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スルッとKANSAIバスまつり

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バスまつりから転送)
イベントの模様(2007年)

スルッとKANSAIバスまつり(スルっとかんさいバスまつり)は、スルッとKANSAIが主催するバスが主体のイベントで、9月20日バスの日を記念して開催されるイベント。

本項では第6回と第20回 - 第22回(第20回・第21回は中止)で実施の「スルッとKANSAI電車&バスまつり」についても記述する。

概要

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バスが中心のイベントであり、バスや鉄道を運行する社局の車両展示と部品・グッズ即売会等が行われている。また、社局によっては展示車両を利用してLED行先表示器の撮影会なども行われ、その際にイベント限定の行先表示させる社局もある。

社局の参加資格は基本的にはスルッとKANSAIに加盟していることが条件であるが、例外的に非加盟事業者が参加することもある。ただし岡山や静岡の飛び地であっても、加盟していれば参加資格が得られる。なお、加盟事業者であっても参加は絶対ではなく、しずてつジャストラインのように、飛び地故に一時期のみの参加だった事業者もある。

後援の団体は、開催地の自治体など開催時により異なるが、近畿バス団体協議会が毎回後援に名を連ねており、その後はトミーテックも後援団体に常時参加している。

日本ではそれまでバス事業者単体でバスファン向けのイベントが開かれることあったものの、複数のバス事業者による共同開催のイベントがあまりなかったことから、スルッとKANSAIとしての顧客獲得の事業の一環として、また日本最大級のバスイベントとして注目を集めている(近畿圏以外の他地区では、東北地方での秋田バスまつり盛岡市バスの日まつり福島バスまつり、中部地方のバスまつり in NAGANO、中国地方のひろしまバスまつり、四国地方では、数年に1回の開催ではあるが、徳島県バス協会が主催し、アスティとくしまで開催の「とくしまバスまつり[1]が近畿圏以外の地方都市による大規模なバスイベントとして開催されている。なお、首都園では、神奈川県バス協会主催の「バス利用感謝デー」[2]や東京都交通局主催の「バスまつり」などが挙げられる。中京圏では、このような各事業者による合同出展型でのバス関連の大規模イベントそのものが行われていない)。

2006年には「第6回電車&バスまつり」と名称を変えて開催され、鉄道会社もブース参加しており主にグッズ販売を行っているが、鉄道会社の参加はこの年以降も行われるようになり、2006年においては別のスペースを設けて鉄道会社のブースが設置されたが、それ以外の回は同一スペースに鉄道会社のブースを設置している。

また、フォトコンテストも実施されておりその表彰式も行われている。

この他、開催地地元の吹奏楽団などのコンサートなそのステージイベントや、地元消防警察などの緊急車両自衛隊の災害救助用車両など特殊車両の展示も行われている回がある。

会場への交通手段として利用される鉄道会社ならびにバス会社においては、多くの来場者に対応する輸送力をもつことのほか、イベントそのものを盛り上げる意味で臨時列車やイベント列車の運行を行う場合がある。第8回では臨時列車やイベント列車は運行していなかったが、山陽電気鉄道の一部の車両にスルッとKANSAIバスまつりのヘッドマークが取り付けられていた。

また、遠隔地で開催される場合は、スルッとKANSAI関連の乗車券の呈示により記念品の贈呈も行われることがある。

開催時期

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当初は9月15日敬老の日に開催されていた。第4回以降も日程は変動しながらも9月に開催されてきた。しかし第19回では、直近の第17回・第18回が連続で台風接近の影響で中止になったことから時期を見直し、初の6月開催に変更。2020年も20回を記念し「第20回電車&バスまつり」の予定であった[3]新型コロナウイルスの影響により中止となった[4]2021年も同様の形で開催予定としていたが中止。2021年については変則的に9月に戻し第21回(事前応募制)の開催を目指したがやはり同ウイルスの影響で中止。2022年にようやく事前応募制で「第22回電車&バスまつり」の開催となった。

歴代開催地

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これまで近畿圏のみで開催されており、加盟社局が存在する飛び地のある岡山県や静岡県での開催実績はない。

回数 開催日 開催地 参加社局数・台数 来場者数(約人数) 備考
第1回 2001年9月15日 大阪市交通局九条営業所跡地(大阪ドーム隣接、大阪府大阪市西区 15社局・18台 12000人
第2回 2002年9月15日 りんくうパパライベント広場(大阪府泉佐野市 18社局・24台 20000人
第3回 2003年9月15日 京都運輸支局京都府京都市伏見区 24社局・29台 23000人
第4回 2004年9月19日 片男波公園(和歌山県和歌山市 23社局・26台 22000人
第5回 2005年9月18日 神戸メリケンパーク兵庫県神戸市中央区 24社局・27台 35000人
第6回※1 2006年9月17日 WTC前オープンエアスタジアム・WTC1階フェスパ(大阪府大阪市住之江区 23社局・27台 50000人
第7回 2007年9月16日 大津港前広場(滋賀県大津市 23社局・23台 23000人
第8回 2008年9月14日 姫路城東御屋敷跡公園 姫山駐車場(兵庫県姫路市 24社局・24台 30000人
第9回 2009年9月20日 近畿運輸局奈良運輸支局奈良県大和郡山市 21社局・21台 33000人
第10回 2010年9月12日 御崎公園ホームズスタジアム神戸(兵庫県神戸市兵庫区 24社局・25台 35000人
第11回 2011年9月25日 園田競馬場(兵庫県尼崎市 26社局・24台 36000人
第12回 2012年9月23日 国立京都国際会館イベントホール(京都府京都市左京区 26社局・24台 24000人
第13回 2013年9月23日 インテックス大阪(大阪府大阪市住之江区) 27社局・25台 31000人
第14回 2014年9月14日 姫路市本町 大手前公園(兵庫県姫路市) 26社局・24台 24000人
第15回 2015年9月27日 花博記念公園鶴見緑地(大阪府大阪市鶴見区 27社局・27台 28000人
第16回 2016年9月25日 大浜公園(大阪府堺市堺区 30社局・28台 29000人
第17回(中止) 2017年9月17日 御崎公園ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市兵庫区) - - 台風18号接近に伴い開催中止
第18回(中止) 2018年9月30日 岡崎公園(京都府京都市左京区) - - 台風24号接近に伴い開催中止
第19回 2019年6月16日 岡崎公園(京都府京都市左京区) 25社局・25台 26000人 初の6月開催
第20回(中止)※1 2020年6月14日 万博記念公園お祭り広場・下の広場(大阪府吹田市 - - 新型コロナウイルスの影響により中止
第21回(中止)※1 2021年9月12日 平城宮跡歴史公園「朱雀門ひろば」(奈良県奈良市) - - 事前応募制で開催予定も新型コロナウイルスの影響により中止
第22回※1 2022年6月12日 平城宮跡歴史公園「朱雀門ひろば」(奈良県奈良市) 38社局・26台 12800人 事前応募制
第23回 2023年6月11日 神戸市交通局 西神車庫(兵庫県神戸市西区) 39社局・27台 12000人 事前応募制
第24回 2024年6月9日 梅小路公園(京都府京都市下京区) 39社局・27台 5年ぶりに自由参加制に復帰

開催地名・参加社局数・台数・来場者数のデータはスルッとKANSAI公式リリース・第10回以降のスルッとKANSAIバスまつりでのパネル展示「スルッとKANSAIバスまつり運行記録」・スルッとKANSAI公式サイト内「過去のバスまつり」より

※1 『電車&バスまつり』として開催

参加社局

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参加欄の記号
  • 空欄は参加していたかどうかは不明
  • ☆:2024年8月15日現在でスルッとKANSAIに未加入の社局
  • 特:通常は参加資格がないが、スルッとKANSAIに加入していない社局として特別に参加している
  • /:スルッとKANSAIには加入しているものの、参加辞退および不参加(注:2005年の近鉄バスは高速バス横転事故のため自粛)
  • ×:当時はスルッとKANSAIに加入していなかったために、参加資格もなかったことから不参加
  • -:開催当時事業者が存在しない(当時未設立で存在していないおよび消滅した)ために不参加

バス会社の参加社局

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社局名 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 第21回 第22回[5] 第23回[6] 第24回[7]
尼崎交通事業振興※1 開催中止 開催中止
淡路交通 × × × × × × × × × × × × × × × ×
伊丹市交通局
エヌシーバス × × × ×
近江鉄道バス × × × × × × × × × × × × × × × × × ×
大阪市交通局 - - - -
大阪シティバス ×
岡山電気軌道 × × × × ×
関西空港交通 × × × × × × × × × × × × × × × ×
京都市交通局
京都バス ×
近鉄バス
京都京阪バス※2 - -
京阪宇治交通 × - - - - - - - - - - - - - - -
京阪京都交通 - - - -
京阪バス
江若交通 × × × × × × × × × ×
神戸市交通局
神戸交通振興 × - - -
山陽バス※3 × ×
しずてつジャストライン - × × × × × × × × ×
下津井電鉄 × × × × × ×
神姫バス × × ×
神姫ゾーンバス × × × × × × × × × × × × × × ×
神鉄バス
全但バス × × × × × × × × × × × × × × × × × ×
高槻市交通部
奈良交通 × ×
南海バス
南海ウイングバス南部
南海りんかんバス
西日本ジェイアールバス × × × × × × × × × × × × ×
阪急バス
阪急観光バス※4
阪急田園バス - - -
阪神バス※5
姫路市営バス × × × × × × × × - - - - - - - - - - -
本四海峡バス × × × × × × × × × × × × × × ×
三重交通 × × × × × × × × × × × × × × ×
水間鉄道 × × × × × ×
ヤサカバス × × × × × × × × × × × × × × × × × × ×
両備バス × × × × × ×
和歌山バス
和歌山バス那賀
  • ※1 第15回までは尼崎市交通局として参加
  • ※2 第13回までは京阪宇治バスとして参加
  • ※3 第10回までは山陽電鉄バス(山陽電気鉄道自動車部)として参加
  • ※4 第22回までは大阪空港交通として参加
  • ※5 第8回までは阪神電鉄バス(阪神電気鉄道自動車部)として参加

鉄道会社の参加社局

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社局名 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回 第16回 第17回 第18回 第19回 第20回 第21回 第22回[5] 第23回[6] 第24回[7]
叡山電鉄 開催中止 開催中止
大阪モノレール
大阪市高速電気軌道※1
北大阪急行電鉄
近畿日本鉄道
京阪電気鉄道
京福電気鉄道
北神急行電鉄 - - -
神戸新交通
神戸電鉄
山陽電気鉄道
泉北高速鉄道
南海電気鉄道
阪急電鉄
能勢電鉄
阪神電気鉄道
水間鉄道 ×

脚注

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  1. ^ 第3回とくしまバスまつり - アスティとくしま公式サイト。2024年8月10日閲覧。
  2. ^ 首都園の中では同イベントに次いで2番目の複数のバス事業者による共同主催イベントでもある。
  3. ^ "第20回スルッとKANSAI 電車&バスまつりの開催について" (PDF). スルッとKANSAI. 2020年4月23日閲覧
  4. ^ "「第20回スルッとKANSAI電車&バスまつり」の開催中止について" (PDF). スルッとKANSAI. 2020年4月23日閲覧
  5. ^ a b バスまつり|スルッとKANSAI”. web.archive.org (2022年5月29日). 2024年8月14日閲覧。
  6. ^ a b バスまつり|スルッとKANSAI”. web.archive.org (2023年6月2日). 2024年8月14日閲覧。
  7. ^ a b バスまつり|スルッとKANSAI”. web.archive.org (2024年6月7日). 2024年8月14日閲覧。
  8. ^ スルッとKANSAI”. スルッとKANSAI. 2024年8月14日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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