パーヴェル・ゲルト
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パーヴェル・アンドレエヴィチ・ゲルト (露: Павел Андреевич Гердт, Pavel Andreyevich Gerdt, 1844年11月22日 - 1917年8月12日) は、ロシアのバレエダンサーである。
ロシア帝室バレエ団で活躍し、チャイコフスキーの3大バレエ(白鳥の湖[1]、眠れる森の美女、くるみ割り人形)の王子役を初演した人物として知られている。
プロフィール
[編集]パーヴェル・ゲルトは、1844年にサンクトペテルブルク近郊で誕生した。
ゲルトはアレクサンドル・ピメノフ(Alexander Pimenov)の指導を受け、1860年に舞台デビューを飾った。彼は19世紀後半のロシア・バレエにおける代表的男性バレエダンサーで、マリウス・プティパ振付作品の多くで主役級の役柄を演じている。
ゲルトは1916年に現役を引退し、1917年にフィンランドで死去した。
ゲルトはバレエ教師としても活動し、生徒にはミハイル・フォーキン、ヴァーツラフ・ニジンスキー、ジョージ・バランシン、タマラ・カルサヴィナ、アンナ・パヴロワなどの名前が残っている。
彼の娘エリザヴェータ・ゲルト(1891年 - 1975年) も、バレエダンサーとして活躍し、後にはバレエ教師としてさまざまな人材を育てた。
主な主演作品
[編集]- 『ドナウの娘』(1880年)
- 『タリスマン』(1889年)
- 『眠れる森の美女』(1890年)
- 『くるみ割り人形』(1892年)
- 『シンデレラ』(1893年)
- 『白鳥の湖』(1895年)
- 『ライモンダ』(1898年)
エピソード
[編集]- 56年間にわたって現役ダンサーとして活躍を続けていた、ゲルトの実年齢を知る者はいなかった。それを尋ねる者がいると、ゲルトは「23歳だ」と答えるのが常だったという。