ハイ・クライム
『ハイ・クライム』 | ||||
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アル・ジャロウ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | カリフォルニア州シャーマンオークス ガーデン・レイク・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ジャズ、R&B | |||
時間 | ||||
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード | |||
プロデュース | ジェイ・グレイドン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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アル・ジャロウ アルバム 年表 | ||||
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『ハイ・クライム』(High Crime)は、アメリカ合衆国のジャズ・ボーカリスト、アル・ジャロウが1984年に発表したスタジオ・アルバム。
背景
[編集]本作からのリード・シングルとなった「アフター・オール」は、元々は前作『ジャロウ』(1983年)用に作られた曲で、プロデューサーのジェイ・グレイドンの判断により没になったが、レーベル側がこの曲を推したことから再録音された[11]。本作のクレジットでは、打ち込みを使用した曲において、実在しないミュージシャンの名前が記載されている[11]。
反響
[編集]アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200で49位に達し、『ビルボード』のジャズ・アルバム・チャートでは2位、R&Bアルバム・チャートでは12位を記録した[8]。1986年2月には、RIAAによりゴールドディスクの認定を受けた[10]。第1弾シングル「アフター・オール」は、総合シングル・チャートのBillboard Hot 100で69位、『ビルボード』のアダルト・コンテンポラリー・チャートで6位、R&Bチャートで26位に達し、続く「レイジング・ウォーターズ」はR&BチャートでR&Bチャートで42位を記録した[8]。
イギリスでは、1984年11月17日付の全英アルバムチャートで81位を記録するが、本作からのシングルは全英シングルチャート入りを逃した[9]。
評価
[編集]第28回グラミー賞では、タイトル曲が最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンス賞にノミネートされた[12]。リチャード・S・ギネルはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「楽曲が以前ほど強力でなく、ジャロウの個性的なボーカルが積極的に生かされていない」と評している[2]。
収録曲
[編集]- レイジング・ウォーターズ - "Raging Waters" (Al Jarreau, Jay Graydon, Robbie Buchanan) - 4:27
- イマジネイション - "Imagination" (A. Jarreau, J. Graydon, Clif Magness, Glen Ballard) - 4:44
- マーフィーズ・ロウ - "Murphy's Law" (Steve Kipner, Paul Bliss) - 4:10
- テル・ミー - "Tell Me" (A. Jarreau, J. Graydon, Greg Phillinganes) - 4:35
- アフター・オール - "After All" (A. Jarreau, J. Graydon, David Foster) - 4:21
- ハイ・クライム - "High Crime" (A. Jarreau, J. Graydon, Bobby Lyle) - 4:31
- レッツ・プリテンド - "Let's Pretend" (A. Jarreau, Richard Page, Steve George, John Lang) - 4:00
- スティッキー・ウィケット - "Sticky Wicket" (A. Jarreau, J. Graydon, G. Phillinganes) - 4:20
- ラヴ・スピークス - "Love Speaks Louder Than Words" (Bill Champlin, Richard Feldman, Glenn Friedman) - 3:56
- フォーリン - "Fallin'" (A. Jarreau, J. Graydon, Nathan East, Marcel East) - 4:57
参加ミュージシャン
[編集]- アル・ジャロウ - ボーカル
- ジェイ・グレイドン - ギター(on #1, #2, #3, #5, #6, #8, #9, #10)、シンセサイザー(on #2, #3, #4, #6, #10)
- ポール・ジャクソン・ジュニア - ギター(on #6, #8)
- ロビー・ブキャナン - シンセサイザー(on #1, #2, #4, #5, #9)、エレクトリックピアノ(on #6)
- グレッグ・フィリンゲインズ - シンセサイザー(on #4, #8, #10)
- デイヴィッド・フォスター - シンセサイザー、エレクトリックピアノ(on #5)
- ボビー・ライル - シンセサイザー(on #6)
- スティーヴ・ジョージ - シンセサイザー(on #7)
- ゲイリー・チャン - フェアライト・プログラミング(on #2)
- ポール・ブリス、スティーヴ・キプナー - コンピュータ・コンセプト(on #3)
- エリヒ・ブリング - シンセサイザー・プログラミング(on #5)
- ボー・トムリン - シンセサイザー・プログラミング(on #6, #10)
- Bob Beats - ベース(on #1)
- ネイザン・イースト - ベース(on #2, #10)
- Jake Jugs - ベース(on #4)
- Skinsoh Umor - ドラムス(on #1)
- Chip McSticks - ドラムス(on #2)
- Tyrone B. Feedback - ドラムス(on #4)
- マイク・ベアード - ドラムス(on #5)、シンバル(on #2, #4, #10)
- O. Rapage & Rug Toupé - ドラムス(on #7)
- U. L. Blowby - ドラムス(on #8)
- Tubs Margranate - ドラムス(on #9)
- Champ Time - ドラムス(on #10)
- パット・マステロット - エレクトロニック・ドラムス(on #7)
- ジェリー・ヘイ、ゲイリー・グラント - トランペット(on #2, #8)、フリューゲルホルン(#3)
- チャック・フィンドレー - トランペット(on #2, #8)
- ビル・ライヒェンバッハ、チャールズ・ローパー - トロンボーン(on #2, #8)
- リチャード・ペイジ - バッキング・ボーカル(on #3)
- ビル・チャンプリン、カーメン・トゥイリー - バッキング・ボーカル(#6, #8, #9)
- サイーダ・ギャレット - バッキング・ボーカル(on #8)
脚注
[編集]- ^ LPおよびCDの裏ジャケットに記載されたクレジットに準拠。
- ^ a b Ginell, Richard S. “High Crime - Al Jarreau - Album”. AllMusic. 2024年12月9日閲覧。
- ^ norwegiancharts.com - Al Jarreau - High Crime
- ^ Al Jarreau - High Crime - hitparade.ch
- ^ swedishcharts.com - Al Jarreau - High Crime
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ Al Jarreau - High Crime - dutchcharts.nl
- ^ a b c “Al Jarreau - Awards”. AllMusic. 2015年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月9日閲覧。
- ^ a b AL JARREAU songs and albums | full Official Chart history
- ^ a b “Gold & Platinum”. RIAA. 2024年12月9日閲覧。
- ^ a b 2014年再発CD (WPCR-28148)ライナーノーツ(中田利樹)
- ^ “Al Jarreau - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2024年12月9日閲覧。