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長谷部健

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハセベケンから転送)
長谷部 健
はせべ けん
内閣府地方創生推進室より公表された肖像
生年月日 (1972-03-28) 1972年3月28日(52歳)
出生地 日本の旗 東京都渋谷区神宮前
出身校 専修大学商学部
前職 特定非営利活動法人グリーンバード理事長
渋谷区議会議員
現職 東京都渋谷区長
所属政党 無所属無所属クラブ)
→無所属
称号 商学士
配偶者 佐分千恵(元テレビ朝日アナウンサー
公式サイト 渋谷区長の長谷部健(ハセベケン)公式サイト

当選回数 3回
在任期間 2015年4月27日 - 現職

渋谷区旗 渋谷区議会議員
当選回数 3回
在任期間 2003年5月1日 - 2015年
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長谷部 健(はせべ けん、1972年昭和47年)3月28日[1] - )は、日本政治家東京都渋谷区長(3期)。元博報堂社員[2][3]渋谷区議会議員(3期)。

妻は元テレビ朝日アナウンサー佐分千恵[4]

来歴

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東京都渋谷区神宮前生まれ。原宿おひさまの会、渋谷区立神宮前小学校、渋谷区立原宿中学校(現・渋谷区立原宿外苑中学校)、佼成学園高等学校専修大学商学部卒業[5]

大学卒業後、博報堂に入社した[6]。在社時の上司には、クリエイター箭内道彦[7]、渋谷区区長後に副区長に任命する澤田伸などがいた[3]

「区議会議員よりも博報堂の名刺を持っていた方が、合コンではモテる」という思いも過ったものの、2002年に博報堂を退社[2]

区議会議員選挙までの準備期間に、表参道のゴミ拾いに参加したことをきっかけに、2003年1月にゴミ清掃活動等を行う特定非営利活動法人グリーンバードを設立し、理事長に就任[2]

政界進出以後

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同2003年4月、渋谷区議会議員選挙(第15回統一地方選挙)に無所属で出馬し、初当選した。以後、2015年まで3期12年間、渋谷区議を務めた[6]。区議在任中は会派「無所属クラブ」に所属し、渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例(渋谷区パートナーシップ条例)の提案等を行った。


前区長の桑原敏武から後継指名を受けて、2015年渋谷区議を辞職し、渋谷区長選挙(第18回統一地方選挙)への出馬を表明した。引退を表明した桑原敏武区長の推薦を受ける以外は、既存政党の推薦や支持を受けずに無所属で立候補し[8][9]民主維新社民生活4党の推薦及び日本共産党の支援を受けた元東京都議会議員の矢部一や、東京都議会議員を辞職して出馬した自民公明両党の推薦を受ける村上英子らを破り、当選した[10][11]。同年4月から渋谷区長へ就任。

2015年10月から副区長に博報堂時代の上司である澤田伸を任命した[3]

2019年に2選。

2020年6月、第39回ベスト・ファーザー イエローリボン賞 政治・経済部門[12] 並びに第12回ベスト・ネクタイスト[13] に選出。

2023年1月4日、同年4月23日に行われる渋谷区長選挙に3選に向けて出馬することを表明した。投開票の結果、新人3人を破り3選[14]

政策・主張・不祥事

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2012年に同性パートナーシップ条例の元となるアイデアを区議会に提案[15]。2015年3月1日、「渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例」案を区議会に提出。同年3月31日、同案は賛成多数で可決された[16]。日本初の同性パートナーシップ条例として注目された。

2015年、渋谷区長就任の挨拶で「多様性を尊重し認め合うダイバーシティがキーワードです」と述べ、就任後に渋谷区基本構想等審議会を設置した。2016年11月、従来の基本構想『創意あふれる生活文化都市 渋谷-自然と文化とやすらぎのまち-』から『ちがいを ちからに 変える街。渋谷区』へ改定、渋谷区長として『成熟した国際都市』の実現を推進する。

2017年2月に師岡康子香山リカ五野井郁夫と講演を開き、渋谷区では男女や性的少数者などや在日韓国・朝鮮人などの民族少数者などを尊重する社会を実現するための条例を制定して、渋谷区で多文化共生を推進することを表明した[17][18]

地域の商業動向に寛容な政策を取り、ハロウィン年越しカウントダウンやFIFAワールドカップなどのイベント期間中には、国内外から来街者が渋谷駅周辺に集結し、年々規模が拡大していった。 しかし、イベント中の治安騒音などの諸問題が悪化した2018年平成30年)10月31日のハロウィンでは、渋谷区長として店舗等にアルコール瓶の販売自粛を要請し、来街者に節度を守るように呼びかけも行っている[19]

2015年10月から副区長に博報堂時代の上司である澤田伸を任命した。しかし、副区長は「国民民主の○ブタ」「早めに封じておかないとね!」などと女性区議への脅迫や誹謗中傷住所を区職員専用チャットに公開投稿していたことが2023年8月に判明した[3][20]。これを受けて、同月4日に長谷部区長、おだひろみ幹事長(立憲民主党[21])、はるた学渋谷区議会副議長(立憲民主党[22])、被害区議女性の4者話し合いとなった際に、長谷部区長は「副区長はそんな意図で書き込んだわけではないと思う」と副区長を擁護をした。被害を受けた女性区議は「区長と副区長は、民間企業で部下と上司の関係だったと聞いています。あまり厳しく注意できる関係にないのではないかと疑問が残ります」と批判した[3]。なお、澤田は同月8日付で副区長を辞職した[23]

選挙結果

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2015年

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※当日有権者数:176,703人 最終投票率:41.37%(前回比:1.15pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
長谷部健43無所属25,326票36.1%
矢部一64無所属22,812票32.5%(推薦)民主党維新の党社民党生活の党
(支持)日本共産党
村上英子59無所属21,267票30.3%(推薦)自由民主党公明党
今城陸人67無所属728票1.0%

2019年

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※当日有権者数:184,602人 最終投票率:39,95%(前回比:-1.42pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
長谷部健47無所属55,601票75.3%
大井かずお65無所属15,067票24.6%

著書

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  • 『シブヤミライ手帖』2005年、木楽舎 ※「ハセベケン」名義

脚注

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  1. ^ 特別区長会・渋谷区長の紹介
  2. ^ a b c https://careercompass.doda-x.jp/article/502/博報堂から渋谷区長へ、長谷部健さんに聞く異業界で活躍するための思考法
  3. ^ a b c d e 《内部告発》渋谷区の名物副区長(63)が女性新人区議を「ブタ」呼ばわり、彼女の自宅マンションを区職員らに暴露”. NEWSポストセブン (2023年8月7日). 2023年8月9日閲覧。
  4. ^ “テレ朝・佐分アナ、3人目を妊娠「3人も育てられるかな。でも、私も三姉妹」”. J-CASTニュース. (2014年4月10日). https://www.j-cast.com/tv/2014/04/10201758.html 2016年12月31日閲覧。 
  5. ^ 長谷部 健”. TEDxShibuya. 2020年12月26日閲覧。
  6. ^ a b プロフィール - 長谷部健(ハセベケン)
  7. ^ 箭内道彦さん - ソトコト”. www.hasebeken.net. 2020年12月26日閲覧。
  8. ^ “渋谷区長選 長谷部区議出馬へ”. 東京新聞. (2015年4月30日). http://www.tokyo-np.co.jp/article/chihosen15/tko/CK2015040302000130.html 2016年12月31日閲覧。 
  9. ^ “渋谷区がLGBTに優しくホームレスに厳しいのはなぜ? マツコも憤るLGBTの商売利用”. livedoorニュース. (2015年5月16日). http://news.livedoor.com/article/detail/10120176/ 2016年12月31日閲覧。 
  10. ^ “統一地方選:前区議、政党推薦組退ける…東京・渋谷区長選”. 毎日新聞. (2015年4月27日). http://senkyo.mainichi.jp/news/20150427k0000m010067000c.html 2015年6月3日閲覧。 
  11. ^ “新人の長谷部さん「新しい渋谷つくる」 多様性訴え 激戦区長選制す”. 東京新聞. (2015年4月27日). http://www.tokyo-np.co.jp/article/chihosen15/tko/CK2015042702000174.html 2015年6月3日閲覧。 
  12. ^ ベストファーザー発表・授賞式”. 日本ファーザーズ・デイ委員会. 2020年6月13日閲覧。
  13. ^ 2020年6月12日 「第12回 ベスト・ネクタイスト」 発表!!”. 東京ネクタイ協同組合 (2020年6月12日). 2020年6月13日閲覧。
  14. ^ “渋谷区長選、現職の長谷部健氏が3選 新顔3人退ける”. 朝日新聞. (2023年4月23日). https://www.asahi.com/sp/articles/ASR4R7S72R4ROXIE00X.html 2023年4月26日閲覧。 
  15. ^ 渋谷区長に長谷部氏”. YOMIURI ONLINE(読売新聞) (2015年4月27日). 2023年3月7日閲覧。
  16. ^ 『しぶや区議会だより』No.266”. 渋谷区議会 (2015年4月29日). 2022年10月7日閲覧。
  17. ^ 渋谷区男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例”. 渋谷区公式サイト. 2022年2月24日閲覧。
  18. ^ “渋谷区 条例作り含めヘイト対策考えるシンポ 区長も参加”. 毎日新聞. (2017年2月23日). https://mainichi.jp/articles/20170223/k00/00m/040/141000c 2017年2月25日閲覧。 
  19. ^ 「ハロウィーンは「節度を持って」 長谷部健渋谷区長が呼び掛け」シブヤ経済新聞、2018年10月23日
  20. ^ フジテレビ (2023年8月7日). “渋谷副区長が誹謗中傷 女性議員に「ブタ」住所漏えいも”. FNNプライムオンライン. 2023年8月9日閲覧。
  21. ^ 立憲民主党. “小田浩美”. 立憲民主党. 2023年8月7日閲覧。
  22. ^ 立憲民主党. “治田学”. 立憲民主党. 2023年8月7日閲覧。
  23. ^ 日本放送協会 (2023年8月8日). “東京 渋谷区 澤田副区長が辞職 チャットで区議中傷の書き込み”. NHKニュース. 2023年8月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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公職
先代
桑原敏武
東京都渋谷区長
2015年 -
次代
現職