閲覧。
  4. ^ a b “Natalia Gherman: Nu intenţionez să candidez pentru funcția de președinte al țării”. Point.md. (2011年2月16日). https://point.md/ru/novosti/politika/natalia-gherman-nu-intenionez-sa-candidez-pentru-functzia-de-preshedinte-al-tzarii/ 2022年2月27日閲覧。 
  5. ^ a b c d European Union and its Neighbourhood - Annual Conference of the European Institute of Romania and the Fourth Edition of EIR Excellence Awards”. Institutul European din România (2013年12月12日). 2022年2月27日閲覧。
    Uniunea Europeană şi vecinătatea sa - Conferinţa anuală şi ediţia a patra a Premiilor de Excelenţă IER”. Institutul European din România (2013年12月12日). 2022年2月27日閲覧。
  6. ^ “Republica Moldova: Natalia Gherman, premier interimar”. Ziua Veche. (2015年6月22日). https://www.ziuaveche.ro/international/basarabia/republica-moldova-natalia-gherman-premier-interimar-266242.html 2022年2月27日閲覧。 
  7. ^ a b c Off-the-Record Discussion with Ambassador Natalia Gherman”. Partnership for a Secure America (2016年9月12日). 2022年2月27日閲覧。
  8. ^ a b NEW PERMANENT REPRESENTATIVE OF MOLDOVA PRESENTS CREDENTIALS”. UNIS Vienna (2002年12月18日). 2022年2月27日閲覧。
  9. ^ モルドバ週報 【7月20日~7月26日】”. 在ウクライナ大使館 (2013年7月30日). 2022年2月27日閲覧。
  10. ^ モルドバ週報 【11月16日~11月22日】”. 在ウクライナ大使館 (2013年11月26日). 2022年2月27日閲覧。
  11. ^ Istoria PLDM”. Partidul Liberal Democrat din Moldova: PLDM (2018年3月3日). 2022年2月27日閲覧。
  12. ^ 国連総会議長、次期事務総長候補との会談予定日を発表 - 4月12日から14日に”. 国連広報センター (2016年3月2日). 2022年2月27日閲覧。
  13. ^ a b Natalia Gherman”. 国際連合. 2022年2月27日閲覧。
  14. ^ a b Not Just One Day…”. International Republican Institute (2016年3月21日). 2022年2月27日閲覧。
  15. ^ a b Helen Clark (2014年3月7日). “Seven women to watch in global politics”. ガーディアン. https://www.theguardian.com/global-development-professionals-network/2014/mar/07/seven-women-watch-politicians 2022年2月27日閲覧。 
  16. ^ Бердымухамедов наградил иностранных граждан юбилейной медалью «25 лет Нейтралитета Туркменистана»”. Turkmenportal (2020年12月11日). 2022年2月27日閲覧。

外部リンク

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