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ハウライト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハウライト howlite
タンブル処理されたハウライト
タンブル処理されたハウライト
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 Ca2B5SiO9(OH)5
結晶系 単斜晶系
晶癖 Massive to nodular, occurs as tabular prisms flattened parallel to [100]
へき開 なし
断口 貝殻状で不規則
モース硬度 3.5
光沢 ガラス光沢あるいは無光沢
白色または無色
条痕 白色
透明度 Translucent
比重 2.53 - 2.59
光学性 Biaxial (-) 2V = 73°
屈折率 nα = 1.583 - 1.586 nβ = 1.596 - 1.598 nγ = 1.600
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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ハウライト(howlite)とは水酸化ホウケイ酸カルシウムCa2B5SiO9(OH)5)でできたケイ酸塩鉱物の一種。蒸発岩鉱床から取れる[1]

ハウライトはカナダ化学者地質学者鉱物学者ヘンリー・ハウ(Henry How, 1828 - 1879)が1868年にカリフォルニアティックキャニオン(Tick Canyon)で発見した[2][3]

性質・特徴

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基本の色は白色であり、不規則あるいはクモの巣状で黒または灰色の縞目を持つ。未処理のものは無光沢だが、磨くとガラス質の光沢が出る。表面は微多孔質なので、宝石のような輝きはない。結晶構造単斜晶系であり、それぞれの軸方向の屈折率はnα = 1.583 - 1.586、nβ = 1.596 - 1.598、nγ = 1.600である。光学軸は二軸であり、2V = 73°である。晶癖(発生しやすい結晶の形)は[100]面に平行な平板プリズム状であり、球状結晶になりやすい。モース硬度は3.5である。劈開性は無いので割れ目はざらざらになる。

用途・加工法

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ハウライトは彫刻や宝飾品に使われることが多い。表面が微多孔質なので染色もしやすく、青く染めると同じく縞目を持つトルコ石のような外観に仕上げることもできる。そのため、マグネサイト(菱苦土鉱)などと共にトルケナイト(turquenite)として売られることがある[4]

また、そのままの形で天然石として売られることもある。トルコ石と誤認しやすい「白トルコ石」(white turquoise)、「白水牛トルコ石」(white buffalo turquoise)の名で売られていることもある。「白水牛石」(white buffalo stone)として売られることもある。近年ではマグネサイトと混同されて売られていることがある。

脚注

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関連項目

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参考文献

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外部リンク

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