バレーボール欧州リーグ
開始年 | 2004 |
---|---|
主催 | 欧州バレーボール連盟 |
チーム数 |
男子:20 女子:20 (2018年)チーム |
前回優勝 |
男子: トルコ 女子: チェコ |
最多優勝 |
男子: エストニア オランダ スロバキア (2) 女子: セルビア (3) |
公式サイト | |
CEV - Confédération Européenne de Volleyball |
バレーボール欧州リーグ(European Volleyball League)は、欧州バレーボール連盟が主催するバレーボールナショナルチームの国際大会である。
概要
[編集]2004年に男子第1回大会、2009年に女子第1回大会が開催され、以降毎年開催されている。毎年同時期に開催されるワールドリーグと似た方式であり、予選リーグラウンドの後に決勝ラウンドが行われる。予選リーグラウンドは、出場チームが2-3グループに分けられ、各グループごとにホーム・アンド・アウェー方式もしくは全チームにホームゲームを割り与える日程で1チーム12試合程度の総当たり戦を行う。4-6週間に渡って行われ、各週末に2-3試合行う。決勝ラウンドは、2013年までは、1つの都市で開催され、開催国代表チームとそれ以外の予選リーグラウンド上位3チームが出場し、1日目に準決勝、2日目に3位決定戦と決勝戦が開催される方式であったが、2014年はホーム・アンド・アウェー方式で開催される。
男女とも、上位2チームにネーションズリーグの次年度予選に相当するチャレンジャーカップ出場権が与えられる。
歴史
[編集]2004年にCEV(欧州バレーボール連盟)主催でヨーロッパの男子大会として第1回バレーボール欧州リーグが開催された。試合数や方式がバレーボール・ワールドリーグに近いものであり、前年度ワールドリーグに出場した チェコ ロシア ドイツ オランダが同年度ワールドリーグには出場せず欧州リーグに出場した。しかし、 イタリア ポーランド セルビア フランス ブルガリアのように、そのままワールドリーグに出場し続けて欧州リーグに出場しないチームもある。
第1回大会には8チームが参加し、予選リーグラウンドは8チームを2組に分け、4回戦総当たりのホーム・アンド・アウェー方式で行われた(1チーム12試合)。決勝ラウンドはチェコのオパヴァで開催され、開催国代表チームとそれ以外の予選リーグラウンド上位3チームが出場し、1日目に準決勝、2日目に3位決定戦と決勝戦が開催された。決勝ラウンドは2013年までその方式で開催された(開催国は年ごとに異なった)。以降、毎年欧州リーグが開催されるようになった。2005年大会も2004年大会同様の方式で開催された。同年度上位2チームの ロシアと フィンランドは翌年度からワールドリーグの方に出るようになる。
2006年大会の予選リーグラウンドは、出場8チームをグループ分けせずに1つのリーグで順位を争う形式で行われた。1チーム12試合の日程で、各チームが出場全チームと最低1試合は対戦するように組まれたが、同カードが3試合も組まれるなどバランスの取れた総当たりではなかった。翌年以降は、予選リーグラウンドをグループ分けして行う方式に戻されている。
2007年大会では、出場チーム数が12に増え、予選リーグラウンドは4チームずつ3グループに分けられた。
2008年大会は9チームの出場となり、予選リーグラウンドは5チームと4チームの2グループで行われた。また、前年度とは異なり、グループ全チームにホームゲーム週が1週ずつ割り与えられ、各週ごとに同グループの4チームが開催地に集まっての1回戦総当たりが行われる方式となった。4チームのPool Bは各週に全チームが開催地に集まる形式になるが、5チームのPool Aは、5チーム中4チームが開催地に集まり、週ごとに1チームの手空きが生じる形式である。以降も出場チーム数が上下するが、4-5チームずつにグループ分けする方式で行われている。
2009年より、欧州リーグ覇者が翌年度ワールドリーグ予選に出場するようになり、その1回目となる大会で ドイツが優勝し、2010年ワールドリーグ予選も勝ち抜いて、2010年度よりワールドリーグに出場するようになった。同年欧州リーグは4回戦総当たりのホーム・アンド・アウェー方式に戻され、2010年以降もその方式で開催されるようになった。
同年に欧州リーグの女子大会も初めて開催され、第1回女子大会には8チームが参加し、男子大会同様の方式で開催された。女子大会も、以降、同様の方式で毎年開催されるようになった。
2011年男子大会には同年度ワールドリーグ出場権があった オランダが出場。オランダが同年ワールドリーグ出場辞退を前年に表明したことで、ワールドリーグ予選決勝で敗れた 日本が繰り上げ出場となっていた。2011年女子大会は出場チーム数が12チームに増えた。女子大会も、開催年によって出場チーム数が変動している。
2012年は、男子大会、女子大会とも、2008年男子大会の方式で開催された。2013年も同じ方式で開催された。
2014年、男子大会は、予選リーグラウンドは10チームを2グループに分けての2回戦総当たり(ホーム・アウェー4試合ずつ計8試合)で行われ、決勝ラウンドはホーム・アンド・アウェー方式で開催される。また、同時期のワールドリーグに出場する ポーランドと トルコが当大会にも出場するという、男子大会で前例のないケースが出た。女子大会は、予選リーグラウンドが前年と同じ方式で開催されるが、当大会後すぐにワールドグランプリが開催されるため、決勝ラウンドは各グループ1位の2チームによる決勝がホーム・アンド・アウェー方式で行われるのみとなった[1]。
2018年より、男子大会、女子大会ともに、「ゴールデンリーグ」と「シルバーリーグ」の二部制となる。1部のゴールデンリーグで上位2位のチームに、ネーションズリーグの次年度予選に相当するチャレンジャーカップ出場権が与えられることとなった。
2020年、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行により、開幕以来毎年開催されてきた欧州リーグが男女とも初めて中止となった[2][3][4][5]。
歴代成績
[編集]男子
[編集]回 | 開催年 | 開催都市(決勝R) | 優勝 | 準優勝 | 3位 | チーム数[注釈 1] |
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1 | 2004年 | オパヴァ | チェコ | ロシア | オランダ | 8 |
2 | 2005年 | カザン | ロシア | フィンランド | スペイン | 8 |
3 | 2006年 | イズミル | オランダ | クロアチア | ギリシャ | 8 |
4 | 2007年 | ポルティマン | スペイン | ポルトガル | スロバキア | 12 |
5 | 2008年 | ブルサ | スロバキア | オランダ | トルコ | 9 |
6 | 2009年 | ポルティマン | ドイツ | スペイン | ポルトガル | 12 |
7 | 2010年 | グアダラハラ | ポルトガル | スペイン | トルコ | 8 |
8 | 2011年 | コシツェ | スロバキア | スペイン | スロベニア | 12 |
9 | 2012年 | アンカラ | オランダ | トルコ | スペイン | 10 |
10 | 2013年 | マルマリス | ベルギー | クロアチア | チェコ | 12 |
11 | 2014年 | (ホーム&アウェー) | モンテネグロ | ギリシャ | 北マケドニア スロベニア | 10 |
12 | 2015年 | ヴァウブジフ | スロベニア | 北マケドニア | ポーランド | 12 |
13 | 2016年 | ヴァルナ | エストニア | 北マケドニア | オーストリア | 8 |
14 | 2017年 | ゲントフテ | ウクライナ | 北マケドニア | スウェーデン | 8 |
15 | 2018年 | カルロヴィ・ヴァリ | エストニア | チェコ | トルコ | (G) 12 (S) 8 |
16 | 2019年 | タリン | トルコ | ベラルーシ | オランダ | (G) 12 (S) 8 |
2020年 | ベルギー | 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行により中止 | (G) 12 (S) 6 |
女子
[編集]回 | 開催年 | 開催都市(決勝R) | 優勝 | 準優勝 | 3位 | チーム数[注釈 1] |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2009年 | カイセリ | セルビア | トルコ | ブルガリア | 8 |
2 | 2010年 | アンカラ | セルビア | ブルガリア | トルコ | 8 |
3 | 2011年 | イスタンブール | セルビア | トルコ | ブルガリア | 12 |
4 | 2012年 | カルロヴィ・ヴァリ | チェコ | ブルガリア | セルビア | 12 |
5 | 2013年 | ヴァルナ | ドイツ | ベルギー | ブルガリア | 8 |
6 | 2014年 | (ホーム&アウェー) | トルコ | ドイツ | アゼルバイジャン ポーランド | 8 |
7 | 2015年 | (ホーム&アウェー) | ハンガリー | トルコ | ギリシャ イスラエル | 6 |
8 | 2016年 | (ホーム&アウェー) | アゼルバイジャン | スロバキア | ギリシャ スロベニア | 12 |
9 | 2017年 | (ホーム&アウェー) | ウクライナ | フィンランド | スロバキア スペイン | 12 |
10 | 2018年 | ブダペスト | ブルガリア | ハンガリー | チェコ | (G) 12 (S) 8 |
11 | 2019年 | ヴァラジュディン | チェコ | クロアチア | ベラルーシ | (G) 12 (S) 8 |
2020年 | ブルガリア | 新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行により中止 | (G) 12 (S) 6 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Competition Format” (英語). CEV (2014年4月23日). 2014年5月26日閲覧。
- ^ “CEV Volleyball European Golden League 2020 (Men)”. CEV. 2020年8月9日閲覧。
- ^ “CEV Volleyball European Silver League 2020 (Men)”. CEV. 2020年8月9日閲覧。
- ^ “CEV Volleyball European Golden League 2020 (Women)”. CEV. 2020年8月9日閲覧。
- ^ “CEV Volleyball European Silver League 2020 (Women)”. CEV. 2020年8月9日閲覧。
外部リンク
[編集]- CEV - Confédération Européenne de Volleyball - CEV(欧州バレーボール連盟)公式サイト(英語)