パークライフ
『パークライフ』 | ||||
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ブラー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1993年10月 – 1994年1月 | |||
ジャンル | オルタナティヴ・ロック、ブリットポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | フード(アメリカ)、SBK(アメリカ) | |||
プロデュース | スティーブン・ストリート、スティーヴン・ハギュー、ジョン・スミス、ブラー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
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ブラー アルバム 年表 | ||||
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『パークライフ』収録のシングル | ||||
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『パークライフ』(Parklife)は、1994年にリリースされたイギリスのオルタナティヴ・ロックバンド、ブラーのサード・アルバム。全英1位を獲得[1]、90週にもわたりチャート40位圏内に残り続けるなど120万枚を売った。「ガールズ&ボーイズ」「トゥー・ジ・エンド」「パークライフ」「エンド・オブ・ア・センチュリー」がシングルカットされている。
1990年代のイギリスに沸き起こった国民的音楽ムーブメント、ブリットポップ・ブームのまさに火点け役・代表格となったアルバムであり、イギリスではクオドラプル・プラチナに認定されている。1995年のブリット・アワードではオアシスの『オアシス』などを退けてベスト・アルバム賞他、史上最多となる4部門を受賞した。
解説
[編集]前作『モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ』で未使用に終わったデモソングもこのアルバムに使われている。
メンバーは最終的な仕上がりに大いに満足したが、所属していたフード・レコードのオーナーであるデヴィッド・バルフは作品にいい顔をしなかった。バルフはフード・レコードをEMIに売却してしまったが、作品は皮肉にもイギリスの音楽業界の歴史を塗り替えるほどの、空前の大ヒットを記録することになる。
デーモン・アルバーンは1994年、1995年のNMEにおいて、「僕にとって『パークライフ』は曖昧ないくつかの違ったストーリーの集まりのように思える。そして、それはアルバム全体を覆う大きなコンセプトだ」、「アルバムは、ラガービールや大麻吸引の素晴らしき旅でもあり、世界を思った憂鬱でもあり、煩わしい洗濯物のことでもあり、昨日フラれたすべての人に捧げる歌でもあり、単純かつ素晴らしい家庭愛でもある」と語っている。
「ガールズ&ボーイズ」の打ち込みや、「パークライフ」のフィル・ダニエルズの語りなど、収録曲のバリエーションは目覚ましく、独特なコード進行や転調も多い。また、前作とは異なりギター、ベース、ドラムに限らず多くの楽器や電子音が使用されている。
収録曲
[編集]特筆のない限り、作詞・アルバーン、作曲・アルバーン、グレアム・コクソン、アレックス・ジェームス、デイヴ・ロウントゥリー
- ガールズ&ボーイズ - "Girls & Boys" – 4分51秒
- 120BPMのチープなディスコ風のリズムに、アレックスの弾く特徴的なベース・ラインが乗り、延々とAメロを繰り返しながら進行するダンス・チューン。リリース前よりBBCラジオ1をはじめ主要ラジオ局で大量のエアプレイを獲得し、バンドとしてシングル過去最高の全英5位を記録。この曲によってイギリスはもとより欧州圏全体でのブレイクを確固たるものとした。
- ペット・ショップ・ボーイズ(PSB)によるリミックスも制作され、のちにPSBもライブで同曲のカヴァーを披露した。
- トレイシー・ジャックス - "Tracy Jacks" – 4分20秒
- エンド・オブ・ア・センチュリー - "End of a Century" – 2分45秒
- シングル曲。後の「ルック・インサイド・アメリカ」(1997年)の曲調に通じるようなバラード曲。デーモンのフラット(集合住宅)にアリの大群が押し寄せてきた「事件」が基となっている。現在のライブでも好んで演奏される。作曲した当時メンバーは20代であり、歌詞に「30歳に向けて(to thirty)」という一節があるが、現在のライブでは「50歳(to fifty)」と歌詞を変えて歌っている。
- パークライフ - "Parklife" – 3分05秒
- バンク・ホリディ - "Bank Holiday" – 1分42秒
- バッドヘッド - "Badhead" – 3:25秒
- ザ・デブト・コレクター - "The Debt Collector" – 2分10秒
- ライブのSEで使用されることも多い。
- ファー・アウト - "Far Out" – 1分41秒
- アレックスが作詞をし、ヴォーカルも務めている。
- トゥー・ジ・エンド - "To the End" – 4分05秒
- シングル曲。フレンチ・ポップス風のバラード。アルバム版にはステレオラブのレティシア・サディエールが参加。フランスではフランソワーズ・アルディとデーモンがデュエットしたバージョンもリリースされた。デーモンがフランス語で歌う箇所もある。
- ロンドン・ラヴズ - "London Loves" – 4分15秒
- アルバム・リリース時のライブでもほとんど演奏されなかった曲であったが、2012年のロンドン・オリンピック閉会記念コンサートの際、「ロンドン」にちなんでライブ演奏された。
- トラブル・イン・ザ・メッセージ・センター - "Trouble in the Message Centre" – 4分09秒
- クローヴァー・オーヴァー・ドーヴァー - "Clover Over Dover" – 3分22秒
- マジック・アメリカ - "Magic America" – 3分38秒
- ジュビリー - "Jubilee" – 2分47秒
- ディス・イズ・ア・ロウ - "This Is a Low" – 5分07秒
- ロット・105 - "'Lot 105" – 1分17秒
脚注
[編集]- ^ “Blur|full Official Chart History”. Official Charts Company. 2023年1月25日閲覧。
- ^ Virgin Radio