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パク・チョンア (バレーボール)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パク・チョンア
박정아
基本情報
国籍 大韓民国の旗 韓国
生年月日 (1993-03-26) 1993年3月26日(31歳)[1]
出身地 大韓民国の旗 釜山広域市
ラテン文字 Park Jeong-ah
ハングル表記 박정아
身長 187cm[1]
体重 73kg[1]
選手情報
所属 ペッパー貯蓄銀行AIペッパーズ
ポジション OH
利き手
スパイク 300cm[2]
ブロック 290cm[2]
獲得メダル
大韓民国の旗 韓国
アジア競技大会
2014 仁川広域市
アジア選手権
2011 台北市
2013 ナコンラチャシマ
2015 天津市
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パク・チョンアハングル表記:박정아、ラテン翻記:Park Jeong-ah、1993年3月26日 - )は、大韓民国の女子バレーボール選手[1]大韓民国代表[2]

来歴

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釜山広域市出身。小学4年次よりバレーボールを始める[1][3]。地元の南星女子高校(韓国語版)に進学後、急成長を遂げた。同校バレー部監督は「高身長ながら守備がうまく、後衛でもリベロと交代させない。ライト、センターと他のポジションもこなせる」と絶賛した[3]。ユース代表を経て、2009年のワールドグランドチャンピオンズカップにおいて、弱冠16歳でシニア代表デビューを果たした。

2010/11の韓国Vリーグドラフト会議で、キム・ヒジンらとともに新生チームであるIBK企業銀行アルトスの優先指名を受け[4]、プロ選手となった。翌2011/12シーズンからレギュラーとして活躍し、同シーズンの新人選手賞に輝いた[5]

2015/16シーズンの2月27日、首位を走るアルトスに対し、急追する現代建設との直接対決で、マクマホンキム・ヒジンが故障欠場する試合であったが、チョンアが32得点をあげる活躍を見せ、アルトスのレギュラーラウンド優勝を決定づけた。この試合の活躍によりレギュラーラウンド第6ラウンドのMVPを受賞した[6]

2017年、FA権を行使して韓国道路公社ハイパスに移籍した[7]

2017/18シーズンのチャンピオン決定戦では、古巣のIBK企業銀行相手に大活躍をしてハイパスを優勝に導き、自身初のチャンピオン決定戦MVPを受賞した。

2019年12月7日、IBK企業銀行戦で国内選手最多タイ記録である1試合40得点を記録した。

2022年、東京五輪終了後に韓国代表を勇退したキム・ヨンギョンの後継として代表チームのキャプテンに選出された。

2022/23シーズンの序盤は不調であったが、徐々に復調してシーズン途中に加入したキャットベルと共にハイパスの攻撃陣を牽引した。チャンピオン決定戦ではキム・ヨンギョンが復帰した興国生命相手に、0勝2敗と王手をかけられた状況から3連勝を成し遂げ、ハイパスを5年ぶりの優勝に導いた。

2023年1月21日、興国生命戦で韓国Vリーグ歴代最小試合(337試合)で個人通算得点5,000点(歴代5位)を達成した。

2023年オフシーズン、自身2度目のFAとなり去就が注目されたが、女子選手としては史上最高年俸の契約をペッパー貯蓄銀行AIペッパーズと結び、移籍した。

移籍に伴い背番号をハイパス在籍時の「9」から高校在学時そしてIBK在籍時につけていた「10」に変更した。

プレイスタイル

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187cmという長身を生かして繰り出される攻撃は、韓国選手の中でも随一である。フェイク攻撃も巧みに活用するため、1試合に必ず20得点は計算できる選手である。しかし彼女の魅力は何といっても試合終盤(クラッチタイム)においての勝負強さだろう。冷静に状況を見極めて攻撃を放つため、重要な局面では彼女にボールがたくさん集まる。

ゆえにファンからついたニックネームがクラッチパク。特に東京オリンピックでの活躍は目覚ましく、前述のニックネーム含めて広く彼女の名が知れ渡ることとなった。

一方レシーブなどの守備面においては、課題となる部分が多い。特にリオオリンピックでは相手チームから狙い撃ちをされて弱点を露呈することになってしまった。しかし東京オリンピックではキム・ヨンギョンの対角として守備面でも韓国代表を支えるなど、年を重ねるごとに改善の兆しは見られる。

人物

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試合中によくポーカーフェイスを維持する代表的な選手である。チームメイトの得点には喜ぶことが多いが、むしろ本人の得点ではポーカーフェイスを保つ姿がしばしば捉えられる。最も代表的な例として東京オリンピック日本戦での第5セット13-14からの得点シーンが挙げられる。

球歴

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所属クラブ

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受賞歴

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  • 2011/12 Vリーグ 新人選手賞
  • 2014/15 Vリーグ ベスト7
  • 2015/16 Vリーグレギュラーラウンド 第6ラウンド MVP
  • 2016  KOVOカップ MVP
  • 2016/17 Vリークレギュラーラウンド第1ラウンド MVP
  • 2017/18 Vリーグチャンピオン決定戦 MVP
  • 2018/19 Vリーグ ベスト7
  • 2021/22 Vリーグ ベスト7

個人成績

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韓国Vリーグレギュラーラウンドにおける個人成績は下記の通り[1]。※太字はシーズン自己ベスト

シーズン 所属 出場 アタック ブロック サーブ レセプション 総得点 備考 
試合 セット 打数 得点 決定率 決定 /set 打数 エース 決定本数/set 受数 成功率
2011/12 IBK銀行 26 99 614 225 36.64% 39 0.39% 341 41 0.41% 33.58% 305
2012/13 29 107 718 280 39% 40 0.37% 267 24 0.22% 6.45% 344
2013/14 30 106 885 362 40.9% 29 0.27% 235 17 0.16% 23.4% 408
2014/15 30 115 861 346 40.19% 36 0.31% 232 9 0.08% 21.05% 391
2015/16 30 110 769 290 37.71% 50 0.45% 265 18 0.17% 26.47% 373
2016/17 29 106 1070 406 37.94% 39 0.37% 297 15 0.14% 15% 460
2017/18 韓国道路公社 29 117 1197 422 35.25% 38 0.32% 326 18 0.15% 0% 478
2018/19 29 115 1401 519 37.04% 45 0.39% 349 24 0.21% 15.09% 588
2019/20 25 98 1215 428 35.23% 23 0.23% 334 19 0.19% 0% 470
2020/21 30 121 1258 441 35.06% 36 0.30% 356 9 0.07% 4.86% 486
2021/22 32 115 1153 393 34.08% 34 0.30% 281 13 0.11% 7.09% 440
2022/23 32 126 1287 458 35.59% 53 0.42% 355 15 0.12% 21.77% 526
2023/24 AIペッパーズ 36 136 1249 408 32.67% 44 0.32% 470 18 0.12% 12.84% 468

脚注

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  1. ^ a b c d e f kovo. “박정아”. 2016年3月24日閲覧。
  2. ^ a b c fivb. “Player's biography”. 2016年3月24日閲覧。
  3. ^ a b <女子バレーボール> 희망의 스파이크 때린 막내 박정아 「聯合ニュース」2009年11月11日 10:01
  4. ^ kovo. “드래프트”. 2016年3月24日閲覧。
  5. ^ kovo. “수상현황”. 2016年3月25日閲覧。
  6. ^ kovo. “NH농협 2015~2016 V-리그 6라운드MVP 현대캐피탈 문성민(남), IBK기업은행 박정아(여) 선정”. 2016年3月25日閲覧。
  7. ^ 「月刊バレーボール」2017年7月号 129ページ