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ノート:由利麟太郎

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『菊花大会事件』と『三行広告事件』のつながりについて

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『三行広告事件』を『菊花大会事件』の続編と記載した所「続編とするには無理がある」と消されてました。 収録してある角川文庫の『空蝉乙女』が手元にないので再確認できませんが、私は以下のような根拠から続編と認識してました。

ストーリー上の接点
『菊花大会事件』は冒頭で自動車の爆発事故が起き、これがきっかけで表題の菊花大会で連絡を取り合っていた外国人工作員(見た目は日本人)が逮捕されるオチでした。
『三行広告事件』は、三津木の話を聞いた由利が日本人そっくりな外国人工作員が潜んでいることについて冒頭で触れ、最後に工作員グループの爆弾で火事を起こす計画を見破り、前回の爆弾はそのための物だったというような主旨の締めだった記憶があります。
これ2つをセット扱い
角川版の解説は記憶にないのですが、『空蝉乙女』の短編の中ではこれ2つは続けて(『菊花』を読み終えると『三行』にすぐ入れる)収録されていました。
また出版芸術社『深夜の魔術師』(ISBN 4-88293-259-8)にこれらは直接収録されていませんが、p.251の解説でこの2つに触れ「シリーズもの」と説明がありました。
これは「編者や解説者(少なくとも作品に対する判断・考察ができる立場)がこれらをセットにしている」と解釈していいのでは?

逆になぜ続編とするには無理があるのでしょうか?「人物名が違う」というのだけでしたら金田一物でも「『雌蛭』は多門修に当たる人物が六平太という名前で出てくるから別世界で、シリーズではない。」とかになりますが。--電流丸会話2021年9月25日 (土) 15:19 (UTC)[返信]

セット扱い云々は「同じ分類に属する作品」と考えているだけのことで、「続編」と考えているわけではないでしょう。「続編」と呼ぶにはストーリーに連続性があること、つまり前作のストーリーの「続き」になっていることが必要だと思います。単に「似たような話」に過ぎないものを「続編」とは呼びません。
金田一もの同志でも「続編」と呼べるものは殆ど無いでしょう。『本陣殺人事件』→『獄門島』、『八つ墓村』→『女怪』、『夜歩く』→『八つ墓村』など、前作のストーリーを前提とした内容がある作品がいくつかありますが、いずれも「続編」と言い切ってしまうことには躊躇するもので、せいぜいが「続編的な性格もある作品」です。
ましてや『菊花大会事件』と『三行広告事件』との間にストーリーの連続性は特に認められず、単にストーリーの前提となっている状況(時代背景、世相)、例えば「外国人工作員」の存在が話題になっている(というか、権力者が意図して話題にさせている)という状況が同じというだけのものです。両作品の「外国人工作員」が同一人物とかいうわけではありませんよね。
--Dakarananyanen会話2021年9月26日 (日) 08:03 (UTC)[返信]
1箇所誤記訂正しました。--Dakarananyanen会話2021年9月26日 (日) 12:12 (UTC)[返信]
まあ、「似ているシチュだけど無関係の組織だよ」って言われればそれまでですがね。
ちなみに前回書き込み後調べてみましたが、宇津木=三津木扱いは他にもあるようで、柏書房の『由利・三津木探偵小説集成4 蝶々殺人事件』(ISBN 978-4-7601-5054-0)でも宇津木登場の『菊花大会事件』を収録、その次が三行広告事件(明確に由利・三津木もの)になっていて、解説で『菊花~』収録理由は宇津木が三津木の表記ゆれの範囲みたいな説明がありました。--電流丸会話2021年9月28日 (火) 13:07 (UTC)[返信]
結局、「続編」云々と「宇津木=三津木扱い」とは全く無関係だということは了解していただけるのでしょうか?
そもそも『菊花大会事件』を『由利・三津木探偵小説集成』に収録している時点で、解説を読むまでもなく「宇津木=三津木扱い」ですね。でも、それは「続編」ということではないのです。
--Dakarananyanen会話2021年9月29日 (水) 09:19 (UTC)[返信]