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ノート:シドニウス・アポリナリス

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シドニウス・アポリナリスがウァレンティニアヌス3世にいったとされる「私は陛下のご意思やお怒りについては何も存じません。ただ、私は貴方がご自身の左手でご自身の右手を切り落としたことは知っています。」の記載は、ギボン『ローマ帝国衰亡史』35章にあるが、35章本文には発言者の氏名の記載がなく、註釈には、以下の記載がある。

「Aetium Placidus mactavit semivir amens, is the expression of Sidonius (Panegyr. Avit. 359). The poet knew the world, and was not inclined to flatter a minister who had injured or disgraced Avitus and Majorian, the successive heroes of his song」

シドニウス・アポリナリスの詩の一節(アウィトゥスへの賛辞(Panegyric of Avitus)359行目)が引用されているため、シドニウスが出典のように思えるが、その一節は、 「Aetium Placidus mactavit semivir amens」(プラキディアの馬鹿な息子がアエティウスを虐殺した」であり、右手左手のエピソードではない。右手左手文は、ギボンの創作である可能性がある。よって、右手左手に関するエピソードは、古代文献の出典が判明するまでコメントアウトします(意訳すれば、「プラキディアの息子が愚かにも半身であるアエティウスを殺害した」と解せるかも知れない。この場合はシドニウスの発言であることは間違いないが、賛辞がアウィトゥス帝に対するものであることから、シドニウスがウァレンティニアヌス帝に対して元老院で発言したわけではなく、やはりギボンの文章は、ギボンの脚色であることになる)。--ヴェーダ会話2019年2月17日 (日) 06:05 (UTC)[返信]