バプティズム (アート・アンサンブル・オブ・シカゴのアルバム)
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『バプティズム』 | ||||
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アート・アンサンブル・オブ・シカゴ の ライブ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1972年9月9日 ミシガン州アナーバー「ブルース&ジャズ・フェスティヴァル」[1] | |||
ジャンル | フリー・ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | アトランティック・レコード | |||
プロデュース | トゥンク・エリム、ジミー・ダグラス | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ アルバム 年表 | ||||
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『バプティズム』(原題:Bap-Tizum)は、アメリカ合衆国のフリー・ジャズ・バンド、アート・アンサンブル・オブ・シカゴが1972年に録音、1973年にアトランティック・レコードから発表したライブ・アルバム。
解説
[編集]1972年開催の「アナーバー・ブルース&ジャズ・フェスティヴァル」出演時の録音で、バンドが母国アメリカのジャズ・フェスティヴァルに出演したのは、この時が初めてである[2]。バンド紹介のMCは、活動家のジョン・シンクレアによる[2]。ジョセフ・ジャーマン作の「オーネダルース」のタイトルは、ジョン・コルトレーンのサンスクリット名から取られ、この曲は元々、1971年にパリで録音されたアルバム『Phase One』の収録曲だが、本作のヴァージョンは、よりテンポが速められている[3]。
リチャード・S・ギネルはオールミュージックにおいて満点の5点を付け「聴衆は若く、急進的な思想に傾倒しており、アート・アンサンブルは混沌とした、うねうねと曲がりくねり、怒りに満ちた、極めて突飛な、そして常に魅力的な演奏を吐露している」と評している[2]。また、Harvey Pekarは1999年、『ジャズタイムズ』誌のレビューで「典型的かつ模範的なアート・アンサンブル・オブ・シカゴの作品で、カラフルで、時に詩的で、時に奇妙で、時に暴力的である」と評している[4]。
収録曲
[編集]- ジョン・シンクレアによる紹介 - "Introduction by John Sinclair" - 0:34
- ヌファマウダウ・バウダウガウ - "Nfamoudou-Boudougou" (Don Moye) - 4:15
- イムー - "Immm" (Malachi Favors) - 3:54
- ウナンカ - "Unanka" (Roscoe Mitchell) - 12:30
- アウフヌーン - "Oouffnoon" (R. Mitchell) - 3:53
- オーネダルース - "Ohnedaruth" (Joseph Jarman) - 14:49
- オドワラ - "Odwalla" (R. Mitchell) - 5:28
参加ミュージシャン
[編集]- レスター・ボウイ - トランペット、フリューゲルホルン、ケルフォーン、バスドラム、パーカッション、ボーカル他
- ジョセフ・ジャーマン - サクソフォーン(ソプラニーノ/ソプラノ/アルト/テナー/バス)、アルトフルート、コンガ、ヴィブラフォン、パーカッション、ボーカル他
- ロスコー・ミッチェル - サクソフォーン(ソプラノ/アルト/テナー/バス)、クラリネット、ドラムス、パーカッション、ボーカル他
- マラカイ・フェイヴァース - ベース、エレクトリックベース、ゴング、ログドラム、ホイッスル、ボーカル他
- ドン・モイエ - ドラムス、コンガ、バス・マリンバ、ゴング、ログドラム、ホイッスル、パーカッション、ボーカル他
脚注
[編集]- ^ “Atlantic Records Discography: 1972”. Jazz Discography Project. 2022年8月7日閲覧。
- ^ a b c Ginell, Richard S. “The Art Ensemble of Chicago - Bap-Tizum Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年8月7日閲覧。
- ^ 2013年再発CD (WPCR 27341)ライナーノーツ(岡崎正通)
- ^ Pekar, Harvey (1999年10月1日). “Art Ensemble of Chicago: Bap-Tizum”. JazzTimes. 2022年8月7日閲覧。