バー&ストラウド
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バー&ストラウド(Barr & Stroud Ltd )は1913年設立されたイギリスの光学機器メーカーである。現在はタレス・グループに属する。
ヨークシャーカレッジ(現リーズ大学)の教授であったアーチバルド・バー(Archibald Barr )[1]とウィリアム・ストラウド(William Stroud )[1]は1888年頃知り合い、1891年にはイギリス海軍から要請を受けて測距儀の試作をし、1892年6基の「NRF No1」型測距儀について納入契約をした。
1913年会社設立後は測距儀と双眼鏡を各国海軍に納入した。特に測距儀は一時独占に近いシェアを持ち、大日本帝国海軍にも1893年基線長4½ft、すなわち1.5mのF.A.2型[1]を日本名「武式1米半測距儀」として巡洋艦吉野[1]に搭載する形で納入された[注釈 1]のを始めとし、戦艦三笠、巡洋艦青葉、基線長2.5m日本名「武式2米半測距儀」が戦艦鹿島に、基線長8mの製品が戦艦扶桑と改装前の戦艦陸奥などに搭載されている。
注釈
[編集]- ^ 『カメラと戦争 光学技術者たちの挑戦』p.011によれば製造番号はNo.4であったという。
出典
[編集]参考文献
[編集]- 鶴田匡夫 『光の鉛筆 第9』アドコム・メディア
- 小倉磐夫『カメラと戦争 光学技術者たちの挑戦』朝日新聞社 ISBN 4-02-330311-9