パピプペンギンズ
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パピプペンギンズ(Papipu Penguins)とはアートディレクターの戸田正寿とイラストレーターのひこねのりおによって描かれたペンギンのキャラクター。1980年代にビールのイメージキャラクターに起用され人気を博し、1985年に映画化され、同年6月22日に公開した[1]。2005年9月から芸能事務所のホリプロが版権(現在の著作権)を管理しているが、キャラクターグッズの販売は各社とのコラボレーションによって現在も継続している。不定期ではあるが、CMに登場することもある。
キャラクター
[編集]登場作品
[編集]CM
[編集]- 北陸電力「『電化の暮らし』キャンペーン」(2001年頃)
- 金冠堂「金柑のど飴・キンカンクールスプレー」[6](2004年)
- KDDI(au)「au My Page」[2][7](2006年)
- サントリー 「ボス シルキーブラック『ペンギン回想編』」(2010年)
- 1983年に放送した「サントリーCANビール」で使用されたアニメが挿入された。
上記のほか、学習研究社(略称・学研、現・学研ホールディングス)が発行した読み物の表紙などに登場している[2]。
映画
[編集]- 「ペンギンズ・メモリー 幸福物語」(1985年6月22日公開)[1][2][3]
キャラクター商品
[編集]- CMの放送を開始した翌年の1984年にはサントリーから本キャラクターをデザインした缶ビールや瓶ビールが発売され、キャラクター人気もあってヒット商品となった[12]。
- 1983年にサントリーショッピングクラブ(現:サントリーマーケティング&コマース)が[13]缶ビールを持ったペンギンとSUNTORY CAN BEER のロゴの付いた文具(ペンケース、下敷きなど)を販売した。当時のキャラクターブランド名はPenguinFamily。
- 1990年代頃に「ペンギンパラダイス(Penguin Paradise)」の名称でキャラクター商品が発売されていた。
- 2000年代前半に久月からぬいぐるみが発売されたが[14]、男の子のペンギンの名前はプックであった[15]。なお、女の子のペンギン、ピッキーはSサイズ(高さ:22センチメートル)[16]とLサイズ(高さ:33センチメートル)[17]の2つが発売された。
- 「湘南ロックンロールセンターAGAIN2019」のマスコットキャラクターに採用され、描きおろしイラストのTシャツが発売された[18][19]。
- 2019年にniko and...とのコラボレーションによるキャラクター商品が[20]、2022年にフェリシモとのコラボレーションによるキャラクター商品が発売された[21]。2023年はケンエレファントとのコラボレーションにより、「パピプペンギンズ・フィギュアコレクション」が発売された[3][22][23]。
企画展
[編集]2022年7月15日から同年8月31日まで、福井県立美術館で「戸田正寿展」が開催され、パピプペンギンズも展示物の1つとして登場した[24][25]。同展示会の出口付近には記念撮影スポットが設けられ、福井テレビのマスコットキャラクター、EarEarちゃん(イヤイヤちゃん)[26]とパピプペンギンズが描かれたボードがそのスポットとして使用された[24]。
その他
[編集]- ペンギン会議研究員の上田一生は2011年10月9日に投稿した自身のブログでパピプペンギンズの流行(上田は「サントリーペンギン」と表現)を語り、同時期にコーポレットペンギンが流行したことも語ったが、それに便乗してパクリや偽物が多く出回ったことを振り返っている[27]。なお、コーポレットペンギンの偽物は裁判沙汰となったことも同ブログで語っている[27]。
脚注
[編集]- ^ a b c d “映画「ペンギンズ・メモリー 幸福物語」”. 映画.com. 作品情報. エイガ・ドット・コム. 2024年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g ひこねのりお (2022年8月3日). “フェリシモ様からパピプペンギンズのグッズが出ます。〜と、ペンギンの遍歴”. ひこねのりおの六十年発掘(仮). サイバーエージェント. 2023年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ a b c d e “松田聖子と所ジョージの「パピプペンギンズ」って覚えてる? あのCMが「ガチャガチャ」で甦ったコレクター垂涎のレトロ感”. アサ芸プラス. 徳間書店. 2024年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ 『年鑑広告キャンペーン 1984』42-45頁。NDLJP:12025784/24
- ^ 牛窪恵 (2021年6月21日). “松田聖子の新境地を開いた「SWEET MEMORIES」のCM採用”. 女性自身. 光文社. 2021年6月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “【CF】キンカン『金柑のど飴』”. リバティアニメーションスタジオ (2016年). 2024年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “【CF】KDDI 『au My page』”. リバティアニメーションスタジオ. 2024年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ 「ネッツ福井ペンギンズ、「福井の家族を元気にするよ!」」『日刊自動車新聞 電子版』2015年1月29日。オリジナルの2024年9月7日時点におけるアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “☆☆新しいCMが完成しました!『こどもたちの未来のために』30秒篇☆☆”. 福井経編興業(フクイタテアミ). 福井経編興業 (2023年5月2日). 2024年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ ひこねのりお (2023年6月5日). “フクイタテアミのCM〜こどもたちの未来のために”. ひこねのりおの六十年発掘(仮). サイバーエージェント. 2024年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月20日閲覧。
- ^ “製作実績”. 福井テレビ開発. 2024年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ 「特集 ビール容器の多様化…今年のヒット商品をふりかえる サントリー〈生〉ビール『ペンギン缶』」『包装技術』1984年10月号、38-43頁。NDLJP:3324370/39
- ^ 『'84文具メーカーの商品戦略』矢野経済研究所、1984年、85頁。NDLJP:12048771/45
- ^ ひこねのりお (2022年8月12日). “時には平面、時には立体〜ペンギンの遍歴”. ひこねのりおの六十年発掘(仮). サイバーエージェント. 2023年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “パピプペンギンズぬいぐるみ プック PUK-95-Z”. 人形の久月オンラインストア. 久月. 2024年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “パピプペンギンズぬいぐるみ ピッキーS PIK-190-Z”. 人形の久月オンラインストア. 久月. 2024年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “パピプペンギンズぬいぐるみ ピッキーL PIK-420-Z”. 人形の久月オンラインストア. 久月. 2024年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “ぼくらの茅ヶ崎物語 デザイン秘話(2)”. 湘南ロックンロールセンターAGAIN (2019年8月22日). 2020年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “ペンギン茅ヶ崎を行く”. サイバーエージェント (2019年9月13日). 2023年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “niko and ...×パピプペンギンズ コラボアイテムが3月15日(金)より販売スタート!”. PR TIMES (2019年3月15日). 2023年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “レトロでPOPに夢中! 80年代に大ブームを起こした懐かしのキャラクター「パピプペンギンズ」の大人ファンシーなグッズがフェリシモから登場!”. フェリシモ (2022年8月4日). 2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ ケンエレファント【公式】: “\先行販売/ パピプペンギンズ フィギュアコレクション”. X(旧Twitter) (2023年5月30日). 2024年9月7日閲覧。
- ^ “パピプペンギンズ フィギュアコレクション”. KENELE STORE. ケンエレファント. 2024年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ a b “福井県立美術館で「戸田正寿展」開幕 「泣かせる」ペンギンなど足跡一堂に”. 芸術専門楽群. カウベル・コーポレーション (2022年7月15日). 2022年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ 福井県立美術館 (2022年). “"創造する広告⇔アート⇔新しい光" 戸田正寿の世界” (PDF). 福井県ホームページ. 福井県. 2024年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ “EarEarちゃん”. 福井テレビジョン放送. 2024年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
- ^ a b “昔からの友人で「ぺもの作家」でもある湯澤さんから、「サントリーペンギン」に関する情報をいただきました(^o^)/”. ペンギン会議 研究員 上田一生. 上田一生オフィシャルサイト (2011年10月9日). 2024年9月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月7日閲覧。
外部リンク
[編集]- ひこねのりおのキャラクターバラエティ アーカイブ 2022年5月24日 - ウェイバックマシン