コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

バウンス (テレンス・ブランチャードのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『バウンス』
テレンス・ブランチャードスタジオ・アルバム
リリース
録音 2003年2月16日 - 19日 ニューヨーク アバター・スタジオ[1]
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ブルーノート・レコード
プロデュース テレンス・ブランチャード、マイケル・カスクーナ
ブルース・ランドヴァル(エグゼクティヴ)
ロビン・バージェス(アソシエイト・プロデューサー)
専門評論家によるレビュー
テレンス・ブランチャード アルバム 年表
レッツ・ゲット・ロスト〜ジミー・マクヒュー作品集
(2001年)
バウンス
(2003年)
フロー
(2005年)
テンプレートを表示

バウンス』(Bounce)は、アメリカ合衆国ジャズトランペット奏者、テレンス・ブランチャード2003年に発表したスタジオ・アルバム

背景

[編集]

ブルーノート・レコード移籍第1弾に当たるアルバムだが、当時ブルーノートの社長を務めていたブルース・ランドヴァル英語版は、1991年の時点でブランチャードのレコードを作ってみたいと考えていたという[2]。ブランチャードは後年、本作当時の状況について「私はそれ以前、『レッツ・ゲット・ロスト〜ジミー・マクヒュー作品集』や『ジャズ・イン・フィルム』といったコンセプト・レコードを幾つか作っていたけど、そこから脱却して、私のアーティストとしての声明を出したかったから、このレコードを作るのは本当にワクワクしたよ」と語っている[3]。本作でギターを担当したリオーネル・ルエケは、ブランチャードが「セロニアス・モンク・インスティテュート・オブ・ジャズ」において教えていた生徒の1人だった[3]

反響・評価

[編集]

アメリカの『ビルボード』では、ジャズ・アルバム・チャートで最高13位を記録した[4]。Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「これ自体は決してラテン・レコードではないが、ブランチャードと彼のセプテットは、ラテン音楽を様々な面から探求してきた経験がある」「『バウンス』は、ブランチャードがトランペット奏者、作曲家、バンドリーダーとして、ジャズを最新型の西洋音楽のシステムと、決して人の心を失わない姿勢の両方を包含した新しい方向性へ、あくまで自分自身のペースで動かしていく存在であることを証明してみせた」と評している[5]

収録曲

[編集]

特記なき楽曲はテレンス・ブランチャード作。

  1. オン・ザ・ヴァージ - "On the Verge" (Aaron Parks) - 8:43
  2. パッショネイト・カリッジ - "Passionate Courage" - 6:32
  3. フレッド・ブラウン - "Fred Brown" - 7:42
  4. ノクターナ - "Noturna" (Ivan Lins, Vítor Martins) - 7:33
  5. アザニア - "Azania" - 6:04
  6. フットプリンツ - "Footprints" (Wayne Shorter) - 7:31
  7. トランスフォーム - "Transform" (Eric Harland) - 9:00
  8. イノセンス - "Innocence" (Brandon Owens) - 7:23
  9. バウンス/レッツ・ゴー・オフ - "Bounce/Let's Go Off" (Terence Blanchard, Donald Harrison) - 7:07

日本盤ボーナス・トラック

[編集]
  1. ワンダリング・ワンダー - "Wandering Wonder" - 6:12

参加ミュージシャン

[編集]

脚注・出典

[編集]
  1. ^ CD英文ブックレット内クレジット
  2. ^ 日本盤CD (TOCJ-66217)ライナーノーツ(小川隆夫、2003年)
  3. ^ a b Odell, Jennifer (2016年10月13日). “Bright Moments With Terence Blanchard”. JazzTimes. 2018年1月10日閲覧。
  4. ^ Terence Blanchard - Awards”. AllMusic. 2016年1月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月10日閲覧。
  5. ^ Jurek, Thom. “Terence Blanchard”. AllMusic. 2018年1月10日閲覧。