ハイウェイ・ライダー
『ハイウェイ・ライダー』 | ||||
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ブラッド・メルドー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 2009年 カリフォルニア州ハリウッド オーシャン・ウェイ・スタジオ | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | ノンサッチ・レコード | |||
プロデュース | ジョン・ブライオン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ブラッド・メルドー アルバム 年表 | ||||
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『ハイウェイ・ライダー』(Highway Rider)は、アメリカ合衆国のジャズ・ピアニスト、ブラッド・メルドーが2010年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]アルバム『ラーゴ』(2002年)でメルドーと共同作業をしたジョン・ブライオンが、再びプロデューサーに起用された[4][5][6]。
メルドーは本作でヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ホルン、バスーン、コントラバスーン、イングリッシュ・ホルンを含むオーケストラと共演しており[7]、本作のオーケストレーションを作るに当たって、フランソワ・ローベがジャック・ブレルのために行った編曲や、ボブ・アルシヴァーがトム・ウェイツのために行った編曲に触発されたという[4]。また、かつてメルドーを自分のバンドに迎えたジョシュア・レッドマンが、初めてメルドーのリーダー・アルバムでサイドマンを務めた[5]。
2009年2月16日よりレコーディングが開始され、同年5月19日にはミキシングやマスタリングも含む作業が完了した[4]。ジャケットには、リチャード・ミズラック撮影の写真「Drive-in Theatre, Las Vegas, 1987」が使用された[4]。
反響・評価
[編集]アメリカの『ビルボード』では、総合アルバム・チャートのBillboard 200入りは果たせなかったが、トップ・ヒートシーカーズでは最高15位[8]、ジャズ・アルバム・チャートでは3位を記録した[8]。フランスでは2010年3月20日付の総合アルバム・チャートで初登場80位となり、10週連続でトップ200入りした[1]。オランダのアルバム・チャートでは83位を記録し、同国において『メセニー・メルドー』(2006年、パット・メセニーとの連名)に続く自身2作目のトップ100アルバムとなった[2]。
Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「メルドーの最も野心的で、自由奔放に創造され、深みのある情緒が味わえる作品」と評している[6]。
トラック・リスト
[編集]全曲ともブラッド・メルドー作曲・編曲。
ディスク1
[編集]# | タイトル | 時間 |
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1. | 「ジョン・ボーイ - John Boy」 | |
2. | 「ドント・ビー・サッド - Don't Be Sad」 | |
3. | 「アット・ザ・トールブース - At the Tollbooth」 | |
4. | 「ハイウェイ・ライダー - Highway Rider」 | |
5. | 「ザ・ファルコン・ウィル・フライ・アゲイン - The Falcon Will Fly Again」 | |
6. | 「ナウ・ユー・マスト・クライム・アローン - Now You Must Climb Alone」 | |
7. | 「ウォーキング・ザ・ピーク - Walking the Peak」 |
ディスク2
[編集]# | タイトル | 時間 |
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1. | 「ウィル・クロス・ザ・リヴァー・トゥゲザー - We'll Cross the River Together」 | |
2. | 「カプリチオ - Capriccio」 | |
3. | 「スカイ・ターニング・グレイ(エリオット・スミスに捧ぐ) - Sky Turning Grey [for Elliott Smith]」 | |
4. | 「イントゥー・ザ・シティ - Into the City」 | |
5. | 「オールド・ウエスト - Old West」 | |
6. | 「カム・ウィズ・ミー - Come with Me」 | |
7. | 「オールウェイズ・デパーティング - Always Departing」 | |
8. | 「オールウェイズ・リターニング - Always Returning」 |
# | タイトル | 時間 |
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9. | 「ハイウェイ・ライダー(本人解説とデモ演奏) - Highway Rider [Commentary and Demo]」 |
パーソネル
[編集]- ブラッド・メルドー - ピアノ、パンプ・オルガン、シンセサイザー、オーケストラル・ベルズ、手拍子
- ラリー・グレナディア - ベース(on Disc 1 - #2, #4, #7 / Disc 2 - #1, #3, #4, #6, #8)、手拍子(on Disc 2 - #2)
- マット・チェンバレン - ドラムス(on Disc 1 - #2, #4, #7 / Disc 2 - #3, #8)、パーカッション(on Disc 1 - #5 / Disc 2 - #1, #2)、手拍子(on Disc 2 - #2)
- ジェフ・バラード - ドラムス(on Disc 1 - #7 / Disc 2 - #1, #4, #6, #8)、パーカッション(on Disc 1 - #1, #5 / Disc 2 - #1, #2)、スネア・ブラッシュ(on Disc 1 - #2)、手拍子(on Disc 2 - #2)
- ジョシュア・レッドマン - ソプラノ・サクソフォーン(on Disc 1 - #1, #5 / Disc 2 - #2, #8)、テナー・サクソフォーン(on Disc 1 - #2, #7 / Disc 2 - #1, #3, #5)、手拍子(on Disc 2 - #2)
- ダン・コールマン - オーケストラ指揮(on Disc 1 - #1, #2, #6, #7 / Disc 2 - #1, #7, #8)
- The Fleurettes - ゲスト・ボーカル(on Disc 1 - #5)
脚注・出典
[編集]- ^ a b lescharts.com - Brad Mehldau - Highway Rider
- ^ a b Brad Mehldau - Highway Rider - dutchcharts.nl
- ^ “ハイウェイ・ライダー - ブラッド・メルドー”. ORICON NEWS. オリコン. 2019年3月31日閲覧。
- ^ a b c d “Highway Rider”. Nonesuch Records. 2019年3月31日閲覧。
- ^ a b 杉田宏樹 (2010年3月25日). “『ハイウェイ・ライダー/ブラッド・メルドー』”. 朝日新聞出版. 2019年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月10日閲覧。
- ^ a b Jurek, Thom. “Highway Rider - Brad Mehldau”. AllMusic. 2019年3月31日閲覧。
- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b “Brad Mehldau - Awards”. AllMusic. 2016年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年4月10日閲覧。