ノート:ヒゲスゲ
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C. wahuensis? C. oahuensis?
[編集]ヒゲスゲの学名について、C. wahuensisという記述を行っている所がそれなりの数見られますが、この学名については、誤っていませんでしょうか。
「(ハワイの)オアフ島の」であれば、oahuensisとなるのが素直なはずですが…。
諸賢の意見を求めたく思います。 --119.63.145.199 2019年4月6日 (土) 17:38 (UTC)
- これは間違いないです。YListでもそうなっています[1]。--Keisotyo(会話) 2019年4月6日 (土) 20:35 (UTC)
- 反応ありがとうございます。wahu-ensis(-ensisは「〜の」「〜地域の」を示すラテン語語尾かと思いますが。)で一般的に「オアフ島の」となるのでしょうかね?学名について汎的に用いられる語の参考のために、googleで"wahuensis"と"oahuensis"について検索してみると、2019/4/7 18:30近辺で、前者4590件、後者21600件だったのですが。で、かつ、前者についてはどうもCarex wahuensisについてがほとんどの模様です。wahuensisは、どうも、ちゃんと、一般的意味合いにおいての、「オアフ島の」というものに適切になっている事を信じ難いのですが(オアフ島なら"Oahu"という表示になるはずのところ、"Wahu"なら「ワフ」となってしまう気がするのですが(なお、en:Wahuはケニアの歌手の人の記事になっているようになっている様です。他の用例についてのサジェスト無しで。)。)。当該YListに収録された時点から誤りが存在していたりしないか(あるいは、訂正されるべきものと判断されるものになっていたりしないか。)、多少疑問が沸きます。
- で、事情について少し調べてみました。YListのヒゲスゲのページからすると、ヒゲスゲについては、
- 学名: Carex wahuensis C.A.Mey. var. bongardii (Boott) Franch. et Sav.
- 和名: ヒゲスゲ
- 学名ステイタス: 標準
- 文献情報(原記載文献など): EPJ 2: 563 (1878). basion.: C. bongardii Boott in Trans. Linn. Soc. Lond. 20: 144 (1846), "bongardi"; Miq. in A. M. B. L.-B. 2: 150 (1865).
- (以下略)
- である様ですが、命名者のC.A.Mey(species:carex wahuensisによるとC.A.Mey.というロシアの植物学者。日本語記事はカール・アントン・フォン・マイヤー)が、ロシアの人間であるのが、もしwahu-ensisが「オアフ島の」という意味であるとした場合に、この様なスペルになっている原因かもしれないと思われました。(なおオアフ島を指す言葉として、"Owahu"というのは、多少用いられている様子であります
(誤用と思われるものですが(en:OahuによるとOahuの発音は [oʊˈɑːhuː])であって、wの音は入らないようです。同ページでハワイ語についても確認してみましたが、その場合もwの音は入らないようです。ただし、インターネット上では、それなりの数の誤用例がある事が見て取れます。)。)。そこから頭のOが抜けている理由は不明ですが、オアフ島の、という意味でwahuという文を使っているのであれば、誤りによるものとして、全く分からなくではないです。(なお、(現代の)ロシア語ではオアフ島は「ru:Оаху」です。)) - もっとも、やはりオアフ島はOahuであり、またラテン語で「オアフ島(Oahu)の」となるのはoahu-ensisのはずですので、記述については、「オアフ島の」という意味にするのであれば、oahu-ensisを取るべきではないか(つまり、wahuensisはoahuensisとされるべきではないか。少なくともラテン語を学名に用いるルールからするとそうなるのではないか。)と当方には思われます。
- 当該の植物学者は1855年に死去しており、当方は当該学者がwahuensisとした意図について記された文書も確認が困難なのではありますが、誰か分かる人などいませんでしょうかね、wahuensisという種名の記述の意味について。原本などに当たっている等して事情を知っている人がいれば示して頂きたく思います。--119.63.145.199 2019年4月7日 (日) 11:20 (UTC)
- 記事を見ていただけば分かると思いますが、私はKrauss(1950)までは見ています。「YListに収録された時点から誤りが存在していたりしないか」という疑問が出てくるような話ではありません。またこの種小名がオアフ島に由来する、という記述は見ていませんし、記事にも書いてはありません。--Keisotyo(会話) 2019年4月7日 (日) 11:31 (UTC)
- 返答ありがとうございます。しかし一応解決しました。--119.63.145.199 2019年4月7日 (日) 11:55 (UTC)
- 自己レスとなりますが、肝心の古い資料に当たっていませんでした。googleで「wahu hawaii」と検索したところ、
- https://books.google.co.jp/books?id=D_H0AwAAQBAJ&pg=PR13&lpg=PR13&dq=wahu+hawaii&source=bl&ots=TDnzvqXm-f&sig=ACfU3U3EowHSrO8FVXa-DZLUbEf9fW1e5w&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwiYidur773hAhWmwosBHbX0CGEQ6AEwEnoECBwQAQ#v=onepage&q=wahu%20hawaii&f=false
- という文書に行き当たったのですが、ここに「O-Wahu」という記述がなされているとともにいくつかの経緯についての記述があり、Owahu、Wahu(ハワイ語において定形的・定例的?に使われるO-を抜くと、O-WahuはWahuになります。)が使われている事についてその確たる根拠がある事が分かりました。おそらく、C.A.Meyは、O-Wahuという当時のオアフ島の呼び方を用いて、種の命名を行ったのでしょう(そこに政治的意図があったかどうかは少々当方にははかりかねますが。)。
- 今現在の「オアフ島の」という意味の種名とするのであれば、oahuensisが妥当と機械的になるかと思われますが、命名者のC.A.Meyがwahuensisとしているのであれば、それに対抗する根拠があってのwahuensisとなるものと思われます。(残念ながら、当方には、この場合、どちらを取るべきかの知見が無いのですが。)--119.63.145.199 2019年4月7日 (日) 11:55 (UTC)
- 記事を見ていただけば分かると思いますが、私はKrauss(1950)までは見ています。「YListに収録された時点から誤りが存在していたりしないか」という疑問が出てくるような話ではありません。またこの種小名がオアフ島に由来する、という記述は見ていませんし、記事にも書いてはありません。--Keisotyo(会話) 2019年4月7日 (日) 11:31 (UTC)
- wahuensisとなっている理由が分かったので、この話題についてはこれで終了で大丈夫です。返答して頂いた方々にはお礼申し上げます。--119.63.145.199 2019年4月7日 (日) 12:04 (UTC)