コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

ハトゥーフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハトゥーフ
欧字表記 Hatoof
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 1989年1月26日
Irish River
Cadeaux d'Amie
母の父 Lyphard
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Gainsborough Farm, Inc.
馬主 Maktoum Al Maktoum
調教師 Christiane Head-Maarekフランス
競走成績
生涯成績 21戦9勝
獲得賞金 2,028,000フラン
321,759ポンド
950,960ドル
テンプレートを表示

ハトゥーフHatoof1989年1月26日 - )はフランス競走馬繁殖牝馬。フランスだけでなくイギリスカナダアメリカ合衆国に遠征し各国で勝利をあげるなど活躍した。1994年エクリプス賞最優秀芝牝馬に選ばれた。

戦績

[編集]

1991年(2歳)

[編集]

9月3日にデビューし初戦を勝利で飾る。2週間後、重賞初挑戦となるオマール賞に出走、2番人気に推されハナ差の2着となる。続いてG1競走初挑戦となるマルセルブサック賞に出走するが短頭差で2着に敗れた。マルセルブサック賞の勝ち馬カルチャーヴァルチャーはイギリス調教馬だったため、この年3戦1勝2着2回の成績でフランス最優秀2歳牝馬に選ばれた。

1992年(3歳)

[編集]

4月10日準重賞のアンプルダンス賞で復帰。1番人気に推されたがクビ差敗れ、3回連続で2着となる。ここでイギリスクラシック競走である1000ギニーに挑戦し、2番人気に推されマーリングをアタマ差押さえ勝利。G1競走初制覇を果たした。その後フランスに戻りプール・デッセ・デ・プーリッシュに出走、1番人気に推されたが3馬身離された6着となる。ジャック・ル・マロワ賞でも5着、ムーラン・ド・ロンシャン賞でも3着とマイル路線では勝ちきれない競馬が続いた。距離を伸ばしたオペラ賞で半年ぶりの勝利をあげ、その後カナダに遠征しE.P.テイラーステークスに出走、1番人気に推され後の凱旋門賞アーバンシーを3馬身離して勝利した。

1993年(4歳)

[編集]

5月7日、ミュゲ賞から始動。緒戦を勝利し3連勝としてイスパーン賞に出走。1番人気に推されたが3馬身1/2離された4着となる。続くラ・クープでも1番人気に推され4着となるが、ラ・クープ・ド・メゾンラフィットでは不良馬場を苦にせず4馬身差で勝利した。再びイギリスに遠征しチャンピオンステークスに出走、1番人気に推され2着に3馬身差をつけ勝利。再びイギリスの地でG1競走に勝利し、G1競走2勝目をあげた。その後はアメリカに遠征、ブリーダーズカップ・ターフに出走したがコタシャーンから3馬身3/4離された5着に終わった。イギリスでの混合G1競走勝利などによりフランスの最優秀古馬牝馬に選ばれた。

1994年(5歳)

[編集]

プレップレースに出走せずイスパーン賞に出走、1番人気に推されたが4着に敗れた。アスタルテ賞で勝利した後再びアメリカに遠征し、ビヴァリーD・ステークスに出走、2番人気に支持され勝利した。この勝利で3年連続G1競走勝利を達成した。その後は連覇を目指してイギリスのチャンピオンステークスに出走するが5着に敗れ、アメリカのブリーダーズカップ・ターフに出走した。距離不安などから6番人気となっていたが、ティッカネンの2着と好走した。この競走を最後に引退し、この年のエクリプス賞最優秀芝牝馬に選ばれた。

競走成績

[編集]
出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
1991.09.03 ロンシャン トゥヴォル賞 芝1600m 1着 G.ギニャール 1馬身 (Eastern Exodus)
1991.09.18 ロンシャン オマール賞 G3 芝1600m 2着 G.ギニャール ハナ Guistaine
1991.10.06 ロンシャン マルセルブサック賞 G1 芝1600m 2着 P.エデリー 短頭 Culture Vulture
1992.04.10 メゾンラフィット アンプルダンス賞 LR 芝1400m 2着 W.スウィンバーン クビ Kenbu
1992.04.30 ニューマーケット 1000ギニー G1 芝8f 1着 W.スウィンバーン アタマ (Marling)
1992.05.17 ロンシャン プール・デッセ・デ・プーリッシュ G1 芝1600m 6着 W.スウィンバーン 3馬身 Culture Vulture
1992.08.16 ドーヴィル ジャック・ル・マロワ賞 G1 芝1600m 5着 W.スウィンバーン 3 1/2馬身 Exit to Nowhere
1992.09.06 ロンシャン ムーラン・ド・ロンシャン賞 G1 芝1600m 3着 G.モッセ 2馬身 All at Sea
1992.10.04 ロンシャン オペラ賞 G2 芝1850m 1着 W.スウィンバーン 1/2馬身 (La Favorita)
1992.10.18 ウッドバイン E.P.テイラーステークス G2 芝10f 1着 W.スウィンバーン 3馬身 (Urban Sea)
1993.05.07 サンクルー ミュゲ賞 G3 芝10f 1着 W.スウィンバーン 1 1/4馬身 (Shanghai)
1993.05.30 ロンシャン イスパーン賞 G1 芝1850m 4着 W.スウィンバーン 3 1/2馬身 Arcangues
1993.06.24 ロンシャン ラ・クープ G3 芝2000m 4着 W.スウィンバーン 1馬身 D'Arros
1993.09.27 メゾンラフィット ラ・クープ・ド・メゾンラフィット G3 芝2000m 1着 W.スウィンバーン 4馬身 (Baya)
1993.10.16 ニューマーケット チャンピオンステークス G1 芝10f 1着 W.スウィンバーン 3馬身 (Ezzoud)
1993.11.06 サンタアニタ ブリーダーズカップ・ターフ G1 芝12f 5着 W.スウィンバーン 3 3/4馬身 Kotashaan
1994.05.29 ロンシャン イスパーン賞 G1 芝1850m 4着 W.スウィンバーン 3馬身 Bigstone
1994.07.31 ドーヴィル アスタルテ賞 G2 芝1600m 1着 W.スウィンバーン 3/4馬身 (Ski Paradise)
1994.08.27 アーリントンパーク ビヴァリーD・ステークス G1 芝9.5f 1着 W.スウィンバーン 1/2馬身 (Flawlessly)
1994.10.15 ニューマーケット チャンピオンステークス G1 芝10f 5着 W.スウィンバーン 1馬身 Dernier Empereur
1994.11.05 チャーチルダウンズ ブリーダーズカップ・ターフ G1 芝12f 2着 W.スウィンバーン 1 1/2馬身 Tikkanen

引退後

[編集]

引退後は故郷のゲインズボローファームで繁殖入りしたが目立った成績をあげた産駒はでていない。なお、日本に輸入された産駒のボシンシェからは東海ステークスなどを勝ったグレンツェントが出ている。

血統表

[編集]
ハトゥーフ (Hatoof)血統リヴァーマン系 / Nearco 5×5=6.25%、Princequillo 5×5=6.25%) (血統表の出典)

Irish River
1976 栗毛
父の父
Riverman
1969 鹿毛
Never Bend Nasrullah
Lalun
River Lady Prince John
Nile Lily
父の母
Irish Star
1960 鹿毛
Klairon Clarion
Kalmia
Botany Bay East Side
Black Brook

Cadeaux d'Amie
1984 栗毛
Lyphard
1969 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Goofed Court Martial
Barra
母の母
Tananarive
1970 鹿毛
Le Fabuleux Wild Risk
Anguar
Ten Double Decathlon
Roodles F-No.25


外部リンク

[編集]