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ヒッチコック/トリュフォー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒッチコック/トリュフォー
Hitchcock/Truffaut
監督 ケント・ジョーンズ
脚本
原作 フランソワ・トリュフォー
定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー
製作
出演者
音楽 ジェレミア・ボーンフィールド
撮影
編集 レイチェル・ライマン
配給 アメリカ合衆国の旗 Cohen Media Group
日本の旗 ロングライド
公開 2015年5月19日(カンヌ映画祭)
アメリカ合衆国の旗 2015年12月2日
日本の旗 2016年12月10日
上映時間 80分[1]
製作国
言語
興行収入 $302,459[2]
日本の旗 1900万円[3]
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ヒッチコック/トリュフォー』(原題:Hitchcock/Truffaut)は、2015年フランスアメリカ合作のドキュメンタリー映画。監督はケント・ジョーンズフランソワ・トリュフォーアルフレッド・ヒッチコックについて綴った書籍『定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー』(Hitchcock/Truffaut)を題材にしている[4]

原作でトリュフォーは1962年ユニバーサル・スタジオのオフィスでヒッチコックに8日以上にもわたるインタビューを行っており、本作はその音声テープや写真と、ジェームズ・グレイマーティン・スコセッシポール・シュレイダーウェス・アンダーソンデヴィッド・フィンチャーアルノー・デプレシャンオリヴィエ・アサヤスといったヒッチコックを敬愛する10人の映画監督[5][6]へのインタビューで展開する。

日本語字幕は原作の翻訳も手掛けた山田宏一が担当[6]

2015年カンヌ映画祭で初めて上映され、同年トロント国際映画祭のドキュメンタリー部門でも上映された[7][8]

キャスト

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評価

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本作は批評家から絶賛を受けた。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには110件のレビューがあり、批評家支持率は95%、平均点は10点満点で7.7点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「今作は、映画人の若い世代にも豊かな恩恵を与えながら、映画人にとって不可欠な視点が描かれており、伝説への愛情ある巧みな賛辞を送っている」とした[9]。また、Metacriticでは25件の批評に基づき加重平均値は79/100となっている[10]

エンターテインメント・ウィークリー誌のクリス・ナシャワティは今作にA-を与え、「最高の部分は、両人物の芸術に関する会話を、かなりフェティシズム的な詳細まで聞く機会を得られたこと」と述べた[11]ローリング・ストーン誌のピーター・トラヴァースは4点中3.5点を付け、「唯一の問題は本作が80分と短すぎること」と述べた[12]バラエティ誌のピーター・デブルージュは「気軽で分かりやすくも聡明な作品」と述べた[13]ハリウッド・リポーター誌のトッド・マッカーシーは「映画製作者についての映画が歓迎されるところなら、どこでもこの映画は最高峰になるだろう」と述べた[14]

第38回デンバー映画祭では、Maysles Brothers Award for Best Documentary Filmを受賞した[15]

脚注

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  1. ^ Hitchcock/Truffaut (12A)”. British Board of Film Classification (16 February 2016). 17 February 2016閲覧。
  2. ^ Hitchcock/Truffaut (2015)”. Box Office Mojo. 24 January 2016閲覧。
  3. ^ キネマ旬報』2018年3月下旬 映画業界決算特別号 p.64
  4. ^ Truffaut, François (1983). Hitchcock/Truffaut. Simon & Schuster. https://books.google.com/books?id=NnE_sPb3XBQC&printsec=frontcover&source=gbs_ge_summary_r&cad=0#v=onepage&q&f=false 
  5. ^ ““名だたる監督の証言でひも解くヒッチコック、カンヌでドキュメンタリー上映”. 映画ナタリー. (2015年5月21日). https://natalie.mu/eiga/news/147938 2018年3月16日閲覧。 
  6. ^ a b ““ヒッチコック/トリュフォー : 作品情報 - 映画.com”. 映画.com. https://eiga.com/movie/84626/ 2018年3月16日閲覧。 
  7. ^ Toronto Film Festival Adds 60+ Titles”. IndieWire. 11 August 2015閲覧。
  8. ^ Singer, Matt (10 September 2015). “'Hitchcock/Truffaut' Review: One of the Best Film Books of All Time Is Now a Movie”. Screen Crush. http://screencrush.com/hitchcock-truffaut-review/ 16 September 2015閲覧。 
  9. ^ Hitchcock/Truffaut (2015)”. Rotten Tomatoes. Flixster. 9 February 2017閲覧。
  10. ^ Hitchcock/Truffaut reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 9 February 2017閲覧。
  11. ^ Nashawaty, Chris (1 December 2015). “'Hitchcock/Truffaut': EW review”. Entertainment Weekly. 9 February 2017閲覧。
  12. ^ Travers, Peter (3 December 2015). “Hitchcock/Truffaut”. Rolling Stone. 9 February 2017閲覧。
  13. ^ Debruge, Peter (29 May 2015). “Cannes Film Review: ‘Hitchcock/Truffaut’”. Variety. 9 February 2017閲覧。
  14. ^ McCarthy, Todd (20 May 2015). “'Hitchcock/Truffaut': Cannes Review”. The Hollywood Reporter. 9 February 2017閲覧。
  15. ^ Travers, Andrew (19 November 2015). “Aspen Times Weekly: Highlights from the 38th annual Denver Film Festival”. The Aspen Times. 10 February 2017閲覧。

外部リンク

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