パラグアイ川
パラグアイ川 Río Paraguay Rio Paraguai | |
---|---|
アスンシオン近郊を流れるパラグアイ川 | |
水系 | パラナ川 |
延長 | 2,621[1] km |
平均流量 | 2,700[1] m3/s |
流域面積 | 365,592[1] km2 |
水源 | ブラジル マットグロッソ州パレシス台地 |
河口・合流先 | パラナ川 |
流域 |
ブラジル ボリビア パラグアイ アルゼンチン |
パラグアイ川(パラグアイかわ、スペイン語: Río Paraguay、ポルトガル語: Rio Paraguai)は、パラナ川最大の支流で、全長2,621kmの川である。
流路
[編集]水源はマットグロッソ州ディアマンティノの南。パラグアイ川は初めは南西方向に流れ、次に南流する。川の水は主に東のブラジル側の川から流入する水によって供給される。上流部は浅くて流れがゆるく、雨季になると堤防の両側へ数百kmも氾濫し、周囲の湿原は湖沼地帯に変貌する。パラグアイの首都アスンシオンの南400kmの地点で、パラナ川に合流する。
生態系
[編集]グランチャコ地域を流れるパラグアイ川の氾濫原には三日月湖、河畔林、湿地、サバナが多く、プロソピス属のProsopis alba、Prosopis nigra、Prosopis affinis、タベブイア属(イペ)のTabebuia nodosa、Tabebuia aureaおよびPeltophorum dubium、Handroanthus heptaphyllus、Nectandra falcifolia、Enterolobium contortisiliquum、Chloroleucon tenuiflorum、Aspidosperma triternatum、Copernicia alba、アローモ、Vachellia aroma、Elionurus muticus、タチスズメノヒエ、Panicum prionitisなどの植物が生え、パラグアイカイマン、クチビロカイマン、メガネカイマン、パラグアイカメレオンイグアナ、ロココヒキガエル、チャコアマガエル、Scinax acuminatus、Scinax nasicus、Dendropsophus nanus、Leptodactylus macrosternum、Melanophryniscus klappenbachi、ミナミテグー、ウルトゥー、オオカワウソ、アメリカヌマジカ、オオアリクイ、オオアルマジロ、オナガカワウソ、ハゲガオホウカンチョウ、カモハクチョウ、ミナミアメリカハイギョ、ピンタード、タイガーショベルノーズキャットフィッシュ、ジャウーなどの動物が生息している[2][3][4]。
2000年ごろにアルゼンチン・フォルモサ州のオカ湖一帯はユネスコの生物圏保護区に指定された[2]。サン・ロレンソ川との合流点付近のパンタナル地域のパンタナル・マトグロッセンス国立公園[3]およびパラナ川との合流点付近のチャコ湿地はラムサール条約登録地である[4]。
支流
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c Varis, Olli; Tortajada, Cecilia; Biswas, Asit K. (2008). Management of Transboundary Rivers and Lakes. Springer. p. 271. ISBN 978-3-540-74926-4
- ^ a b “Laguna Oca y Herraduras del Río Paraguay Biosphere Reserve, Argentina” (英語). UNESCO (2020年5月25日). 2023年3月25日閲覧。
- ^ a b “Parque Nacional del Pantanal Matogrosense | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2020年2月21日). 2023年3月25日閲覧。
- ^ a b “Humedales Chaco | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2004年2月2日). 2023年3月25日閲覧。