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ノート:シェルア・エテラト

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翻訳協力依頼(作業完了)[編集]

この記事は、プロジェクト:新アッシリア帝国の対象記事です。 英語版の記事en:Serua-eteratからの翻訳作業は、TENさんが2020年12月に完了してくれました。ありがとうございます。 (この記事に限らず、プロジェクトに参加してくださる方も募集中です)--つちくら会話2020年12月7日 (月) 19:33 (UTC)[返信]

 メモ [編集]

一応、正確性に関わる話題についてメモです。本記事中で引用されているシェルア・エテラトの手紙は以下の書籍(佐藤 1991)に和訳があります。

  • 佐藤進「選ばれてあることの恍惚と不安-エサルハドンの場合」『古代オリエントの生活』河出書房新社〈生活の世界歴史1〉、1991年5月、107-168頁。ISBN 978-4-309-47211-9 

しかし、英訳版と大きく文脈が異なっており、現状は英訳に従った記載になっています。上記書籍の和訳は以下の通りです。

アシュル=シャルラトに宛てた王の息女のメッセージ
あなたはどうして私に手紙を書かないし、伝言を口授することもしないのですか。だから、人々はうわさするのではないでしょうか。"あのひとは彼女の女主人だ"と。(私)シェルア=エテラトは、大王、強い王、世界の王、アッシリア王アシュル=エティル=イラニ=ムキンニ(エサルハドン)の長女です。しかるにあなたは嫁。アッシリア王エサルハドンの皇太子アシュルバニパルの妻(にすぎないことを、くれぐれもお忘れにならないで下さいね)

英語版の以下の文章は明らかに同じ手紙を訳したものと思われます。

Word of the king's daughter to Libbali-šarrat.
Why don't you write your tablet and do your homework? For if you don't, they will say: "Is this the sister of Šeru’a-eṭirat, the eldest daughter of the Succession Palace of Aššur-etel-ilani-mukinni, the great king, mighty king, king of the world, king of Assyria?"
Yet you are only a daughter-in-law — the lady of the house of Ashurbanipal, the great crown prince designate of Esarhaddon, king of Assyria.

本日時点の日本語版記事の引用文は以下の通りです。

リッバリ・シャラトへの王の娘の言葉。
なぜあなたは自分で手紙を書かず、課題もこなさないのですか?そのようなことでは人々は言の葉にのせるでしょう。「これが偉大なる王、強き王、アッシリアの王、アッシュール・エティル・イラニ・ムキンニの後継者の宮殿(the Succession Palace[訳語疑問点])の長女たるシェルア・エテラトの姉妹の方でしょうか?」と。
あなたは義理の娘に過ぎないとしても、アッシリアの王エサルハドンが指名した偉大なる王太子アッシュールバニパルの家の奥方なのですよ。

英訳に従った理由は(私の訳もちょっと自信のない箇所がいくつかありますが)、リッバリ・シャラトの名前も含めて、佐藤 1991の方が古い読解に依っているのではないかと判断したこと(出版年次も英語版出典より古いです)と、その後にある「The letter suggests that shame would be brought on the royal house if Libbali-sharrat was unable to read and write.」という記述が佐藤 1991の訳文だとかみ合わないことによります。ただ、どちらの読み方が正しいのか、学術的に判断する能力がないため、判断のできる方がいれば調整していただければ幸いです。--TEN会話2020年12月8日 (火) 12:39 (UTC)[返信]