ハウメア (ハワイ神話)
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ハウメア(Haumea。ハワイ語で[həuˈmɛjə]と発音される)とは、ハワイ神話に登場する、大地を司るハワイの女神である[1]。 準惑星ハウメアのエポニムである。
神話
[編集]ハウメアは、夫のモエモエアアウリイ[2]との間に生まれた女神ペレの母として知られる[3][2]。子供には他にカーネ・ミロハイ(Kāne Milohai)、カモホアリイ(Kā-moho-aliʻi)、ナマカオカハイ(Nāmakaokaha'i)、カポ(Kapo)、そしてヒイアカ・イカポリオ・ペレ(HiʻiakaikapolioPele)らがいる[要出典]。『クムリポ』第13歌(第13段階とも)[注釈 1]によれば、彼女はカナロア(カナロアアクア)を夫とし、脳から出産をしたとされる[4]。また8つの姿を持つとされる[1]。
このハワイの女神は、マオリの神話(en)に登場する、野生の植物とベリーを司るハウミア(Haumia)またはハウミア・チケチケ(Haumia-tiketike)という名の神とは混同されない。彼は、栽培された食物の神である(彼の兄弟)ロンゴ(Rongo)とは対照的に、野生の食物の神である。
準惑星ハウメア
[編集]2008年9月17日、国際天文学連合(IAU)が、太陽系内で5番目に認定されていた準惑星に対し、ハワイの女神にちなんで「ハウメア(Haumea)」と名付けることを発表した。この惑星の2つの衛星も、ハウメアの娘の名をとって名付けられた。すなわち、ハウメアの口から生まれたと言われているハワイの女神ヒイアカ(Hiʻiaka)と、ハウメアの体から生まれたと言われている水の精ナマカ(Namaka)にちなんでいる[5]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- 後藤明『南島の神話』中央公論新社〈中公文庫BIBLIO〉、2002年、ISBN 978-4-12-203987-2
- 新井朋子『ハワイの神話 モオレロ・カヒコ』文踊社〈HULA Le'a特別編集〉、2009年、ISBN 978-4-904076-09-5