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ヒポクリシー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒポクリシー
Hypocrisy
2006年
基本情報
別名 セディシャス (Seditious) (1988-1990)[1]
出身地  スウェーデン
コッパルベリ県 ルドヴィーキャ
ジャンル メロディックデスメタル
デスメタル
活動期間 1988年 -
レーベル ニュークリア・ブラスト
ビクター・エンタテインメント
アヴァロン・レーベル
日本コロムビア
ケイオスレインズ
公式サイト hypocrisy.cc
メンバー ピーター・テクレン (ボーカルギターキーボード)
ミカエル・ヘッドルンド (ベース)
旧メンバー マッセ・ブロベリ (ボーカル)
ヨナス・エステルベリ (ギター)
アンドレアス・ホルマ (ギター)
ラーズ・スゥーケ (ドラム)
ホルグ (ドラム)

ヒポクリシー(Hypocrisy)は、スウェーデンデスメタル/メロディックデスメタルバンド。初期は、普通のデスメタルを演奏するバンドであったが、1990年代後半からはメロディを取り入れ、メロディックデスメタルにカテゴライズされることも多い。ヘヴィメタルバンドには珍しく、活動の大部分が3人体制である。

現在までにフルアルバム11枚をリリースしているベテランバンドであり、デビューから一貫してニュークリア・ブラストと契約している。

略歴

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1988年スウェーデンレコーディング・スタジオアビス (The Abyss)[2]オーナーピーター・テクレンのソロプロジェクトとして立ち上げられた[1]。立ち上げ時の名前は、セディシャス (Seditious)[1]1990年頃にヒポクリシー (Hypocrisy)に名前を変更している。1991年に『Rest in Pain』と題される3曲入りデモテープレコーディングするが、ピーターが自身のボーカルパートの出来に満足できずレコード会社への送付は行われなかった[1]。このデモは、後にリリースされた『10 Years of Chaos and Confusion』(2001年リリース)の限定盤ボーナスディスクに『Demo '91』として収録された。

1992年初頭に、更に2曲を追加して再度『Rest in Pain』をレコーディングする[1]。このデモでは、マッセ・ブロベリ (Vo)がボーカリストとして参加している[1]。ピーターはこのデモを2つのレコード会社へ送付し、そのうち返答を返してきたニュークリア・ブラストと契約に至った[1]。これを受けて、ピーターはマッセと共にこのプロジェクトをバンドとして活動していくことにしている[1]。このデモも、前述の『Demo '91』と同じく『10 Years of Chaos and Confusion』(2001年リリース)の限定盤ボーナスディスクに『Demo '92』として収録された。

マッセの元バンドメイトのミカエル・ヘッドルンド (B)、ピーターの元バンドメイトのラーズ・スゥーケ (Ds)、そしてラーズのバンドメイト、ヨナス・エステルベリ (G)が加入してバンド体制が確立された[1]。同年中に1stアルバム『Penetralia』をニュークリア・ブラストからリリースしデビューする。リリース後ヨナス・エステルベリが脱退。翌1993年に2ndアルバム『Osculm Obscenum』をリリース。リリース後マッセ・ブロベリが脱退し、ピーター・テクレンが再度ボーカルも担当することになる。

1994年に3rdアルバム『The Fourth Dimension』、1996年に4thアルバム『Abducted』をリリースするなど順調に活動しているかに見えたが、ニュークリア・ブラストからのサポートが十分ではなかったこと、ピーター・テクレン以外のバンドメンバーがバンド活動に対して非協力的だったことから、次アルバムを以て解散という危機に瀕していた。実際、1997年リリースの5thアルバム『The Final Chapter』のアルバムタイトルからもその状況がうかがえる。

しかし、5thアルバムリリース後ニュークリア・ブラストとバンドメンバーの対応が変わったことから、ピーター・テクレンは解散を保留する。そして翌1998年ヴァッケン・オープン・エアでの成功で解散を撤回した。この時のライブの様子は、VHS及びCDで『Hypocrisy Destroys Wacken』と題されリリースされた。

その後も毎年のようにアルバムをリリースしたり、ライブアルバムをリリースするなど精力的に活動していた。2004年に1993年以降不変だったバンドメンバーに変動が起こる。ドラマーのラーズ・スゥーケが脱退し、ホルグが加入。また、ギタリストとしてアンドレアス・ホルマが加入。バンドが3人体制から4人体制に変化した。2005年に10thアルバム『Virus』をリリースする。翌2006年にはアンドレアス・ホルマが脱退し、再び3人体制になっている。

2009年には11thアルバム『A Taste of Extreme Divinity』をリリース。2013年に12thアルバム『End of Disclosure』をリリースしている。その後、テクレンが音楽プロデューサー業と別プロジェクト[注釈 1]により、活動が停滞する[3]

2021年、8年ぶりとなるニューアルバム『Worship』をリリース[4]

2022年4月に、ドラマーのホルグが脱退した[5]。その後、ザ・クラウンで活動するヘンリク・アクセルソン (Ds)がライヴセッションとして参加することが発表された[6]。メインはアクセルソンが務めるが、一部のライヴでは、テクレンの息子であるセバスティアン・テクレン (Ds)がセッション参加する[7]

メンバー

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現メンバー

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バンドの中心人物。バンドとしての活動初期はギター専任だった。7thアルバム『Into the Abyss』の頃は、7弦ギターを使用していた。
  • ミカエル・ヘッドルンド (Mikael Hedlund) - ベース

旧メンバー

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ダーク・フューネラルデモノイドウィッチリーでも活動。
  • ヨナス・オステルベリ (Jonas Österberg) - ギター
  • アンドレアス・ホルマ (Andreas Holma) - ギター
スカー・シンメトリーでも活動。
  • ラーズ・スゥーケ (Lars Szöke) - ドラム
  • ホルグ (Horgh) - ドラム
イモータルでも活動している。

ライブメンバー

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  • マティアス・カミヨ (Mathias Kamijo) - ギター
1996年から、2004年頃のライブにかけて参加。ライブアルバム『Hypocrisy Destroys Wacken』には、メンバーと同じようにクレジットされている。
  • クラス・イーデバリー (Klas Ideberg) - ギター
2006年のライブに参加。ダーケインテラー2000ザ・ディフェイスドで活動。
  • トーマス・エロフソン (Thomas Elofsson) - ギター
2010年以降のライヴに参加。
  • ヘンリク・アクセルソン (Henrik Axelsson) - ドラム
2022年のホルグ脱退後のライヴに参加。ザ・クラウンなどで活動。
  • セバスティアン・テクレン (Sebastian Tägtgren) - ドラム
2022年のホルグ脱退後のライヴに参加。

ディスコグラフィー

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スタジオアルバム

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ライブアルバム

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ベストアルバム

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デモ

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  • 1991年 Rest in Pain
  • 1992年 Rest in Pain

シングル・EP

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映像作品

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  • 1999年 Hypocrisy Destroys Wacken
  • 2001年 Live & Clips
  • 2011年 Hell over Sofia - 20 Years of Chaos and Confusion

スプリットアルバム

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  • 1992年 Nuclear Blast Sampler (Afflicted、Resurrection、SinisterとのスプリットCD)
  • 1996年 Hypocrisy / Meshuggah (メシュガーとのスプリットCD)
  • 2001年 Nuclear Blast Festivals 2000 (Raise Hell、カタクリズムデストラクション、CrematoryとのスプリットCD)
  • 2009年 Valley of the Damned / Hordes of War (イモータルとのスプリットCD)

注釈

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  1. ^ テクレンの別バンド・ペインティル・リンデマンのソロプロジェクト・リンデマンなどでも活動。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i Tägtgren, Peter (2001). 10 Years of Chaos and Confusion Disc2 (Rest in Pain) (ペーパースリーヴ) (英語). ヒポクリシー. ドイツ: ニュークリア・ブラスト. NB631-2。
  2. ^ 媒体によって、アビス・スタジオ(Abyss Studio)やスタジオ・アビス(Studio Abyss)といったような表記もなされる。
  3. ^ 川嶋未来『ワーシップ』(CDライナー)ヒポクリシー、ケイオスレインズ、東京都、2021年。GQCS-91108。 
  4. ^ スウェディッシュ・デスメタル・バンド、HYPOCRISY 8年ぶりのニューアルバム!”. HMV. 2021年12月11日閲覧。
  5. ^ Hey there! There's a thing you must know.”. Hypocrisy Official Facebook (2022年4月5日). 2022年9月19日閲覧。
  6. ^ Please welcome Henrik Axelsson! This talented...”. Hypocrisy Official Facebook (2022年4月12日). 2022年9月19日閲覧。
  7. ^ Dark River Festival shots are here! On August...”. Hypocrisy Official Facebook (2022年8月20日). 2022年9月19日閲覧。

外部リンク

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