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ヒメフヨウ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ヒメフヨウ属
10分岐するタイリンヒメフヨウの雌しべの先端
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ上群 superrosids
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : アオイ群 Malvidae / rosid II
: アオイ目 Malvales
: アオイ科 Malvaceae
: ヒメフヨウ属 Malvaviscus
学名
Malvaviscus Fabr.
タイプ種
Malvaviscus arboreus Cav.
英名
Turk's cap mallow, wax mallow, sleepy mallow, sleeping hibiscus

ヒメフヨウ属(ヒメフヨウぞく、Malvaviscus)はアオイ目アオイ科の下位分類に属する常緑低木。原産地は米国テキサス州~中南米の熱帯域で、熱帯・亜熱帯の各地へ導入・帰化。

概要

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葉は互生し、心臓形~長心臓形で浅く3裂することもあり、葉縁に鋸歯がある。花は紡錘形で新しい枝につき、上または下向きに咲く。花色は赤、桃、白。英名は花が十分に開ききらず、蕾状のままに終わることに由来[1][2]

類似するフヨウ属Hibiscusとの主な違いは以下の通り。

  • 花弁は開かず筒状のままで咲く
  • 花柱は上部で10裂する(フヨウ属は5裂)
  • 果実は液果(フヨウ属は蒴果)で[3]、初めは赤く多汁質、熟すると乾いて脱落する[4]


主な種

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アオイ科の常緑低木で、POWOでは10種からなるとされる。このうち日本国内でみられる主な種を記す。和名は白井(1980)[1]に従う。

栽培・利用

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挿し木でよく活着する。樹勢が旺盛で徒長しがちなため、花が終わった5月頃に強剪定を行う。剪定後は基部から枝が出て、ブッシュ状に仕立てることも可能[3]

画像

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脚注

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  1. ^ a b c (白井 1980, p. 77)
  2. ^ (Brickell 1996, p. 654–655)
  3. ^ a b (岸本 1997, p. 507–509)
  4. ^ タイリンヒメフヨウ”. 2024年8月12日閲覧。

参考文献

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  • 白井祥平『沖縄園芸植物大図鑑』 4巻《熱帯花木》、沖縄教育出版、那覇市、1980年。 
  • 岸本高男 著「ヒメブッソウゲ」、比嘉良勝 編『原色版沖縄園芸百科』(第6版)新報出版、那覇市、1997年。  507–509頁
  • Brickell, Christopher, ed. (1996), RHS A-Z encyclopedia of garden plants, London: Dorling Kindersley, p. 654–655, ISBN 0751303038 

外部リンク

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