バック・イン・ザ・ハイ・ライフ
『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ』 | ||||
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スティーヴ・ウィンウッド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ニューヨーク ユニーク・レコーディング・スタジオ、ライト・トラック・レコーディング、パワー・ステーション、ジャイアント・サウンド イングランド グロスタシャー Netherturkdonic Studios | |||
ジャンル | ロック、ブルー・アイド・ソウル | |||
時間 | ||||
レーベル | アイランド・レコード | |||
プロデュース | ラス・タイトルマン、スティーヴ・ウィンウッド | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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スティーヴ・ウィンウッド アルバム 年表 | ||||
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『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ』(Back in the High Life)は、イギリスのロック・ミュージシャン、スティーヴ・ウィンウッドが1986年に発表した、ソロ名義では4作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]過去にランディ・ニューマン、リトル・フィート、ジェームス・テイラー、リッキー・リー・ジョーンズ等の作品を手掛けたラス・タイトルマンが共同プロデューサーに起用された[9]。スティーヴ・ウィンウッドは2011年のインタビューにおいて、本作について「僕自身は方向性に明らかな変化があったと思っていたけど、実際のところは、僕がいつもやってきたようにジャズ、ロック、フォーク、民族音楽の要素を融合する試みを続けていた」と語っている[10]。
反響・評価
[編集]全英アルバムチャートでは8位に達して自身2度目のトップ10入りを果たし、42週チャート圏内に入るロング・ヒットとなった[2]。アメリカでは1986年9月6日付のBillboard 200で3位を記録し[11]、1986年9月にはRIAAによりゴールドディスクに認定されて、1988年1月には3×プラチナに認定されている[12]。
本作からは「ハイヤー・ラヴ」(全英13位[13]・全米1位[14])、「フリーダム・オーヴァースピル」(全英69位[2]・全米20位[14])、「バック・イン・ザ・ハイ・ライフ・アゲイン」(全英53位[2]・全米13位[14])、「ファイナー・シングス」(全米8位[14])がシングル・ヒットした。
グラミー賞では、収録曲「ハイヤー・ラヴ」が最優秀レコード賞と最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞[14]。また、本作のエンジニアリングを担当したジェイソン・コーサロとトム・ロード=アルジが、最優秀エンジニア・アルバム賞を受賞した[14]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はスティーヴ・ウィンウッドとウィル・ジェニングスの共作。
- ハイヤー・ラヴ - "Higher Love" – 5:50
- テイク・イット・アズ・イット・カムズ - "Take It as It Comes" – 5:24
- フリーダム・オーヴァースピル - "Freedom Overspill" (Steve Winwood, James Hooker, George Fleming) – 5:37
- バック・イン・ザ・ハイ・ライフ・アゲイン - "Back in the High Life Again" – 5:32
- ファイナー・シングス - "The Finer Things" – 5:51
- ジャッジメント・デイ - "Wake Me Up on Judgement Day" – 5:50
- スプリット・ディシジョン - "Split Decision" (S. Winwood, Joe Walsh) – 6:02
- マイ・ラヴズ・リーヴィン - "My Love's Leavin'" (S. Winwood, Vivian Stanshall) – 5:19
参加ミュージシャン
[編集]- スティーヴ・ウィンウッド - ボーカル、キーボード、ハモンドオルガン、ピアノ、シンセサイザー、シンセサイザー・ベース、ギター、マンドリン、プログラミング
- ロビー・キルゴア - キーボード(on #5)、シンセサイザー(on #6)、シンセサイザー・ベル(on #8)、シンセサイザー・プログラミング、シーケンサー・プログラミング
- ジョー・ウォルシュ - スライドギター(on #3)、ギター(on #7)
- エディ・マルチネス - リズムギター(on #3)
- ポール・ペスコ - ギター(on #5)
- ナイル・ロジャース - ギター(on #6)
- アイラ・シーゲル - ギター(on #6)
- ロブ・マウンジー - シンセサイザー(on #4)、キーボード(on #5)、シンセサイザー・ストリングス(on #8)
- アンドリュー・トーマス - シンセサイザー・プログラミング(on #5, #6)
- ミッキー・カリー - ドラムス(on #1, #2)
- スティーヴ・フェローン - ドラムス(on #3)
- ジョン・ロビンソン - ドラムス(on #4, #5, #6, #7)
- ジミー・ブラロウアー - ドラムマシン・プログラミング(on #3, #4, #5, #7)
- キャロル・スティール - タンブリン(on #1, #2, #7)、パーカッション(on #3, #6, #8)、コンガ(on #5)
- ランディ・ブレッカー - トランペット(on #1, #2, #3)
- トム・マローン - トロンボーン( on #1, #2, #3)
- ルイス・デル・ガット - バリトン・サックス、テナー・サックス(on #1, #2, #3)
- ボブ・ミンツァー - テナー・サックス(on #1, #2, #3)
- ジョージ・ヤング - アルト・サックス(on #1, #2, #3)
- チャカ・カーン - バッキング・ボーカル(on #1)
- ジェームス・テイラー - ハーモニー・ボーカル(on #4)
- ダン・ハートマン - バッキング・ボーカル(on #5)
- ジェームス・イングラム - バッキング・ボーカル(on #5)
- ジョセリン・ブラウン - バッキング・ボーカル(on #6, #7)
- コニー・ハーヴェイ - バッキング・ボーカル(on #6, #7)
- マーク・スティーヴンス - バッキング・ボーカル(on #6, #7)
- デヴィッド・フランク - ホーン・アレンジ( on #1, #2, #3)、シンセサイザー・ホーン・アレンジ(on #6)
- アリフ・マーディン - シンセサイザー・ストリングス・アレンジ(on #8)
脚注
[編集]- ^ “Steve Winwood - Chart History”. Billboard. 2016年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年7月23日閲覧。
- ^ a b c d STEVE WINWOOD | full Official Chart Company | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される - 2019年7月23日閲覧
- ^ swedishcharts.com - Steve Winwood - Back In The High Life
- ^ Steve Winwood - Back In The High Life - hitparade.ch
- ^ charts.org.nz - Steve Winwood - Back In The High Life
- ^ dutchcharts.nl - Steve Winwood - Back In The High Life
- ^ Offizielle Deutsche Charts - 2019年7月23日閲覧
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.182
- ^ Russ Titelman | Credits | AllMusic
- ^ Growing up in public: An interview with Steve Winwood | Music | Entertainment | Daily Express
- ^ “Billboard 200 : Sep 06, 1986” (英語). Billboard.com. ビルボード. 2014年4月23日閲覧。
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"BACK IN THE HIGH LIFE"と入力して検索すれば表示される
- ^ STEVE WINWOOD | Artist | Official Charts - 2015年2月22日閲覧
- ^ a b c d e f Back in the High Life - Steve Winwood | Awards | AllMusic