コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

パスカル・アンジェル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
パスカル・アンジェル
(Pascal Engel)
生誕 1954年1月17日
時代 現代思想
地域 西洋哲学
出身校 高等師範学校
学派 分析哲学
研究分野 真理、認識論、形式論理、哲学的論理、信念、知識、規範性、言語哲学、精神哲学
テンプレートを表示

パスカル・アンジェル(Pascal Engel、1954年1月17日 - )は、フランス哲学者。専門は分析哲学、特に心の哲学認識論言語哲学論理哲学。近年はジュネーブ大学に勤務し、ケビン・マリガンと共同研究を行っている。ジャン・ニコ研究所(Institut Jean Nicod)会員。

来歴

[編集]

高等師範学校を卒業後、パリ第4大学パリ第1大学で学び、哲学アグレガシオンを取得。ジュール・ヴュイユマン、博士課程の指導教官ジャック・ブーヴレス、国家博士号(エクス=アン=プロヴァンス)指導教官ジル=ガストン・グランジェの影響を受けて分析哲学に進み、イギリスアメリカで本場の分析哲学を学んだ。博士論文のテーマはクリプキフレーゲの指示の理論、国家博士号(1990年)のテーマはデイヴィドソンの言語哲学であった。

1993年から1997年まで分析哲学会長を務め、欧州分析哲学会の創設メンバーの一人にもなった。同時期にグルノーブル大学カーン大学、パリ第4大学などで教鞭をとる。また、エコール・ポリテクニクジャン・ニコ研究所(応用認識論研究センター)の会員にもなり、2005年からジュネーヴ大学の哲学教授を勤める。その傍ら、雑誌「ディアレクティカ」の編集者になるなど精力的に活動している。同時に彼は英米の哲学者と交流し、英米の分析哲学の著作の翻訳や著述をこなし、フランスへの啓蒙を主導している。

著作

[編集]
  • Va savoir - De la connaissance en général, Paris, Hermann, 2007
  • A quoi bon la verité (with R. Rorty), Paris, Grasset, 2005 (Published in English as What's the Use of Truth?)
  • Ramsey. Vérité et succès (with J.Dokic), Paris, PUF, 2001
  • La verite, reflexions sur quelques truismes, Hatier, 1998
  • La dispute, une introduction à la philosophie analytique, Paris, Minuit 1997
  • Philosophie et psychologie, Paris, Gallimard, Folio, 1996
  • Introduction à la philosophie de l'esprit, Paris, La Découverte, 1994
  • Donald Davidson et la philosophie du langage, Paris, P.U.F., 1994
  • La Norme du vrai, philosophie de la logique, Paris, Gallimard, 1989
  • Identité et référence, la théorie des noms propres chez Frege et Kripke, Paris, Presses de l’Ecole Normale Supérieure, 1985

参考文献

[編集]
  • 小林道夫、「現代フランスの分析哲学・数理哲学・化学哲学」、『哲学の歴史 12』所収、中央公論新社、2008年