パブリックレコード
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒399-4301 長野県上伊那郡宮田村6031-1 |
設立 | 1976年12月1日 |
業種 | 製造業 |
事業内容 | レコード用ラッカー盤の製造等 |
代表者 | 代表取締役社長 奥田 聖 |
資本金 | 1,500万円 |
外部リンク | https://www.pbr.co.jp/ |
パブリックレコード株式会社(Public Record)は、日本の音楽・映像関連企業。
2023年現在、世界で唯一ラッカー盤(レコード製造用のマスターディスク)の製造が可能な企業である[1]。日本国外では、販売代理店である「MDC」のブランドで知られている[1]。
概要
[編集]元々キングレコードに勤務していた奥田実が、1976年に独立して出身地の宮田村に録音会社として創業[2]。創業当初はピアノ教室等向けに、録音用のレコード盤を製造・供給していた[3]。
1982年にラッカー盤の製造を開始[2]。ラッカー盤の国産化は同社が初だった[4]。「軟らかい音質が、クラシックやジャズ向き」として、主に欧州向け需要に支えられ製造を続けていた[3](日本国内向け需要は、2023年現在全体の5%ほど[2])。元々ラッカー盤の市場自体さほど大きなものではなかったことに加え、レコード需要の低迷から他社が次々と製造から撤退していく中で製造を続け、2020年に当時業界最大手だったApollo/Transco(アメリカ)の工場が全焼しラッカー盤の製造が困難になったことで、世界で唯一のラッカー盤製造会社となった[1]。2023年現在は年間約12万枚を製造する[2]。
高精度なラッカー盤製造のためにクリーンルームを持っており、それを活用して自動車や家電の精密部品の組み立てなども手掛けている[2]。
2023年11月、長年のレコード業界への貢献を称え、JASRAC賞音楽文化賞を受賞した[4][5]。
脚注
[編集]- ^ a b c 世界最大のラッカー盤製造工場が全焼。残る日本メーカーは「数ヶ月分の在庫確保済み、増産計画前倒しも検討」 - PHILE WEB・2020年2月14日
- ^ a b c d e 【経済最前線 戦略に迫る】パブリックレコード 奥田聖社長 - 読売新聞オンライン・2023年10月3日
- ^ a b 【世界唯一 レコード原盤工場・A面】硬いが軟らかい盤の秘密 - 信濃毎日新聞デジタル・2023年4月16日
- ^ a b 第10回JASRAC音楽文化賞 - JASRAC
- ^ ラッカー盤 長野県宮田村パブリックレコード アナログを支える唯一の製造企業 - NHK・2023年11月22日