ビッグ・ライフ
『ビッグ・ライフ』 | ||||
---|---|---|---|---|
ナイト・レンジャー の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
カリフォルニア州バークレー ファンタジー・スタジオ カリフォルニア州マリブ チャートメイカー・スタジオ(#5) | |||
ジャンル | ハードロック | |||
時間 | ||||
レーベル | MCAレコード/キャメル・レコード | |||
プロデュース |
ケヴィン・エルソン、ナイト・レンジャー デイヴィッド・フォスター(#5) | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
ゴールドディスク | ||||
| ||||
ナイト・レンジャー アルバム 年表 | ||||
|
『ビッグ・ライフ』(Big Life)は、ナイト・レンジャーが1987年に発表した4作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ジャーニーやヨーロッパ等のアルバムを手掛けてきたケヴィン・エルソンが共同プロデューサーに起用された[3]。本作のレコーディングは、メンバー5人全員がスタジオの一部屋に集まって、一斉に演奏する形で行われたという[4]。
「シークレット・オブ・マイ・サクセス」はマイケル・J・フォックス主演のコメディ映画『摩天楼はバラ色に』の主題歌で[5]、この曲のみ同作の音楽監督を務めたデイヴィッド・フォスターがプロデュースして、ビル・チャンプリンがバッキング・ボーカルで参加している[6]。ただし、ジャック・ブレイズが2014年のインタビューで語ったところによれば、テレビで放映された『摩天楼はバラ色に』の予告編では「シークレット・オブ・マイ・サクセス」ではなくカトリーナ&ザ・ウェイヴスの曲「ウォーキング・オン・サンシャイン」が使用され、そのことに対してブレイズは激怒したという[7]。
反響・評価
[編集]母国アメリカでは前2作ほどの成功を収められず、Billboard 200では28位に終わり[2]、1987年10月にはRIAAによってゴールドディスクの認定を受けるが、2022年現在プラチナ認定は受けていない[8]。本作からの第1弾シングル「シークレット・オブ・マイ・サクセス」はBillboard Hot 100で64位、『ビルボード』のメインストリーム・ロック・チャートで12位に達し、続く「ハーツ・アウェイ」はHot 100で90位を記録した[2]。
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中2点を付け「『ビッグ・ライフ』におけるナイト・レンジャーは、ロックの領域でもバラードの領域でも人を惹きつける聴き所を作れず、一連のシングル曲もアルバムの残りの曲と同様、失敗に終わっている」と評している[5]。一方、『BURRN!』誌1987年5月号に掲載されたレヴューでは増田勇一が100点満点中91点を付け「"今度こそハードだよ"というジャックの発言は嘘ではなかった……が、むしろ"よりダイナミックになった"という方が相応しいだろう」と評している[9]。
収録曲
[編集]- ビッグ・ライフ - "Big Life" (Jack Blades, Brad Gillis) - 5:18
- カラー・オブ・ユア・スマイル - "Color of Your Smile" (Blades) - 4:12
- ラヴ・イズ・スタンディング・ニア - "Love Is Standing Near" (Alan Fitzgerald, J. Blades, Kelly Keagy) - 4:27
- レイン・カムズ・クラッシング・ダウン - "Rain Comes Crashing Down" (Blades) - 5:56
- シークレット・オブ・マイ・サクセス - "The Secret of My Success" (J. Blades, David Foster, Tom Keane, Michael Landau) - 4:27
- キャリー・オン - "Carry On" (J. Blades, K. Keagy) - 4:22
- ベター・レット・イット・ゴー - "Better Let It Go" (K. Keagy, J. Blades) - 4:43
- アイ・ノウ・トゥナイト - "I Know Tonight" (Blades) - 4:03
- ハーツ・アウェイ - "Hearts Away" (Blades) - 5:00
参加ミュージシャン
[編集]- ジャック・ブレイズ - リード・ボーカル、ベース
- ケリー・ケイギー - リード・ボーカル、ドラムス
- ブラッド・ギルス - ギター、バッキング・ボーカル
- ジェフ・ワトソン - ギター
- アラン・フィッツジェラルド - キーボード
アディショナル・ミュージシャン
- マッド・マックス・ハスケット - バッキング・ボーカル
- ケヴィン・チャルフォント - バッキング・ボーカル
- デイヴィッド・フォスター - キーボード(on #5)
- ビル・チャンプリン - バッキング・ボーカル(on #5)
脚注
[編集]- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.220
- ^ a b c Night Ranger : Awards : AllMusic
- ^ Kevin Elson | Credits | AllMusic
- ^ Night Ranger Denies Being Only A 'Ballad Band' - Sun Sentinel - article by Robyn Lisa Burn - 2014年9月23日閲覧
- ^ a b Big Life - Night Ranger | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine
- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ Night Ranger's Jack Blades Takes The 'High Road' With New Album - ultimateclassicrock.com - article by Matt Wardlaw - 2014年9月23日閲覧
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"BIG LIFE"と入力して検索すれば表示される
- ^ 『BURRNIN' VINYL Vol.2』バーン・コーポレーション、1991年、p78. ISBN 4-401-61347-3