バラタナゴ属
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バラタナゴ属 | ||||||||||||||||||||||||
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ヨーロッパタナゴ
Rhodeus amarus | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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下位分類群 | ||||||||||||||||||||||||
本文参照 |
バラタナゴ属 (Rhodeus) はコイ科魚類の属で、亜種を含め20種ほどが知られる。属名は、バラを意味するギリシア語の単語 rhodeos に由来する。タイプ種は Cyprinus amarus(Rhodeus amarus)。
- (タナゴ類に関する詳細は→タナゴ亜科 を参照)
概要
[編集]タナゴ類の寿命は概ね5年までで、総じて短命な魚種である。全長は最大11cmほどだが、一般的にはそれよりずっと小さい。池・湖・湿地・川のよどみなど、水流がないか緩やかな場所に棲む。繁殖を淡水二枚貝に依存するため、生息地は二枚貝の生息水域に限られる。食性は雑食性で、小型の水生昆虫や甲殻類・プランクトンなどの小動物、藻類や水草類などの植物を食べる。
タナゴ類は、イシガイ科やカワシンジュガイ科の二枚貝に産卵し、貝体内で仔魚が生育するという特異な繁殖戦略をもつ。メスは貝の外套腔へ産卵管を挿入し、鰓葉内に卵を産みつける。オスは貝の入水管へ放精し、卵は貝体内で受精する。1匹のメスが多数の貝に産卵するが、個々の貝には産卵行動1回当たりで1-数個しか産卵しない。卵は黄色の楕円形である。孵化仔魚は二枚貝の殻によって捕食者から守られ、3-4週間ほどで母貝から泳ぎ出て自由生活に入る。
分類される種・亜種
[編集]本属とタナゴ属の分類史には曲折があり、以前はタナゴ属に分類された種がバラタナゴ属の種とされたり、逆にバラタナゴ属からタナゴ属とされた種がある。 また、現在では Pseudoperilampus 属に分類される種もある。
- Rhodeus amarus (Bloch, 1782) - ヨーロッパタナゴ
- R. amurensis (Vronsky, 1967)
- R. atremius (Jordan and Thompson, 1914) - カゼトゲタナゴ
- R. a. suigensis (Mori, 1935) - スイゲンゼニタナゴ
- R. colchicus (Bogutskaya and Komlev, 2001)
- R. fangi (Miao, 1934) - バラタナゴモドキ
- R. haradai (Arai, Suzuki and Shen, 1990) - カガミバラタナゴ
- R. laoensis (Kottelat, Doi and Musikasinthorn, 1998) - ラオスバラタナゴ
- R. lighti (Wu, 1931)
- R. notatus (Nichols, 1929) - カラゼニタナゴ
- R. ocellatus (Kner, 1866) - バラタナゴ
- R. pseudosericeus (Arai, Jeon and Ueda, 2001) - ニセヨーロッパタナゴ
- R. rheinardti (Tirant, 1883)
- R. sciosemus (Jordan and Thompson, 1914) - クモトゲタナゴ
- R. sericeus (Pallas, 1776) - ノコタナゴ
- R. sinensis (Gunther, 1868) - ウエキゼニタナゴ
- R. spinalis (Oshima, 1926) - トゲバラタナゴ
参考文献
[編集]- Rhodeus In:ITIS Taxonomic Serial No.:163606
- Scientific Names where Genus Equals Rhodeus In:FishBase 12/2008
- http://fisc.er.usgs.gov/Carp_ID/html/rhodeus_sericeus.html
- MacMillan, D. "Fish Histology", Springer 2007, p.1