ノート:ポンペイ語
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なおも改善の余地あり
[編集]最初は清水 (1990) で一部の子音の発音が初見ではまず分かりようのないものであるという事を知り、取り急ぎ発音に関する情報だけでも早めに共有しておこうという動機で情報を追加したのを皮切りに、一独立国の主要言語の一つであるにもかかわらずこれまでほぼ無内容だったのはあんまりだという事で現時点で可能な範囲で体系的な加筆を試みました。以下は更に改善が必要でそのために何をすれば良いのか理解はできているものの現在の私の環境では資料へのアクセスが困難であったり、資料の目星すらついていない要素の列挙となります。
- 言語系統に関して: 現状では本文で殆ど触れていない要素です。一応 Glottolog(現在は ver 4.6)の該当項目で系統樹が確認できるのですが、その主要な根拠であると思われる Lynch, Ross & Crowley (2002) がオンラインで利用できるか分からず(少なくともGoogle Booksはプレビューが利用できず無理です)、次にいつ直接確認ができるか見通しが立ちません。
- 子音 t の音価について: 既に記した通り、資料によって子音 t の音価についての記述は食い違っています。特に舌端音という概念は私もさっぱり馴染みがなく、そり舌音と何がどう違うのかまるでイメージが湧きません。今後は舌端音それ自体に関する説明やそり舌音との違いについて具体的な説明を加えた方が良いと考えております。
- 文法に関して: これまで私は個別言語記事への体系的な加筆を検討する際、ほぼ必ず The World Atlas of Language Structures Online (WALS) というサイトで言語の重要な要素たる文法についておさえるべく、各種文法事項の典拠として用いられている資料を用いてきました。今回のポンペイ語の場合、こちらのページをご覧頂ければお分かりの通り、文法事項の大半は Rehg (1981) が根拠とされています。Rehg (1981) はGoogle Booksで部分的に閲覧可能ですが、あくまで今回の加筆で典拠として使用できた箇所を含む一部だけです。WALSの情報は明確に誤りが含まれている場合もあり、さらに風の噂ではポンペイ語とは全く無関係ですがマニプル語に関して信用に値しない典拠が一部に用いられている模様ですので、Rehg (1981) を確認せずWALSの情報のみを出典として加筆を行う等という選択肢は今の私にはあり得ません。このコロナ禍においては私は以前のように気軽に大学図書館に立ち寄って資料を確認する事もできない為、他のどなたかが動ける事に賭け、加筆したい文法事項に関してWALSで記されている Rehg (1981) のページを以下に記しておく事と致します。
- 69A. 時制・相の接辞の位置は形式が様々(複合タイプ): pp.271–273
- 81A. SVO型言語である: pp. 279–281, 302
- p. 279 のみ閲覧する事ができていますが、例文は示されているものの語順に関しては明言がなされていません。
- 87A. 名詞の後に形容詞がくる: p. 348
- 88A. 名詞の後ろに指示詞がくる: pp. 144, 85–86
- 既に本文に反映できたいくつかの文例から何となく察する事は可能な状態ですが、やはり直接言及した箇所を確かめておきたいです。
- 89A. 名詞の後に数詞がくる: p. 142 および随所
- 「あの2人の少年らはカヌーまで泳いだ。」の例文が根拠の一つとなっているのかもしれませんが、ここは念のために p. 142 を確かめておきたいところです。
- 92A. はい/いいえで答える疑問文の場合、疑問(不変化)詞はつかない: p. 312
- 93A. wh疑問文の場合の疑問句の位置は様々(複合): pp. 314–323
- Google Booksでは pp. 314–316 および p. 322 が閲覧不可能。
以上、覚え書きとなります。--Eryk Kij(会話) 2022年9月6日 (火) 11:00 (UTC)