ビコーズ (デイヴ・クラーク・ファイヴの曲)
「ビコーズ」 | ||||||||
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デイヴ・クラーク・ファイヴ の シングル | ||||||||
初出アルバム『American Tour』 | ||||||||
A面 | Can't You See That She's Mine | |||||||
B面 |
Theme Without A Name 日本 カッコいい二人 | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | 1964年 | |||||||
ジャンル | ポップ・ロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル |
コロムビア・グラモフォン エピック | |||||||
作詞・作曲 |
デイヴ・クラーク マイク・スミス (Ron Ryan (権利を主張)) | |||||||
デイヴ・クラーク・ファイヴ シングル 年表 | ||||||||
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「ビコーズ」(Because) は、イングランドのロックバンド、デイヴ・クラーク・ファイヴによる、3枚目のスタジオ・アルバム『アメリカン・ツアー (American Tour)』に収録された曲。バンドのドラム兼リーダーのデイヴ・クラークと、リードボーカルのマイク・スミスが書き、エイドリアン・クラーク (Adrian Clark)がプロデュースしたこの曲は、当初イギリスでは、シングル「カッコいい二人 (Can't You See That She's Mine)」のB面に収められていた。
アメリカ合衆国では、「ビコーズ」はシングル曲としてリリースされ、『ビルボード』誌のBillboard Hot 100 チャートで3位まで上昇した。また、カナダとニュージーランドのチャートでも、3位まで上昇した。
後にジュリアン・レノンがカバーしたバージョンは、1985年に全英シングル・チャートで40位に達した。
背景とリリース
[編集]「ビコーズ」は、デイヴ・クラーク・ファイヴのアメリカ合衆国における5枚目のシングルとすることを意図して書かれたが、バンドが所属していたエピック・レコードは、バラード曲はそれまでこのバンドがヒットさせてきたアップビートなシングルというヒットの公式から外れるとして、当初はこれに抵抗していた[2]。
1964年5月、この曲はイギリスで「Can't You See That She's Mine」のB面に収められた。クラークは、「ビコーズ」を合衆国でA面としてリリースすることを主張し、最終的にエピックもそれに合意した[3]。
このシングルは8月に、60位で Billboard Hot 100 チャートでに入り、最高3位に達して6週間その位置にとどまった[4][5] 。
合衆国におけるバンドの5枚目のシングルとなった「ビコーズ」は、百万枚以上を売り上げた[6] 。
カナダでは、『RPM』誌のシングル・チャートで3位まで上昇した[7]。
レコードに記されたクレジットは、デイヴ・クラークとマイク・スミスとなっているが、「ビコーズ」は、クラークではなくロン・ライアン (Ron Ryan) が共作者であったと主張されているデイヴ・クラーク・ファイヴの楽曲のひとつである[8]。
評価
[編集]- 『ビルボード』誌は、リリース当時のシングルのレビューで、「ビコーズ」を「温かくロマンティックなバラード ... (デイヴ・クラーク・ファイヴを)チャートにとどまらせることになるだろう (warmly romantic ballad ... that should keep [The Dave Clark Five] on the chart)」と記した[9]。
- オールミュージック (AllMusic) のリッチー・アンターバーガーはこの曲について、「旋律の水準は、初期のビートルズの最も出来の良い作品に匹敵していた (... was on about the same melodic level as all but the best of the early Beatles' compositions)」と述べている。彼は、この曲が、「彼らが得意とした足踏みしたくなるようなヒット曲 (stomping hits that were their main diet)」とは対称的な、このバンドの微妙な一面を見せるものだとした。アンターバーガーはさらに、この曲のハーモニーをとっているボーカルについても賞賛し、「美しく、普通のものとは異なる、魅力的なコード展開 (beautiful, unusual, and irresistible chord changes)」や「優しく、ロマンティックな歌詞 (tender, romantic lyrics)」にも言及している[3]。
カバー
[編集]- スプリームスは、ブリティッシュ・インヴェイジョンの楽曲のカバーを集めたトリビュート・アルバムとして制作された1964年のアルバム『A Bit of Liverpool』で「ビコーズ」を取り上げた[10]
- レイ・コニフは、1972年に、The Ray Conniff Environment 名義で、この曲をシングルとして出した[11]。
- ジュリアン・レノンは、デイヴ・クラークの1986年のミュージカル『Time』のサウンドトラックとしてこの曲を吹き込んだ。シングルはいち早く1985年にリリースされ、全英シングル・チャートで40位となり[12]、ベルギーのシングル・チャートであるウルトラトップでは8位まで上昇した[13]。
- Mi-Keは、1993年にアルバム『永遠のリバプールサウンド〜Please Please Me, LOVE』でカバー。
- 元ザ・タイガースの森本太郎は、2012年1月24日の沢田研二コンサートに瞳みのる、岸部一徳とともにゲスト出演し、「ビコーズ」(Because) を歌唱しDVD化された。
トラックリスト
[編集]- 7" シングル(US、カナダ)[14]
# | タイトル | 時間 |
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1. | 「Because」 | |
2. | 「Theme Without a Name」 |
# | タイトル |
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1. | 「ビコーズ / Because」 |
2. | 「カッコいい二人 / Can't You See That She's Mine」 |
チャート
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週間チャート[編集]
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年間チャート[編集]
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脚注
[編集]- ^ a b “トップ・ギアー!! デイヴ・クラーク・ファイヴ ディスコグラフィー”. ミック博士. 2020年9月4日閲覧。
- ^ Ryan, Thomas (1995). American Hit Radio: A History of Popular Singles from 1955 to the Present. Rocklin, Calif.: Prima Publishing. p. 139. ISBN 978-0-7615-0230-2
- ^ a b Unterberger, Richie. “'Because' - Song Review”. Allmusic (Rovi Corporation). 2011年6月7日閲覧。
- ^ “'Billboard' Hot 100”. Billboard (Nielsen Business Media, Inc.) 76 (31): 22. (1964-08-01). ISSN 0006-2510.
- ^ “'Billboard' Hot 100”. Billboard (Nielsen Business Media, Inc.) 76 (37): 22. (1964-09-12). ISSN 0006-2510.
- ^ Murrells, Joseph (1984). Million Selling Records (1st ed.). London: Batsford. p. 190. ISBN 978-0-7134-3843-7
- ^ a b “RPM 100”. RPM (RPM Music Publications Ltd.) 2 (3). (1964-09-14). ISSN 0315-5994 2019年2月22日閲覧。.
- ^ Richie Unterberger, "The Dave Clark Five PBS Special... and Beyond", Folkrocks, April 16, 2014. Retrieved 22 August 2020
- ^ “Singles Reviews”. Billboard (Nielsen Business Media, Inc.) 76 (30): 14. (1964-07-25). ISSN 0006-2510.
- ^ Strong, Martin C. (2002). The Great Rock Discography (6th ed.). Edinburgh: Canongate Books. p. 1040. ISBN 978-1-84195-312-0
- ^ The Ray Conniff Environment – Because - Discogs (発売一覧)
- ^ “Julian Lennon - 'Because'”. Official Charts Company. 2011年6月7日閲覧。
- ^ Steffen Hung. “Julian Lennon - Because”. Australian-charts.com. 2016年9月27日閲覧。
- ^ “The Dave Clark Five - Because (Song)”. Hung Medien. 2019年4月17日閲覧。
- ^ The Dave Clark Five – Because - Discogs
- ^ Flavour of New Zealand, 17 September 1964
- ^ “Hot 100 - Billboard”, Billboard, (1964-09-12) 2018年9月17日閲覧。
- ^ “Cash Box Top 100 08/29/64”. Cashbox Magazine, Inc.. 2012年4月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年6月7日閲覧。
- ^ “Top Records of 1964”. Billboard (Nielsen Business Media, Inc.) 77 (1): 6. (1965-01-02). ISSN 0006-2510.