ノート:ロケットストーブ
2017年4月26日現在の日本語版では、「ロケットのようにゴォーっと音を立て、勢いよく炎が燃え上がるストーブ」という定義になっていますが、伝統的なストーブであっても煙突が燃焼で共鳴すれば音は出るので、ロケットストーブを伝統的なストーブから区別する中心的な説明としては相応しくありません。構造的な説明として「燃焼室がないストーブ」と定義されていますが、内部で燃焼が行われているので、燃焼室が無いということはできません。英語版にもあるように、断熱された垂直な煙突を含む空間が燃焼室です。「ロケットストーブの概略図」として提示されているのは、空気との熱交換を行う円筒をかぶせた「暖房用の」ロケットストーブの構造例です。この説明の中で、「4 - 第二燃焼:断熱効果により高温になり強い上昇気流が生じる」とありますが、「第二燃焼」は部位の名称ではなくそこで起きていることを言う言葉で、他の説明が部位の名称を示しているのと一貫性がありません。この部分がロケットストーブを特徴付けるもので、「ヒートライザー」と呼ばれる断熱された垂直の煙突です。英語版「Rocket stove illustration」に示されている図が、ロケットストーブと呼ばれるものの最小限の構成を示しています。
英語版のRocket stoveを翻訳してみました。
ロケットストーブ
ロケットストーブは細い薪燃料を使う高効率で高温燃焼の[1] ストーブである[2]。(訳註:英語で言うストーブには暖房用だけでなく調理用かまどやコンロも含まれる。) 燃料は断熱された垂直の煙突をもつ単純な燃焼室で燃やされ、火炎が調理器具の表面に達する前にほぼ完全燃焼を達成する。ダコタ・ファイアーピット(焚き火穴)と同じ原理を用いる。ロケットストーブの設計は調理用の可搬式ストーブに用いられることが最も多いが、この設計は暖房用のロケット・マスヒーター(訳註:断熱燃焼室と蓄熱体をもつことが特徴)を作るのにも用いられる。[3]
飲料缶ストーブのように手近な材料で作られるが、一般的にはアルコールではなく薪燃料を用いる。
インドでの実地試験では、ロケットストーブは従来のストーブに比べて燃料使用量が18〜35%少なく、3個の石を台にした焚き火に比べ燃料使用量が39〜47%減少し、排気も大幅に浄化された。 [4]
ロケットストーブの先駆けとなったのはアルガンド灯だった。この考案はケリー・ケトル社とインストーブ(NPO)によって販売された。
参考文献
1 「家を暖めるロケットストーブを作る」MNNマザー・ネイチャー・ネットワーク、2016年02月23日閲覧。
2 「ロケットストーブ」ロケットワークス 、 2016年02月22日閲覧。
3 「家庭暖房用ロケットストーブを作る」2016年02月23日閲覧。
4 マッカーティー、ノーディカ「調理用ストーブの性能評価:インドのタミル・ナードゥ州でロケットストーブ3種と焚火および従来型ストーブを調理時間、燃料使用量、全排気ガスと室内空気汚染について比較した実地評価と研究室評価」、2016年02月22日閲覧。
外部リンク
アプロヴェチョ研究センター:オープンソースで誰でも利用できる研究グループ。
(翻訳終わり)
全面改訂しました
[編集]Sakayasuさんが、英語版の翻訳されましたが、現状のままでは幾多の問題があると考えたため、全面改訂いたしました。出典なし等もありますが、冒頭部分含め、執筆当初のhttp://rocketstove.tokyo/ からの内容に多少手をいれた文面になっているのはどうなんでしょうか。削除依頼すべきかどうかは私には判断がつきません。