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バーブーダ島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
バーブーダ島

Barbuda
バーブーダ島の旗
バーブーダ島の位置
バーブーダ島の位置
アンティグア・バーブーダの旗 アンティグア・バーブーダ
首府 コドリントン
面積
 • 合計 161 km2
人口
(2011年)
 • 合計 1,634人
 • 密度 10人/km2
等時帯 UTC-4 (AST)
ISO 3166コード AG-10
バーブーダ島
Barbuda
バーブーダ島の衛星画像。写真左が北になる(2003年、NASA)
バーブーダ島の位置(小アンティル諸島内)
バーブーダ島
バーブーダ島
バーブーダ島 (小アンティル諸島)
所在地 アンティグア・バーブーダの旗 アンティグア・バーブーダ
所在海域 カリブ海
所属諸島 小アンティル諸島西インド諸島
座標 北緯17度38分11秒 西経61度48分30秒 / 北緯17.63639度 西経61.80833度 / 17.63639; -61.80833
面積 160.56 km²
最高標高 38 m
人口 1,634 人(2011年国勢調査[1]
最大都市 コドリントン
プロジェクト 地形
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バーブーダ島 (バーブーダとう、Barbuda) はカリブ海西インド諸島にある島。リーワード諸島の中央部にあたる。政治的区分ではアンティグア・バーブーダに属しており、独自の議会を持っている。

概要

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島の面積は約161km2。人口は1,634人(2011年[1])でほとんどが西岸のコドリントンに住んでおり、島民はコドリントン家がサトウキビプランテーションのため連れてきた黒人奴隷の末裔である。バーブーダ島はほとんど未開発の島だが、アンティグア島より開発が遅れている島だけあって自然のままの魅力的な美しいビーチがあり、観光地として人気がある。

島の西部と北西部を占めるラグーンコドリントン・ラグーン英語版にはマングローブ海草海藻藻場干潟砂浜サンゴ礁があり、ロブスターサンゴ礁の魚類英語版海洋哺乳類グンカンドリ属などの海鳥およびタイマイオサガメなどのウミガメが生息している。2005年にラムサール条約登録地となった[2]

歴史

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紀元前2400年前、すでにアラワク族が定住していたと見られ、1493年11月11日クリストファー・コロンブスの第二次航海による島への上陸時には、アラワク族を追いやったカリブ族が住んでいた。1680年イギリスクリストファー・コドリントン英語版卿とジョン・コドリントンのコドリントン一家が島に到着し以後、バーブーダ島はコドリントン家の私有財産だった。しかし、イギリスはバーブーダ島を1860年8月1日にアンティグア島と共に併合した。1976年12月23日、バーブーダ地方自治体法が制定され、一定の自治権を認められた。1981年にアンティグア島と共にアンティグア・バーブーダとしてイギリスから独立した。しかし、バーブーダ島の分離派運動はこれに反対していた。

2017年9月6日、カテゴリ5に分類される超大型ハリケーンのハリケーン・イルマが直撃し、猛烈な雨風と水没被害によって「居住不可能」とまで言われるほどの甚大な被害に見舞われた[3]。島の95パーセントの建築物が被害を受けたことで住民のほとんどが家を失い、またカテゴリ4のハリケーン・ホセ英語版の接近が予想されたため、政府は全島民のアンティグア島への避難を決断した。9月9日に全島民がアンティグア島へ避難したことで、島は無人化した[4]。2018年1月に島民の帰島が許可され、2019年2月時点で約75パーセントが帰還したと推定されている[5]

ハリケーン・イルマの上陸前と上陸後のアンティグア・バーブーダの衛星画像。バーブーダ島(上)の光景が一変している。

政治

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1976年に制定されたバーブーダ地方自治体法(Barbuda Local Government Act)により、バーブーダ議会英語版が設置されている。定数は11人で、うち9人は選挙で選出され、2人は充て職である。任期は4年で、2年毎の選挙で半数が入れ替わる仕組みとなっている[6]。直近の選挙は、2021年4月に実施された[7]。現在の議長はジャッキー・フランク(Jackie Frank、2021年4月 - )[8]

バーブーダ発祥の政党はバーブーダ人民運動英語版中道左派、分離主義)がある。かつてはバーブーダ人民変革運動英語版といった地域政党があった。

議会の旗は中央にグンカンドリ属が描かれている[9]

アンティグア・バーブーダの行政区画では、属領(Dependency)という位置付けである[10]。そのためアンティグア島とは異なり行政教区は設置されていない。またバーブーダ島には5つの地区(District)が設置されているが、行政機能は無い[6]

脚注

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  1. ^ a b Antigua and Barbuda”. Citypopulation.de (2019年11月3日). 2021年7月5日閲覧。
  2. ^ Codrington Lagoon | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2006年1月1日). 2023年4月10日閲覧。
  3. ^ 超大型ハリケーン「イルマ」、カリブ海諸島で大被害 「ほぼ居住不可能」な島も”. BBC (2017年9月7日). 2021年7月5日閲覧。
  4. ^ Barbuda is trying to totally evacuate today ahead of Hurricane Jose after Hurricane Irma 'demolished' 90% of the island”. ABS News (2017年9月9日). 2021年7月5日閲覧。
  5. ^ After Irma, Disaster Capitalism Threatens Cultural Heritage in Barbuda”. North American Congress on Latin America (2019年2月11日). 2021年7月5日閲覧。
  6. ^ a b THE LOCAL GOVERNMENT SYSTEM IN ANTIGUA AND BARBUDA” (pdf). イギリス連邦地方自治体フォーラム (2017年). 2021年7月5日閲覧。
  7. ^ ‘Barbuda Council election victory was a rejection of the ABLP’ – Walker”. Antigua Observer (2021年4月1日). 2021年7月5日閲覧。
  8. ^ Baebuda”. Worldstatemen.org. 2021年7月5日閲覧。
  9. ^ Barbuda (Antigua and Barbuda)”. Flags of the World (2020年12月5日). 2021年7月5日閲覧。
  10. ^ Antigua and Barbuda/Government”. 中央情報局 (2021年6月8日). 2021年7月6日閲覧。

外部リンク

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