ハッピー・リタイアメント
表示
ハッピー・リタイアメント Happy Retirement | ||
---|---|---|
著者 | 浅田次郎 | |
イラスト |
北谷しげひさ(イラスト) 鈴木成一デザイン室(デザイン) | |
発行日 | 2009年11月25日 | |
発行元 | 幻冬舎 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判上製本 | |
ページ数 | 302 | |
公式サイト | www.gentosha.co.jp | |
コード |
ISBN 978-4-344-01751-1 ISBN 9784344417106(文庫) | |
ウィキポータル 文学 | ||
|
『ハッピー・リタイアメント』 (Happy Retirement) は、浅田次郎の小説。
2008年12月号から2009年11月号まで『GOETHE(ゲーテ)』(幻冬舎)に連載され、2009年11月に幻冬舎から単行本が刊行された。
キャッチコピーは「最高の人生とは“たいそうな給料をもらい、テキトーに仕事をする”ことである。」
30年以上前の借金を、法律上は時効であるものの道義的責任を感じて返済した、という浅田自身の実体験を元にしている[1]。
2015年10月18日にテレビ朝日系でテレビドラマ化された。
あらすじ
[編集]財務省を早期退職したノンキャリア役人・樋口と、自衛隊を早期退職した大友が再就職先として斡旋されたのは、全国中小企業振興会、通称・JAMS。そこは、業務実体のないいわゆる天下り機関だった。日がな一日のんびり過ごすのが仕事というこの職場に、ずっと真面目に仕事をしてきた2人は到底馴染めない。
元銀行員で、天下りの巣窟であるJAMSを憎む立花葵は、そんな2人を相棒に「本来の仕事」を始めたところ、想像以上の成果を上げ始める。
登場人物
[編集]- 樋口 慎太郎(ひぐち しんたろう)【慎ちゃん】
- 56歳。財務省に33年間勤め、課長代理の肩書きを手に入れて間もなく退職勧奨を受け、全国中小企業振興会 (JAMS) に再就職する。官舎を出ることになり、妻は離婚届にサインをし、2人の子(成人)と財産を山分けしてあっさり出て行った。
- 大友 勉(おおとも つとむ)【ベンさん】
- 陸上自衛隊に37年間勤め、叩き上げで二等陸佐まで昇進したが、退官しJAMSに再就職することになる。外来語を嫌っており、軍人たるもの世事に関わってはならないという信念を持っている。
- 立花 葵(たちばな あおい)
- JAMSの職員。40代半ばを過ぎているが、細身の体型を保っている。元銀行員。矢島と肉体関係を持っている。
- 矢島 純彦(やじま )
- JAMSの理事。元財務官僚。樋口とは過去に因縁がある。
- 山村 ヒナ(やまむら ひな)
- JAMS神田分室の嘱託職員。JAMS草創期からの古参の職員。天下り機関へと堕落したJAMSを内心嘆いている。
テレビドラマ
[編集]ハッピー・リタイアメント | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 浅田次郎 |
脚本 | 岡本貴也 |
演出 | 秋山純(テレビ朝日) |
出演者 |
佐藤浩市 石黒賢 石田ゆり子 八嶋智人 浅野温子 |
ナレーター | 大塚明夫 |
製作 | |
プロデューサー |
杉山登・秋山純(テレビ朝日) 木村元子・神通勉(MMJ) |
制作 | テレビ朝日 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2015年10月18日 |
放送時間 | 21:00 - 23:19 |
放送枠 | 日曜エンターテインメント |
放送分 | 139分 |
回数 | 全1 |
公式サイト |
2015年10月18日にテレビ朝日系の「日曜エンタ」枠でドラマ特別企画として放送された[2]。主演は佐藤浩市[3]。
キャスト
[編集]- 樋口 慎太郎〈55〉 - 佐藤浩市
- 大友 勉〈54〉 - 石黒賢
- 立花 葵〈40〉 - 石田ゆり子
- 樋口 タイキ〈30〉 - 大東駿介
- 樋口 マナミ〈22〉 - 真野恵里菜
- 永田〈59〉 - 神保悟志
- 山村 ヒナ - 大島蓉子
- 矢島 純彦〈45〉 - 八嶋智人
- 筑波 卓也(金尾 為太郎)〈60〉 - 竹中直人
- 筑波 祥子 - 岩本千春
- ニック・オノ(小野寺 光一)〈55〉 - 梅沢富美男
- 安井 清子 〈45〉- 菊池桃子
- 樋口 佳子〈55〉 - 浅野温子
- 新井康弘、高橋努、金児憲史、藤重政孝、田畑祐一、松尾由美子
- ナレーション - 大塚明夫
スタッフ
[編集]- 原作 - 浅田次郎
- 脚本 - 岡本貴也
- 演出 - 秋山純(テレビ朝日)
- 音楽 - 仲西匡
- サウンドデザイン - 石井和之
- ゼネラルプロデューサー - 黒田徹也(テレビ朝日)
- プロデューサー - 杉山登・秋山純(テレビ朝日)、木村元子・神通勉(MMJ)
- 制作 - テレビ朝日、MMJ
脚注
[編集]- ^ タカザワケンジ. “ハッピー・リタイアメントとは如何なるものか”. ヒューマン. WEB GOETHE. 2015年8月27日閲覧。
- ^ 20:58 - 21:00に『今夜のドラマ特別企画』も別途放送。
- ^ “佐藤浩市“引退”に興味!? ドラマ『ハッピー・リタイアメント』に主演”. ORICON (2015年7月28日). 2015年7月28日閲覧。
外部リンク
[編集]- 書籍
- テレビドラマ
- ドラマ特別企画『ハッピー・リタイアメント』公式サイト - ウェイバックマシン(2015年7月30日アーカイブ分) - テレビ朝日