ネオン・ローズ
ネオン・ローズ(Neon Rose)は、スウェーデン出身のハードロックバンドである。主に1970年代初頭から中期にかけて、スウェーデン国内で活動したが、わずか2年余りで解散した。
歴史
[編集]1969年にストックホルムにて、ギターのピエーロ・メンガレッリとベースのベンノ・メンガレッリの兄弟を中心に、シンガーのロジャー・ホールゴードが加入、ドラマーにケンタ・クルールが加わり、バンドが結成される。1973年には、ドラマーがスタンリー・ラーションに交代し、もう一人のギタリストとして、グンナー・ハーリンが加入し、バンドをネオン・ローズと改めると共に、同年ヴァーティゴ・レコードと契約を交わし、1974年にデビュー作『A Dream of Glory and Pride』でデビュー。翌1975年には、2作目となる『Two』を発表したが、スタンリー・ラーションが脱退。後任にトーマス・エクランドが加入。同1975年末に、3作目にして最終作となる『Reload』を発表。当時イギリスを中心に全世界で人気だったナザレスと共に、スカンディナヴィアツアーを敢行したが、シンガーのロジャー・ホールゴードが、ジャズ・ロックバンドのヴァーサ・エクスプレスを組閣すべく、脱退したため、バンドは解散した。
バンドの中心メンバーだった、メンガレッリ兄弟は、1977年に再度メンバーを集め、バンドを再結成したが、デモテイクを数曲レコーディングしただけで、再度解散。諦めずにメンガレッリ兄弟は、シンガーにコニー・ブルーム、キーボードにエリク・スヴェンソン、ドラマーにホアキン・カラフェルなるメンバーを迎え、1981年に三度ネオン・ローズを再結成し、地元のインディーズ・レーベルより1作のみシングルを発表している。
メンバー
[編集]- ロジャー・ホールゴード(Roger Holegård、1954年3月24日 - )※ボーカル、ギター、メロトロン担当。1969年から解散まで在籍。現在はスウェーデン国内で長年に渡って活動を続ける、ジャズ・ロックバンド、ヴァーサ・エクスプレスのシンガー。
- ピエーロ・メンガレッリ(Piero Mengarelli)※ギタリスト。バンドの中心メンバー。現在の動向は不明。
- ベンノ・メンガレッリ(Benno Mengarelli)※ベーシスト。同じくバンドの中心メンバー。現在の動向は不明。
- グンナー・ハーリン(Gunnar Hallin、1956年10月18日 - )※ギタリスト。1974年 - 1975年在籍。現在はストックホルム東部のヴェンダルシェーに住み、ギター教室を開いている[1]。
- スタンリー・ラーション(Stanley Larsson、1953年11月20日 - 2007年1月22日)※ドラマー。1973年 - 1975年在籍。ネオン・ローズ解散後はオーレブローを中心に活動した、ネイチャーなるバンドに参加したり、スウェーデンのトップシンガー、マグナス・アグラなどのバックミュージシャンを務めたりしたが、2007年に死去。
- トーマス・ウィクランド(Thomas Wiklund)※ドラマー。1975年在籍。元々はスウェーデンのプログレッシブ・ロックバンド、アッポート・ヴァッガルナに在籍していたが、スタンリー・ラーションの脱退に伴い、急遽レコーディングに参加。フェアウェルツアー後は、再びアッポート・ヴァッガルナに戻っている。
ディスコグラフィー
[編集]- 1974年 - 『A Dream of Glory and Pride 』
- 1975年 - 『Two』
- 1975年 - 『Reload』